今日もどこからか、助けを呼ぶ声が聞こえる
「お腹が空いた…」「誰か助けて」「もう痛いのは嫌」「消えたい」
私には助けを呼ぶ声が聞こえるのに、
彼らに光を与えることは出来ない。
どうして、こんな何も出来ない私に
聞こえるの?
彼らに未来を与えることが出来ない。
彼らに幸せを与えることが出来ない。
彼らの苦しいを無くすことは…出来ない。
こんな私でごめんなさい…
今日も私は助けを呼ぶ『声が聞こえる』
『秋恋』
秋になると無性にさみしくなる。
幸せの器が満たされない。
紅葉の葉は真っ赤に満たされているのに。
公園の隅に植えてあったギンモクセイの香りがほのかにした。
昔好きだった彼はギンモクセイのような、
優しい香りがしたなぁ…
『時間よ止まれ』
消えてしまいたい。
時々そう思ってしまう。
でも別に辛いわけじゃない。
逆に幸せすぎる。
最近、この幸せがもう続かないのでは?と思う。
だから、この幸せが崩れる前に消えてしまいたいのだ。
時間を止める?
そんな、夢みたいなこと、出来る訳無いじゃん、。
『空が泣く』
おはよう、空ちゃん。
今日はいい日だね!
おはよう、空ちゃん。
どうしたの?大丈夫?おばあちゃんが倒れちゃったのね…
おはよう、空ちゃん。
おばあちゃんが亡くなったんだね…。たくさん泣いて泣いて、その後たくさん笑おう。
たくさん雨が振ったあとの晴天はいいよね
命を灯す仕事もあれば、命を消す仕事だってある。
今日も私は命を灯す仕事をしている。
新しいろうそくに命を灯し、新たな命が生まれる。
今日は調子がよかったのか、早く作業が終わった。
私は普段は忙しくて行けない、ろうそく道を歩いてみることにした。
こんなにたくさんの命があるんだな…
すると、もうろうそくが亡くなってしまいそうな命があった。
命は弱々しかったけどほんのり暖かかった。
私は見届けることにした。
命が燃え尽きるまで。