もうすぐ君が居なくなってから一年が経つよ。君とのたくさんの思い出は、色んな事があったけど、未だに忘れることはないし、忘れたくはない。
悪さして怒ったり、泣いたり、遊んだり、一緒にドライブに行ったり、とにかく毎日が凄く楽しかった。
居てくれるだけで良かったんだ。
君との13年間は本当に忘れないよ。
沢山の楽しい思い出をありがとう。
まるでトンネルのような暗がりの中を、途方もなく歩いているような気分だった。
真っ暗で何も見えない、光なんて全然見えてこない。そんな事に嫌気が差していた。
そんな時だった。
貴方君会ったのは。何もかも嫌になっていたときに、手を差しのべてくれた君は、暗がりの中で踠いていた僕のただ一つの光だと思えたんだ。
「俺の事は忘れてほしい」
貴方は私にそういって姿を消し た。
私は秋になるとキンモクセイの 香りがしてくると、彼の事を思 い出す。
忘れるなんて無理だよ。 だって、香りの記憶は消えない んだよ。忘れられないんだよ。
それを知ってて、キンモクセイ の香りがする、あの公園で言ったなら、本当に貴方はずるい人だ。
彼から突然「別れよう」そう言われた帰り道。
トボトボと歩いていると、突然雨が降りだした。
私は雨宿りすることもせず、傘もささず、歩くのを止めて、ただ雨に濡れる。
雨に打たれながら、そういえば彼と出会いも雨の日だったと思い出した。その日も、こんな天気で、その時は彼が傘を貸してくれたんだった。
ザーザー降る土砂降りの雨は、弱まる事を知らずに降り続けている。それは、まるで私の心の中を現しているようだ。
泣けない私の変わりに、空が泣いてくれているのだろうか。きっと、そうだ。
なら、この雨は暫く止まないだろう。
ふと外を見ると、小鳥が沢山飛んでいる。遊んでいる。
それを見て、空を翔んでる鳥が羨まく思う。
自由に好きな時に、好きな所に飛んでいける。
どこにでも行けて、何にもとらわれない、縛れることもない。本当に自由だ。
私も、そんな風になれたら、鳥のようになれたらどれだけ良いだろうか。
色んなしがらみから解放されて自由になれたら、どんなに良いだろうか。
あー、自由になりたい。