【さよならを言う前に】
出会いがあるなら別れがある
それは人生の長い線の中の出来事かもしれない
あるいはその線の1番先の出来事かもしれない
出会ってまもない一年も経たない恋心
まださよならなんて全く考えていなかった
でもさよならを言う前に君とやりたいこと
それならば星の数ほどある
あなたの人生最後のさよならを私にくれませんか。
【空模様】
飛び起きてわくわくしてみた朝日
浮かれない顔が映る窓ガラスの奥にいた朝日
泥だらけになって見あげた快晴
怖くて逃げたトイレの窓から見た快晴
友達と遊んで浮かれながらみた夕焼け
泣いて帰った時みた夕焼け
星が綺麗だとはしゃぎながらみた夜空
僕を連れて行ってと願ってみた夜空
もうなんにも覚えていないけれど
全部素敵な空模様だったのは確か。
【君の奏でる音楽】
鏡の向こうへ僕は問う
「こんな小さな手ではギターなんて弾けないよね」
鏡の向こうの私は答える
『やってみないとわからないよ』
期待した答えではなかった
数ヶ月二一度触れるだけ
憧れで初めてすぐに終わったもの
だけど僕は音楽が好きで、ギターが好きで…
『だけどきっと君の奏でる音楽は聴こえないだろうね 』
「どうして」
『君が誰にも聴いてもらおうとしないからだよ』
【終点】
人生の終点ぐらい自分で決めたい
ぽっとでの災害になんて決めさせない
これだけはぼくの最初で最後の自分だけの権利
【上手くいかなくたっていい】
どんな素晴らしい人でも失敗したことはある
なんて成功者だから言えることだろう?
上手くいかない日々
それを隠すかのような過度な期待
僕に見合わない仕事量
成功談がわからない
成功とは
失敗とは
そんなことどうでもいいと最近知った
うまくいかなくたっていい
僕が、ぼくとして生きれれば何でも良かった
気軽に身軽な失敗作でいい
無理に成功者にならなくてもいい
ぼくがぼくとしていればそれは明るい人生なのだから