どこまでも続く青い空
ねぇおかあさんあの雲おっきいねぇ
「そうだね。この雲は隣の県の雲が見えてるのよ。だから、同じ空を見ているのよ。」
そうなの?この雲はこの街の人だけが
見えると思ってた。空ってひろいんだぁ
ある日母さんは警察の人に連れてかれた。
「ごめんね…」
警察の人からは今までのお母さんは
俺の本当の母さんじゃなかった。と言われた。
ずっと小さい頃から育ててくれた母さん。
意味がわからない。今までの母さんの愛は本物じゃなかったのか?
俺は翌日本当の親という人達に会いに行った。
「ああ…!よかった…無事で良かった…」
その本当の親という人はそう言って抱きしめてくれた。
でも、違うこれじゃない。俺は親じゃなくて母さんの
愛が欲しい。
窓から見えた空は青かった。
母さんもこの空を見てるのかな。
会いたいな母さん。
『忘れたくても忘れられない』
あの時の孤独感。
あの時の虚しさ。
あの時の嫌な思い出。
あの時の辛い記憶。
全部忘れてしまいたいのに。
『涙の理由』
嬉しい涙。
悲しい涙。
寂しい涙。
苦しい涙。
今の私の涙はどれだろう。
もう、感情がぐちゃぐちゃでわからない。
どうして泣いているんだろう…
それも、わからない…。
いやだ、いやだ、認めない私は認めない
私は障害者じゃない!私は音が聞こえるわ!!
だから、踊らせてよ…
ちゃんと、音聞こえるもの…
ダンスと音楽は私の全てなの!
だから、奪わないで…
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「あなたが、詩さん?」
え、?そうですけど…
「良かった。ちょっと着いて来て。」
えっちょっ、まって、
扉を開けると、
私の好きなダンスを踊っていた。
でも、何かが違う…
「これね、手話を混ぜたダンスなのよ。ねぇ、あなたダンス好きなのよね?だったら、私達と踊りませんか?」
今日も眠れない。
いや、眠らないだけ。
なんとなく、外をぼーっと見ておきたいんだ。
電気を消したら真っ暗な部屋。
布団と机しか無い質素な部屋。
もう何日寝てないかな。
薬を飲んでも寝れない。
あ、今日満月だ。
綺麗だなぁ…
いつか僕もまた、満月のように輝ける日が来るのだろうか。
静寂に包まれた部屋