NoName

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2/11/2023, 12:07:26 PM

この場所で


僕はこの場所でずっと待ってる
君が遠くへ行ってしまっても

君は出来ればここへは来ない方がいい
ここよりもずっと遠くへ行けばいい

でも、前へ進む足が動かなくなって
明日を迎えるのが怖くなったら

後ろを振り向いて
この場所に戻ってきてもいい

僕は君が来るのを待ってなんかいない
君の背中をずっとみていたい

けど、君が坂道で転んで
その先の下りが見えなくなったら

暖かいお布団と、温かいご飯と、熱いお風呂を
用意しておくから
早く、戻ってきなさい

2/10/2023, 11:51:43 AM

誰もがみな


学歴がないとダメだと大人に扮したモンスター達が
まだ未熟な若者を囃し立てる。

若者は、それが社会の成り立ちなのだと
必死にモンスター達の後を追った。

そんな哀しき若者は、時期に周りと自分とを比べ始め、
気づいたら周りの誰1人、自分でさえ信じられなくなった。

みんな前ならえで行進し、
みんなといることが、
みんなと同じような道を歩むことが、
仲間が、友情が、思いやりが、助け合いが、
とても素晴らしいことなのだと、
そこからはみ出した者は、“可哀想な奴”なのだと。

僕はそんなモンスター達から、若者から、抗いたい。
自分で決め、自分の足で立ち、自分で幸せを決められる人でありたい。
僕は僕の幸せを全力で守るから。

2/9/2023, 1:55:16 PM

花束


凛々しさが印象的だった
花畑でなく、ひとりきりで立っていた
それはまるで孤高であった

それは真夏の中、一人きりで太陽を睨みつけていた
喉が渇いているはずなのに、それをがんとも言わせぬ顔であった
それはあと一、二週間でこの世を去るものであった
僕はこの目で、それの最期を見届けることにした

それは徐々に衰えていった
未だ依然として太陽を向いていたが、その目から明らかに覇気が消えていた

二週間後、それはもう、それの形を失っていた
首は折れ曲がり、地面をじっと見つめている
それの目からボロボロと黒く固い涙が零れていた

3週間後、それはこの世を去った
立派な、最期であった



僕はその花のように死にたいと思った





2/8/2023, 2:41:47 PM

スマイル

僕は笑うと
口元に2つえくぼができる

母は言った
このえくぼは僕が僕であるための目印なのだと
お母さんはこのえくぼを頼りに僕を見つけ出すのだと

空の上からでもちゃんと僕を見つけられるように
僕は残りの人生を笑って生きていきます

2/7/2023, 1:26:06 PM

どこにも書けないこと

僕が好きな子は
性別が僕と同じです
ただそれだけです
孫の顔は見せられないかもしれないです
ごめんなさい

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