わたしはいつも優しいママとパパの3人ぐらし
いつもママは褒めてくれるしぎゅっ!ってしてくれる。
パパはお仕事忙しいけどそれでも帰ってきたら
一緒に遊んでくれる。
ずっーとこの幸せは続くといいなあ
うふ、うふふっえへへ…
Э「うわ、すごいですね…これな、彼女が求めていた幸せ…なんだか気持ち悪いですが、楽しそうですね。」
Д「そうだな…まぁ、そのまま逝ってもらうか。」
Э「そうですね。では、さようなら。犯罪者。ずっと自分の『理想郷』にでも居てください。」
「この物語はね、お姫様が死ぬお話なのよ。」
えーなんで?さっき読んでくれたのだと幸せになったって言ってたじゃん!!
「これは、他の人から見たお姫様なの。もう、幸せになった頃には本当のお姫様はもういないの。」
どういうこと?
「まぁまぁ、おばあちゃんが読んであげるから…
この物語はお姫様が自分を大切にして、愛していた頃から、死んでしまうお話よ。さぁ、はじましはじまり…」
もう一つの物語
お姫様はとても元気な子でした。
いつも外で走り回り、剣で騎士ごっこもしていました。
でも、周りの大人は姫として、女の子として完璧なものを求めました。
元気な子ではなくお淑やかな子に、
男の子が着るような服ではなく、ヒラヒラのドレスに
外で元気に遊ぶのではなく、お城の中でお茶や、刺繍を楽しむ女の子に。
お姫様は、自分の好きを全てを否定され、淑女として、
みっともない、こんなのが国の姫だなんて恥ずかしい
そんなことばかり言われました。
それでも、お姫様は笑顔を絶えませんでした。
『だって、私は、、この国の姫だから。
いつか、上に立つ者として、恥じぬようにするの。
私の全ては、姫に相応しくない。
だから、バイバイ。』
その日からお姫様は素晴らしいお姫様になりました。
皆が喜びました。
『これで、良かったのよね。私は正しいのよね。
皆のためになったのよね。』
おかあさん!どこ行くの?
「ちょっと、散歩に行ってくるだけよ。」
私も行きたい!
「…だーめ、あなたはここでお留守番よ。じゃあ、ばいばい。」
まっておかあさん!私も行く!置いてかないで
ねぇ歩くの速いよ、ゆっくりにして!!
ねぇ、おかあさん、まって!いやだ!行っちゃいや!
行かないで、
どこまでも続く青い空
ねぇおかあさんあの雲おっきいねぇ
「そうだね。この雲は隣の県の雲が見えてるのよ。だから、同じ空を見ているのよ。」
そうなの?この雲はこの街の人だけが
見えると思ってた。空ってひろいんだぁ
ある日母さんは警察の人に連れてかれた。
「ごめんね…」
警察の人からは今までのお母さんは
俺の本当の母さんじゃなかった。と言われた。
ずっと小さい頃から育ててくれた母さん。
意味がわからない。今までの母さんの愛は本物じゃなかったのか?
俺は翌日本当の親という人達に会いに行った。
「ああ…!よかった…無事で良かった…」
その本当の親という人はそう言って抱きしめてくれた。
でも、違うこれじゃない。俺は親じゃなくて母さんの
愛が欲しい。
窓から見えた空は青かった。
母さんもこの空を見てるのかな。
会いたいな母さん。
『忘れたくても忘れられない』
あの時の孤独感。
あの時の虚しさ。
あの時の嫌な思い出。
あの時の辛い記憶。
全部忘れてしまいたいのに。