僕は本田句天。僕は本を読む。めっちゃ本を読む。ほんの虫というにふさわしいほど本を読む。別に友達がいないわけじゃないわけじゃないけど、、、でも僕以外にもたくさん本を読む奴はいる。少し遠くの席にいる本村琴羽だ。いかにも本を読みそうな名前だろ?まぁ、あんまり人のこと言える身じゃないけど、あいつはいつもハリーポッターみたいな分厚い本をずうっと、じいっと読んでる。僕は化学系とか勉強系の本はよく読むんだけど、物語系は全くと言って良いほど読まない。僕が読むのは六法全書とか心理学の本とかそういうのを結構読む。よし、この本も読み終わってしまったことだし、図書室に返しに行くか。こうして僕は昼休みになると同時に図書室に急いだ図書館に着いた僕は度肝を抜かれた。本がほとんど抜かれている。しかもよりによって残っているのは僕がまったく読んだこともない物語本だらけ、勘弁してくれよ。そう心の中で思いながらも僕は一冊だけ物語本を借りてみた。僕はそのまま図書室に留まり借りた物語本を読み進めて行った。うーんやはり面白くない。僕は中盤までは読んだが、だんだんつまらなくなってきて、あくびをし目を瞑った。目を開けるとそこは図書室ではなかった。だが夥しいほどの数の本があった。僕は一瞬目を輝かせたが、すぐに正気を取り戻し、僕は自分が置かれている状況を整理し始めた。でもここが僕のいた世界とは違う世界だということ以外はわからなかった。だが僕はそんな状況を焦ることなく逆に楽しそうだという感情を僕の頭の中を埋め尽くした。だが僕はこの多くの本がある場所を抜け出す術がないことに焦りを覚えた。とにかく僕は心を落ち着かせるためにもこの夥しい数ある本の中から何か本を見つけ出そうとしたが、運の悪いことに物語しか本はなかった。なので僕は仕方なくさっき図書室で読んでいたあの物語を見つけ出し続きを読んでみた。すると、何か急に眩暈に襲われ気を失ってしまっていた。目が覚めれば他の世界にいた。よくある異世界転生とかそういう奴だろう。そう思ったんだが少し違うだろう。だって世界観が僕が読んでた本とまったく同じなのだから、それにしても物語で読むならまったく面白そうだとは思わなかったが実際自分が物語の中に入ってみるとまったく違う視点で見れる物なんだな。えぇっとあの僕が読んでた物語のあらすじは、、殺し屋の主人公が自分の主人を殺すために旅に出る話だったよな。という事は僕は今は主人殺す旅に出る主人公ってことか。中盤までしか読んんでなかったんだけど、大丈夫かな?それにしてもこの物語の主人公は確かナイフを使って相手を倒すんだっけ?という事は!・・・ハハやっぱりだ!腰のベルトにナイフが夥しいほどあるぞ!まぁ、僕はこの物語がどうなってしまおうがどうだって良いんですけど、なんで、さっさと主人を殺して自分の世界に戻りますよ。まぁ、戻り方なんてまったく見つかってないんですけどねwでもあのクソみたいな奴らが夥しいほどいる世界から解放されるっていうのは良い事だな・・・何はともあれ、僕はこの物語が少し好きになりそうだ。
【好きな本】
メガネが曇ってるからかな、あんまり空が見えないなーw他になんかあるかな?
あっ、そうだあくび出てるからだな〜昨日全然寝れてなかったしな〜何時間寝てたっけ?八時間くらいかな〜そう考えると結構寝てたんだな〜昨日どんな夢見たっけ?忘れちゃったな〜アハハハハ、、
それにしても昨日はたくさん寝たのになんでたくさんアクビが出るんだろう?変だな〜私ってロングスリーパーだったのかな?明日からはもう少し早い時間から寝ようっと、まぁ上見ればきっと、、、うん、空はぼやけてるもんなんだな〜
なんて迷惑なんだ。少しは晴れた空が見てみたいものだな〜それにしてもなんでお母さんは僕を抱きしめて泣いてるんだろうか?、、、僕も泣きたいさ。
【曖昧な空】
これは好きこれは嫌いこれは好きこれは嫌い
何してんの?
うわぁ!、びっくりさせるなよ
ごめん、ごめんびっくりさせちゃった?
あぁ、びっくりしたよ
で、何してたの?
好き嫌いの分別さ
何それ、好き嫌いはいけないことよ
別にいいだろ少しくらい
よくないから言ってるの
うるさいな〜おせっかいなんだよお前は
おせっかいで悪かったわね
僕は今面倒なことをしてるんだ。手伝ってくれるか?
仕方ないわね。さっさと終わらせるわよ
よぉし、やってやるぞ〜
これは好きこれは嫌い、、ハッハハ
あのさ、やる気があるのはいいことなんだけどさ私も分別しないでくれる?
お前は好き
【好き嫌い】
そんなことより私は学校の宿題をしなければならない。多すぎないか?学校の宿題。授業はとっても楽しいんだけど、宿題宿題ふざけんなと、ごめんなさい。本心を出せるのはここくらいしかなくて、でもやりたいことは何ですか?って聞かれると正直あんまり浮かんできませんよね。私はたくさんありますよ。絵を描くことでしょう、本を書くことでしょう、動画の編集でしょう、音が作ることでしょう、小説の設定を考えることでしょう、まぁ、一番やらなければならないのは宿題なんですけどね。さっさと終わらせてさっさと寝たいんです。正直今ものすごく眠いからちょっと変なことを書いてるんですよね自分的には。ということで私はさっさと宿題終わらせますね。
【やりたいこと】
朝になった。暖かそうな木漏れ日が窓から見える。私には全く無関係なものだ。だって私は生まれ付き太陽の光に弱い。小さい頃はそこまでひどくなかったから学校に行くことだってできた。でも学校ではヴァンパイアって呼ばれてた。他のみんなならかっこいいかも、とか思うかもしれないけど自分は親戚そろって宗教信者だった。そんな私にとってこのあだ名はただの屈辱でしかなかった。最初の話に戻るがこの症状は最近になって急にひどくなって来た。もう最後に外に出たのは何年前だったろうか?覚えてすらいない。まぁ覚えようとすらしていなかったけど、それにしてももうこんな窮屈なベッドにいるのは正直もううんざり。人生最後でもいいからもう一度だけ外に出て太陽の光を全身に浴びてみたい。そんなことをいつも考えながら私はこの窮屈なベッドから出ることなく一生を終えた。次はこの棺桶という窮屈な場所にずぅっといないといけないのか。もういいや棺桶なら出られるだろう。多分だって私はヴァンパイアらしいからね。
・・・ハハッまったくその通りだよ。何でバレちゃったんだろうか?最近のガキは感がいいな〜あんなガキらに出会ったのは三千年生きてて初めてだよ。あいつらも仲間にできないかな〜
こんなことを考えているといつもなら冷たい月あかりも暖かく感じるものだ。
【暖かい光】