恋愛の迷い子

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ついさっきまで君はこの街に居たんだよね。

君と居た時はあんなにも街は輝いていたのに、
今ではもう薄暗いだけだ。この街の光ごと
君は掻っ攫っていったんだね。

帰したくなかったな。終電に間に合うように
送らなければ良かったよ。

階段を降りるとまたいつもの風景で……。

君の匂い、君の黒髪、君の唇、
その全てを思い出しては胸が苦しくなる。

僕の関われない毎日へと君は歩いて行くんだね……。


by恋愛の迷い子

5/27/2022, 12:54:46 PM