緊張しているわけじゃなくて
言葉がでないわけじゃなくて
話したくないわけじゃなくて
あなたが嫌いなんじゃなくて
話すのが嫌いなんじゃなくて
ただ声に出せないだけなんだ
ただ、声が出せないだけなんだ
言葉にならないものは
私の頭を圧迫していって
はじけてとんだ
なんていう妄想も
あなたの前では言葉にならない
『言葉にならないもの』
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なんかなにも思いつかない…暑いからかなああ
私の記憶の中の真夏っていうのは、
こんなに暑くなくて、
こんなに長くなくて、
こんなに寂しくはなかった。
私の記憶の中の真夏と違って、
日差しは痛くて、
先が見えないほど長くて、
人と会っていても一人のようだ。
結局毎年おんなじように
思っているのかもしれないけど、
年ごとに違う誰かを待つっていうのは
毎年、思ったよりも寂しいものだ
『真夏の記憶』
甘くて冷たくておいしいのはさ
今のうちなんだよ
私ってまだほかほかだからさ
すぐに溶けちゃうよ
しかもまだ一口しか食べてないから
どんどん落ちていっちゃう
あなたにも一口あげたかったけど
そうやって遠慮するから
なくなってしまうよ
私もあなたも食べれないまま
こぼれたアイスクリームは
ありさんも食べてくれない
『こぼれたアイスクリーム』
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やさしさなんて
簡単には伝わらないものだ
やさしさなんて
渡さなければ良かった
善意でされてるのが嫌?
知らないよそんなの
やさしさなんて
なかったらよかったんだ
やさしさだなんて
思わなければよかったんだ
やさしさをあげてるだなんて
そんなおこがましいこと
考えなければよかったのかな
『やさしさなんて』
踏切を前にすると、
ふらっと前に出てみたくなるけど、
別に飛び出しはしないし、
物を投げ入れもしない。
鏡のようなあのビルの前を通ると、
ふらっと近づいてみたくなるけど、
別に叩き割りはしないし、
スプレーで色を付けたりもしない。
屋上に上がると、
ふらっと踏み出してみたくなるけど、
別に飛びはしないし、
地面を見下げたりもしない。
でもふと風を感じて、
遠くのあのビルを見つけて、
ちょうど電車が通る音がしたとき、
なんとなくできる気がしたけど、
別にそんなことをする理由にはならない。
『風を感じて』
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