この、数え切れない星達から呼吸を貰って
君にどうにか渡せやしないのかい?
星達が見守る中で、神に願って見たんだけ
ど…… いい答えは貰えなかった。
もう一度君に会おう、どうかお願いと
そしたら神は、それは無理だと言った
どうして?って聞いたらさ、君はもう
既に初めて会った時にその奇跡とやら
を使ってしまったのだから。
そっか…… そうなんだね。
君は、とうの昔に奇跡をくれたんだね、
見えなかったとかじゃなくてさ、もう
そこに在ったんだね。
数え切れない星達にさ、どうか、どうか、
3秒、いや、2秒でいいからさ、息をください
ってお願いしたけど、星達はただ輝く事しか
出来ないんだね。
もう少しだけ時間をください、
君に返せるだけの物はないけど、それでも
返したいんだ。
当たり前だと思っていたけど、当たり前じゃない
ね。ずっと、奇跡とやらに愛されて居たんだね、
それは違うよ、神に言った、そしたら神は戸惑っ
て、それに続けるように言うよ、必然だよって。
君の「大丈夫」を最後に録っておきたかった
そしたら、安心出来るから、寂しくはないかい?
時間は掛かるけど、いつか君の元へと。
by 恋愛の迷い子
5/21/2022, 9:32:46 PM