中二の後半から書き始めた日記
あの時は日記だけが俺の友達だった。
何を言っても受け止めてくれた。
心の救いだった。
だけど今は閉ざされた日記。
開けることはほとんどないだろう。
今は未来を見ていたいから
閉ざされた日記
木枯らしのような寂しさ
枯れ果てた心
満ち溢れているやる気
第1志望の大学に行けますように。
木枯らし
「ガタンゴトン、ガタンゴトン」
一定のリズムを刻みながら進んでいく電車に揺られて、
窓越しに色のついていない外を見ている俺は
何を見ているのだろうか。
「やりたいことは沢山ある。
ありすぎて何をすればいいのかが分からないんだよ」
ボソボソと独り言を呟きながら
色無し世界を淡々と見ていると、
たった1輪の鈴蘭があった。
一体俺は何をしているのだろうか。
なぜ俺はあのたった1輪の鈴蘭を気にするのだろうか。
何十億という花があって、
花それぞれに個性があるのに、
なぜ俺はあのたった1輪の鈴蘭を気にするのだろうか。
あの鈴蘭はこちらを見ているかも分からないのに
いつまで経っても俺はあの鈴蘭が気になってしまうのだ
約1ヶ月をすぎた頃だろう。
寝る前にはよく思い出してしまう。
あの時の情景を。
見ていて癒されたあの一瞬を。
また来ないのだろうかと思うが、
そんな未来がくる可能性は低いだろう。
ただ
あの声をまた聞きたい。
あわよくば、、
ずっと聞いていたいぐらい
美しい
嫌いな世の中だけど
生きたいと思えるこの世界が好きだ
この世界は
苦しいって思う時があるけど
生きなければならない。
辛いって思うことがあるけど
生きなければならない。
死ぬ理由なんて考える暇があるんだったら
生きる理由を探すのが普通ではないのか?
その時の感情に任せて命を絶つのはあってはならぬ事
人間は隠す。何もかもを隠す。
誰にも知られないようにひっそりと
闇を持って息を殺しながら生きていくんだ。
人間は嫌いなんだよ。これだから。
なぜ死を恐れるの?
ねぇ ?
どうして