6/15/2025, 10:48:54 AM
マグカップ
あなたが使用したものと
私が使用したものが
今でもずっと
食器棚に並んでいる
願わくば
私たちの繋がりが消えるその瞬間まで
二つの大ぶりな
カップが揃っていますようにと
時折に思います
6/14/2025, 12:15:10 AM
君だけのメロディ
君の笑い声、悲しげな声
怒っている声、そして嗚咽
君が選び口にする言葉に乗る
感情とリズム、音の高低感
どうしても
人は、君は歌だなと感じるのだ
5/16/2025, 3:09:14 PM
手放す勇気
無いに決まっている
手放す勇気なんて
この手の優しさ
抱きしめる 胸のあたたかさ
穏やかに語りかけてくる声
全てがこんなに優しいと知らなくて
そして全てが
こんなに愛おしくなると 知らなかった
時計はもうすぐお別れを指す
まだ勇気が出ないの、と叫びたかった
しかしもう
手放すしか無いのだ お互いに
だってこれからは
別々の道を歩むのだから
5/13/2025, 1:14:49 PM
記憶の海
迷路のように繋がっている
その通路が何処へ辿り着くのか
時には夏の砂浜のように
さらりとした感覚で
時には満ちた海水のように冷たく
わたしはもう
あたたかい海にだけ身を沈めていたい
5/5/2025, 10:09:32 AM
手紙を開くと
あなたのかけた香水のかおりがふわりとして
封筒を開けた時の香とは
また別の心地がします
お元気でしょうか
手紙では伝えきれない事があります
それは会ってもそうなのですが
健やかである事を
あなたを思い出しながら、願うばかりです
次には私が手紙を送ります