「命と過ち」
忘れてはいけない過ち
付き合っていた彼と別れた後に
小さな命が私のお腹に宿ったことを知ることになった
本来なら喜ぶべきなのかもしれないけれど
検査薬を持つ私の手は震えていて
頭の中が真っ白になった
不安でいっぱいで、こわかった
病院に行くと妊娠5週目だった
エコー写真をもらったが
妊娠している実感が湧かなかった
そこでようやく、体調の悪さとの辻褄が合った
あぁ、これが妊娠かと
つわりと眠気、本来動くべき身体が思うように動かない
正直、しんどかった
本来の身体に戻りたいと
ほんと、人として女として最低だ
産む決断ができなくて中絶することを選んだんだから
彼にもそのことを伝えて了承を得た
小さな命は1週間と1日で空に旅立った
寝る時に自然とお腹を触っていた手
もういないなんてと思うと、後悔と、悔しさ、悲しみ
自分への怒りが込み上げてくる
自分のしたことが全部許せない
街中や職場で赤ちゃんや子連れを見ると
私の子はどんな子だったんだろう?
男の子だったのかな?なんて考えてしまう
それと同時にこの経験をして
子育てをしている人たちはすごいと
尊敬でしかないと思った…
私がした事は許される事じゃない
一生背負って生きていかなければならない
そのことを忘れずに今度はちゃんと、
ママになれるように頑張るから
またママのところへ来てね。
本当に短い間だったけど、ママにしてくれありがとう。
「失われた響き」
貴方に名前を呼ばれていた
あの頃が懐かしい
もうあの頃には戻れないけれど
私の名前を呼ぶ声が
今でもずっと私の中で響いている
けれどそれもう失われた響きに…
「記憶のランタン」
記憶のランタンに火を灯して
貴方との記憶を蘇らせる
もう一度貴方に逢いたいと
そのランタンに願いを込めて
「ティーカップ」
大好きな貴方の元へ逢いに行き
貴方のティーカップをいつも使っていた
でも、もう隣に私は居ない
貴方はあのティーカップを使うたびに
いろんな光景と共に
私を思い出すのだろうか
そうだったら嬉しい
そして私を泣かせ、手放したことを
いつか後悔する日がやってくることを願って…
「無人島に行くならば」
誰もいない砂浜にせまりくるその波に
忘れたい過去を記憶を
全てさらっていってほしい
思い出したくないものほど
蘇ってくるから…