ℕ𝕠.20ー星ー
私は小さい頃からなんでもできて
よく、
“スターみたいだね”
って言われていた。
でも、
時間が経つにつれて
みんなの“憧れ”
が
“期待”
になっていた。
みんなからは
常に期待の目を向けられている。
期待は裏切れない。
常に周りを気にしている。
みんなから見た星って
思っているより辛いんだよ。
ーℕ𝕠.19ー嗚呼ー
嗚呼、もっと私がこうだったら…
嗚呼、もっとあの人がこうだったら…
嗚呼、もっと学校がこうだったら…
嗚呼、もっと社会がこうだったら…
嗚呼、もっと日本がこうだったら…
嗚呼、もっと世界がこうだったら…
嗚呼、もっと宇宙がこうだったら…
ねえ、そこの貴方。
そんな風に望んでばかりじゃあ、
何も変わらないよ。
ℕ𝕠.18ー秘密の場所ー
小学生の頃。
学校帰り、道路の端で弱った子猫を見つけた。
当時ペットが欲しかった私は放っておけなかった。
家に連れて帰り、母に相談してから飼おうと思ったのだが、
どうにも勇気が出ず、何も言わずに部屋に連れてきてしまった。
そこから言う出すことが出来ず、
こっそり部屋のクローゼットの奥で世話をしていた。
…いまでも
そのクローゼットには、
引っ掻き傷も、子猫が愛用していた毛布も、
まだ残っている。
でも、その事は誰にも話していない。
そこは、子猫と過ごした
《秘密の場所》
となったのだ。
ℕ𝕠.17ーラララー
ららら
虹が虹が空にかかって
君の君の気分も晴れて
きっと明日はいい天気
きっと明日はいい天気
昔、楽しい歌だと思って
るんるんで歌ってたけど
今歌詞見ると
自然の力と
明日に期待する気持ち、
明日をなんとか信じようとする気持ち
それをすごく綺麗に表現しているんだなぁと思った
ℕ𝕠.16ー風が運ぶものー
昨日も、今日も、
我慢ばかりする毎日。
もうそろそろ私の中の感情が爆発しそう。
どこかで、
ストレスも
この不安な気持ちも
発散できないかな。
とりあえず、
外の空気を吸おう。
そう窓を開け、雲一つない空に目を輝かせた。
「ねえ、誰かいるの?誰かいるんでしょ、いるんでしょ」
「なら、私のこのどうしようもない気持ち、聞いてくれる?」
人ひとりいない街を見下ろして
人ひとりいない、だけど、
この私の気持ちを聞いてくれる人がいると信じて、
語りかけた。
その後も、
ずっと心の中に閉じ込めていた気持ちを大声で「誰か」に話した。
…その子は、しばらくして寝ちゃったみたい。
でも、寝顔が凄くすっきりしたような、嬉しそうな笑顔だったよ。