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11/16/2024, 1:29:44 PM

 思えば、我々は常に別れを経験してる。はなればなれを経験してる。すぐ思いあげる例でいくと、卒業式などであろうが、それに限った話ではない。
 街なかを歩くとき、我々は別れを経験してる。向こうからやってくる人がほんのいっしゅん我々の横を通り過ぎ、去っていく。確かに同じ空間にいたのだ。大げさかもしれないが、そうではない。ほんの短い時間ではあるが、我々は同じ景色を、同じ時間を、心持ちは違えど、確かに共有したのだ。
 そしてそれは街なかばかりではない。我々自身にも言えることなのだ。新しい知識を入れ、経験をすることで、我々はそれまでの我々を捨て去る。誕生日を迎え、一つ歳を取るごとに新しい我々になる。そしてもっといえば、それは1日、1分、1秒すぎるごとに我々は過去の我々と決別し、今を生きている。
 いっしゅんすれ違っては通り過ぎ、それなのに気づかないほど近くにある。日常の中に溶け込み、時々我々に涙を流させる。
 別れは人を成長させる。少なくとも我はそう信じている。

11/9/2024, 7:24:17 PM

炎天下の陽炎の中に小さな桃色の靴が一つ
あたりを見渡すが持ち主はおらず
小さな小さな私の中の私が、泣き出すほんの少し前
私は我に返り、私の中のあの頃の小さな私を見つめる

大泣きして手に取った水色のスカートが
写真の中で大きく揺れる
そのまま歩き去り、写真を見つめる私がひとり

11/8/2024, 1:04:47 PM

靴紐が切れたそこの靴
角が丸くなったあの絵本
脱ぎかけのこの布団
太陽の隣にある、あれは月

5秒前にあなたが触ってたドアノブは
今は息を潜め、家主の帰りを待つ

あの歌の始めの歌詞は何だったのだろう
行き場をなくして、半開きの唇をあなたは閉じる

11/1/2024, 4:51:54 AM

理想郷?
そんなものよりも美しいものがこの世界にあるではないか。



8/22/2024, 2:09:57 PM

言葉にすると嘘になる

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