ついさっきまで君はこの街に居たんだよね。
君と居た時はあんなにも街は輝いていたのに、
今ではもう薄暗いだけだ。この街の光ごと
君は掻っ攫っていったんだね。
帰したくなかったな。終電に間に合うように
送らなければ良かったよ。
階段を降りるとまたいつもの風景で……。
君の匂い、君の黒髪、君の唇、
その全てを思い出しては胸が苦しくなる。
僕の関われない毎日へと君は歩いて行くんだね……。
by恋愛の迷い子
君に出会ってからというもの、全てとにかく
おかしくなった。
占いとか全く信じてなかったし、寧ろ馬鹿に
してたのに……気付けば毎朝テレビを付けて
は、朝の占い番組を見ている。
ロックなんか聴かなかったのに、君がただ
好きってだけで…… 私に聴かせて、私は
見事にハマって、今ではもう君以上に詳しいよ。
変な漫画押し付けないでよ……こういう
ジャンル苦手なのに、だけど、君は目を
輝かせながら語るモンだから私もそれを
夢中で聞いてた。
てか、私にこれだけ、楽しい事も、何もかも
教えてくれて、勝手に居なくなるのかよ。
ふざけんなよ、覚えてろよ、この野郎。
君と出会ってから私おかしくなったよ
もう、このおかしさは絶対に治らない
不治の病だ。
君が結婚してくれなきゃ、絶対に治らない。
治す気も……もう無いけどさ。
君がもし私を置いて行くなら、ふざけんなって
言いながら、走って、その首根っこ掴んで
絶対に離さない。
だから……だから…… 。
ねぇ、じゃあさ、次は私の好きな物も
教えるから。そしたら、君もおかしくなるよね。
きっと…… もう取り返しがつかないくらいに。
by恋愛の迷い子
言わないでよ。言わないでよ。
私が開くそのページには無数の地獄がある。
目で追いかけられないくらいの言葉が、声が
あったの。
だけどさ、この、空白の部分に何かあるだけ
まだマシなのかも知れないと……私は言った。
ビリビリに破いて、粉々になるくらいに丸めて、
おかしいな、おかしいな、何でこんなに涙が
流れるの。
私が開くそのページには確かにまだ心があったの
醜いだけの、心があったの……。
嘘をついて、私は、麻縄に首をかけた。
by 恋愛の迷い子
この、数え切れない星達から呼吸を貰って
君にどうにか渡せやしないのかい?
星達が見守る中で、神に願って見たんだけ
ど…… いい答えは貰えなかった。
もう一度君に会おう、どうかお願いと
そしたら神は、それは無理だと言った
どうして?って聞いたらさ、君はもう
既に初めて会った時にその奇跡とやら
を使ってしまったのだから。
そっか…… そうなんだね。
君は、とうの昔に奇跡をくれたんだね、
見えなかったとかじゃなくてさ、もう
そこに在ったんだね。
数え切れない星達にさ、どうか、どうか、
3秒、いや、2秒でいいからさ、息をください
ってお願いしたけど、星達はただ輝く事しか
出来ないんだね。
もう少しだけ時間をください、
君に返せるだけの物はないけど、それでも
返したいんだ。
当たり前だと思っていたけど、当たり前じゃない
ね。ずっと、奇跡とやらに愛されて居たんだね、
それは違うよ、神に言った、そしたら神は戸惑っ
て、それに続けるように言うよ、必然だよって。
君の「大丈夫」を最後に録っておきたかった
そしたら、安心出来るから、寂しくはないかい?
時間は掛かるけど、いつか君の元へと。
by 恋愛の迷い子
またコレに頼って、またコレに甘やかされて、
またコレに依存してしまってるの。
痛いくらいの毎日を…… コレでどうにか
補填しているの。
誰かが言った、自分を甘やかすなって
え?どうして?そんな事を言うんだよ
苦しまない選択をして何がいけないの?
ボロボロになる手前でちゃんと止めているよ
私……バカだけど、それくらいわかるよ。
君に会えなくなるよ、嫌だな……嫌だな……
でも、それは認めるしかないのよ。
大好きだって事も認めるしかないの。
意地を張りたくても、結局心は正直だから
それを許してくれたりしない。
コレを使って、コレに愛されて、
コレに怖いくらいに依存して、
壊れていくの。
間違えたから終わったのかなって思ったんだけど
違うよね…… 間違いを許し合えなかったから
終わったんだよね。
今になって、気付いても…… もう遅いのにね
だけど、私変な所がさ真面目だからさ、今に
なって答えを探そうとしちゃうんだよね。
探して、見つけて、泣いて、馬鹿って叫んで、
コレを使って、またループする。
苦しまない選択をただ、永遠しているだけ
そう…… それだけなの。
by 恋愛の迷い子