お題『不条理』
どうして、なんて
きっと答えはなくて
大切なものほど
するりと手をすり抜けて
ちゃんと歩いてきたはずなのに
気づけば足元は崩れていて
それでも世界は
何事もない顔で朝をくれる
悲しみを抱えたままでも
光はちゃんと届くんだね
ねえ
それは少しだけ
やさしすぎるよ
泣いている人にも
同じあたたかさをくれるなんて
ひどいな、と思いながら
そのぬくもりに手を伸ばす
理由なんてわからなくても
ここにいていいよ、と
言われた気がして
お題『泣かないよ』
どんなに悲しい日も
辛くて苦しくて
疲れ果ててしまった時も
貴女は涙を流さない
「大丈夫」って踏ん張って
「泣かないよ」って笑うんだ
その姿は凛としていて
とても美しいけれど
僕の前では泣いてほしい
本音をこぼして
一人で抱えないで
本当に挫けて
折れてしまう前に
貴女の心に
寄り添わせて
お題『怖がり』
ボクの大事なあの子はすっごい怖がりで
お外にひとりで出れないし
お家も夜はオバケが怖いって
ひとりでお留守番もできない
ハニワも怖いから
お庭にハニワが置いてある家がある道は
絶対に通れないからいつも遠回りしちゃうんだ
大きな音も怖いから
雷からも雨からも
窓がガタガタする嵐からも逃げちゃって
ボクを抱きしめて
お布団に丸まって出れなくなっちゃう
まるで小さいころのもう一人のトモダチみたい
ボクから見たら、二人は凄くよく似てる
「お布団は防御力ゼロだよ」って
もう一人のトモダチは笑ってるけど
小さいころ怖がりで
君もお布団にくるまってたこと
ボクは、忘れてないよ
あの日、もう一人のトモダチが
ボロボロだったボクを修理して
怖がりなあの子に
「私の宝物だよ」って渡してくれた
その時から、あの子を護るのがボクの使命になったんだ
『ボク』はただのぬいぐるみで
寄り添うことしか出来ないけれど
いつまでだって傍に居ることは出来るから
怖さに立ち向かえる強さが育って
一人で世界を歩けるように
見守ってるよボクの大切な『宝物たち』
お題『星が溢れる』
「きゅうきゅうしゃうんてんするひとになる」
「ぴあのひいておはなもらうの」
「おおきくなったらすっごいおどる!」
未来を話すあの子の瞳には
星がキラキラと溢れてる
あの子世界はどんどん広がって
キラキラ キラキラ
星を振りまきながら
毎日、楽しいことに全力で駆け回る
可愛い可愛い私の甥っ子
これからもたくさんの星を
私たちに教えてね
いつもたくさんの希望をありがとう!
お題『安らかな瞳』
貴方は安らかな瞳で
海を眺めてる
静かな波が
夕焼けに光るころ
世界の音が
少し遠くなる
柔らかな風が頬を撫ぜて
言葉のいらない時間が
二人の間を流れてく
その穏やかな瞳の先に
同じ未来が映ってる