5/16/2025, 3:09:14 PM
手放す勇気
無いに決まっている
手放す勇気なんて
この手の優しさ
抱きしめる 胸のあたたかさ
穏やかに語りかけてくる声
全てがこんなに優しいと知らなくて
そして全てが
こんなに愛おしくなると 知らなかった
時計はもうすぐお別れを指す
まだ勇気が出ないの、と叫びたかった
しかしもう
手放すしか無いのだ お互いに
だってこれからは
別々の道を歩むのだから
5/13/2025, 1:14:49 PM
記憶の海
迷路のように繋がっている
その通路が何処へ辿り着くのか
時には夏の砂浜のように
さらりとした感覚で
時には満ちた海水のように冷たく
わたしはもう
あたたかい海にだけ身を沈めていたい
5/5/2025, 10:09:32 AM
手紙を開くと
あなたのかけた香水のかおりがふわりとして
封筒を開けた時の香とは
また別の心地がします
お元気でしょうか
手紙では伝えきれない事があります
それは会ってもそうなのですが
健やかである事を
あなたを思い出しながら、願うばかりです
次には私が手紙を送ります
5/4/2025, 1:12:53 PM
すれ違う瞳
あの人は貴女を見ている
私はあの人を見ている
それなら貴女は?
そっと尋ねると
貴女は悲しげに呟いた
「もういないけど、私には大切な人がいるの」
それは私とあの人を
諦めさせるには十分だった
そしてきっと、誰も幸せにはなれずにいた
1/4/2025, 11:04:34 AM
幸せとは
あなたといたこと
あなたとの思い出があること
そして、未だに私とあなたは
まだどこかで繋がっていると
そう感じるんだ
たとえ距離が
空の上と地上だとしても
きっと、それらが幸せだ