彼女は太陽のように明るい。
彼女が学校に来るとみんな群がる。
もちろん彼女がおはよう!と言うと
皆ニッコニコの笑顔で「おはよう!」と言う
それに比べて私は陰のオーラを放っている。
私はいつも彼女と一緒に行動している。
いや、むしろ彼女から私の方に来てくれる。
あれだけの友達がいる中、私の方に来てくれたときは、
泣きそうになった、嬉しかった、
常に私といてくれると思うと贅沢な気分だった。
彼女がいるだけで私は救われるのだ。
まるで、彼女は私の『心の灯火』のようだ。
なんだか、疲れてしまって、返信気力が起きない。
仕事のことで、返信しなきゃ、
親に、お金はもう少し待ってって言わなきゃ、
父 金はまだか!!?
上司 返信遅いぞ?サボりか?
嗚呼…もう疲れた。
私は家を出ても縛り続けられて、逃げればいいのに、
やっぱり心配で、
馬鹿みたい…
返信するのが怖くて、私はLINEが開けなかった。
開けないLINE
よく人は不完全なものほど美しいという。
でも、それは芸術とかで、ある人が不完全だと、人々はそれをまるでゴミを見るような目で見てくる。
外見が不完全だから?
普通とは違うから?
人はある人の欠けている部分を見つけるとすぐからかったり、バカにしたりする。
別に僕は好きで不完全に生まれたわけじゃない!
僕だって普通が良かった。
人々が完全だと思う人間に生まれたかった、
でも、皆が普通だと思う人達にも、欠けてる部分はあるじゃないか、
結局皆不完全なんだ。
ただ、外見に出ていないだけなんだ。
体の一部がない『不完全な僕』
『香水』
誕生日おめでとう。
今日は彼の誕生日だった。
私は彼のために手作りのシトラスの香水を作った。
「すげぇ!俺の好きな香りだよ。ありがとう。」
私はとにかく彼の笑顔が見れて幸せだった。
でも、その幸せは崩れたのだ。
会社ので、私の作った香水の匂いがした。
私がブレンドして作ったのだからわかるのだ。
彼が会いに来てくれたのだと思い、匂いがした会議室の扉を開けた。
でも、そこにいたのは、私の親友だった。
その瞬間、シトラスの爽やかな香りが、吐き気がするような匂いに変わった。
言葉はいらない、ただ・・・
愛してほしいの、
抱きしめてほしいの、
隣で泣いたり、笑ったりしてほしいの、
それだけでいいから…