星の欠片がない世界

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11/9/2022, 12:20:08 AM

「どこかに置き忘れた思い出の本を

もう一度読みたい。」

そう嘆いていると

あっという間に日が暮れてしまった

それでも私は

時計の針が残忍にチクタクと前へ進む中

何度も

センチメンタルな香りが漂う

その本を読み返した

11/8/2022, 1:53:23 AM

あなたは努力家だ。

あなたは綺麗だ。

あなたは素晴らしい人だ。

あなたはありのままで十分だ。

その「あなた」へなら安易に伝えられる心温まる言葉が

「わたし」に変えたら突如砕けた意味のない言葉になっていた

11/7/2022, 1:04:28 AM

優しい雨でも

哀しさは感じ取れる

柔らかい雨にしたのは

傷ついたあの人の最後の優しさかもしれない

11/6/2022, 1:56:59 AM

放課後の道端

将来への不安が募る

ふと遠くを見つめると

冷たい夜の空に

欠けていた満月が

霧を越えて全てを物語った

11/5/2022, 1:37:04 AM

泣いているあの子を

優しく抱きしめたい

あの子は

幼い私と同じ帽子を被っていた

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