『あなたが大好きです!!』
私は突然、会ってまもない
同級生に愛を叫ばれた。
それも、同性に言われた。
『え・・・誰が?』
その場に私しかいないのに
動揺を隠しきれず、わけも分からないことを
言ってしまった。
『あなたのことです、由梨さん』
鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている
私に、手を振りながら彼女はそういった。
パンッ!!
彼女が、見かねて私も目の前で
手を叩き、廊下に響き渡るくらいの
音を出した。
私は、その音に ビクリ!っと反応し
正気に戻った。
『ごめんなさい、私の聞き間違えでなければ
告白された気がしたのですが、気のせいですよね?』
わたしは、とぼけるようにして
聞き返した。
彼女はそれを聞き、改めて私の目を見つめ言った。
『いいえ、気のせいなんかじゃありませんよ
私はあなたのことが好きだと言ったのです。
由梨さん。いいえ由梨』
そう言うと、わけも分からない私を置いて彼女は
その場を去っていった・・・。
そのことがあってから早1年。
その彼女とこうして同棲しているわけだが、
今こうして、寝ている横顔を見ると
たしかに叫びたくなる。
『大好きだよ梨亜』
心の中で、私は叫びながら
梨亜の耳元で囁いた。
僕はこの蝶を見ると思い出すことがある。
「モンシロチョウ」
この蝶は、冬を除き確認されるが
成虫の命は、8日前後だと言われている。
君の命もそのくらいだったのだろうか?
病院で出会い、退院したら遊び行こうと約束して
実際に決行できたのが
あの夏の1週間だった。
『夏祭り』
『花火』
『かき氷』
定番の思い出を君と過ごした。
だが、今君はもう居ない。
僕の前から突然、姿を消し
まるで、あの夏の出来事が夢物語だったのでは
ないかと思うほどだ。
あの夏のよる
『さようなら、またね』
君のこの言葉が、最後に聞いた言葉だった。
あの時、僕が引き止めていたら
君はまだ、僕の隣にいたのだろうか?
君の前で手を合わせる度に
僕は、考えてしまう・・・
あの時の出会いを僕は
忘れない、いつまでも
あの時、君があの場所に来ていなければ
あの時、君が話しかけてくれなければ
僕達は、出会うことはなかった。
色がなかった、僕の世界に
君が色をつけてくれたから
今こうして、幸せに暮らしているよ。
君と出会った時から、人生という名のキャンパス
に様々な色で描いてきたけれど
これからは、2人でこのキャンパスに
カラフルな色で人生を彩っていこう。
最後に、結婚相手を僕に決めてくれて
ありがとう。
「1年後」の自分へ
元気ですか?
今どこで何をしていますか?
未来の私は、転職していますか?
それとも、辞めずに、懲りずに頑張っていますか?
恋人とは、上手くいっていますか?
そろそろ、同棲や結婚の日取りを決めているかな?
未来への私へ向けて物事を書いたことが
ないので、質問が多くなってしまってごめん。
けど、友達や恋人、兄弟、両親よりも
私自身が1番あなたのことを知りたいし
手助けになりたいと思っています。
なので、もし悩んでいたり、イライラしてしまうことが増えたり、上手くいかないことがたくさん
あるかもしれないけれど、これだけは忘れないで欲しい。
「感謝」「尊敬」
お金や名声もあなたへ残してあげたいけれど、
それよりも、2つのことは考えて欲しい。
私に限らず、人は皆人生の主役だけれど
主役の自分を輝かせてくれる、関わっている人を
蔑ろ(ながしろ)にしてはいけない。
偉そうに言ってしまったけれど、
過去の私から未来の私へ教えられるのは
こんなもの。
あなたの性格なのだから、たくさん悩んで
また、立ち直っての繰り返しなのだと思うから。
それで、いいんだ。
自信をもてなんて言わない、ただ、自分以外に
自分を大切にしてくれる人には、
2つのことを忘れないで。
そして、余裕があるならそれをみんなに
分け与えてあげて欲しい。
では、達者で。
「初恋の日」
今にして思えば、人生の分岐点。
あの日、あの時、
君を見つけていなければ
今の僕はいなかった。
あの時、勢い任せの告白に
答えてくれてありがとう。
おかげで、今こうして
幸せな家庭を築けているよ。
そして、当時の僕には想像出来なかった
世界を一緒に歩んでくれてありがとう。