27.とりとめのない話
天気の話。昨日見た夢の話。今日のご飯の話。
テレビの話。好きなことの話。
君とのたわいない話。とても幸せな時間。
でも明日には忘れてしまう。
そんな僕を笑顔で見てくれる。
僕はなんて素敵な人と出会えたのだろう。
これからも彼女を大切にしたい。
この笑顔を守りたい。
君を大切に、この時間を…毎日に感謝。
26.風邪
僕は熱をだしてしまった。
とても高く、40度近く出てしまった。
「最悪だ…」頭が痛い、喉が痛い、体がだるい。
目の前がグラグラしていて気持ちが悪い。
目をつぶっていたらいつの間にか寝てしまっていた。額が冷たい。冷えピタをつけてくれたのだろうか。
目を開けると天使がそこにいた。
夢でも見ているのではないか?そう思った。
「目覚めたの?おはよう。体調はどう?」
そう聞かれたが、混乱していて声が出ない。
どういうことだ。天使が目の前にいる。
そんなことを思いながらまた寝てしまった。
起きると、夕方になっていた。
隣には夢に出てきた天使に似ている人がいた。
よく見ると彼女だった。
僕は夢でも現実でも彼女が看病してくれたんだと
とても嬉しかった。
これからも彼女を大事にしようと思う。
25.イルミネーション
僕は付き合っている人がいる。
その子は可愛くて、時々見せる可愛い笑顔が
たまらなく愛おしい。子供みたいに小さくて可愛い。
そんなこと付き合えるなんて僕は幸せ者だと
そう思った。だが、そんな幸せは長く続かなかった。
彼女が癌になってしまった。彼女はみるみる
痩せ細っていた。辛いはずなのに彼女は笑顔で
僕を見ていた。
そんな彼女を見ていると涙が出そうだった。
彼女は亡くなってしまった。
僕は悲しみに暮れていた。
毎日声が枯れるまで泣いていた。
久しぶりに外を見ると雪が降っていた。
家から出ると寒くてイルミネーションが見える。
「もうこんな時期か…」
そう思いながらマフラーを巻いた。
「君と来年もずっと一緒に見たかったな〜笑」
また目に涙を溜め込んで雪の中を歩き始めた。
24.愛を注いで
小さい頃、大きな手で僕の頭を撫でてくれた。
いつも笑顔で…たくさん遊んでくれてたくさんの愛も注いでくれた。
いつからだろう…
僕が家から帰ってきても誰もいない。
床に寝そべってみる。体は冷たくなる。
寝てしまったら起きられなくなりそうだ。
僕はご飯を作り、椅子に座った。
「ご飯を作ったよ!頭なでなでして!」
そう言いながら自分の頭に手を置いた。
その手が冷たい。愛が足りない。愛がほしい。
そう思っても愛は見えない。
愛してくれる人はいない。僕の心は空っぽのまま
今日も笑顔で暮らしている。
23.心と心
「私のこと好き?」そう聞くと、
「別に…」そう答える。「じゃあ嫌い?」そう聞くと
「何度も言わせんなよ。」と言ってくる。
あなたは好きと一度も言ってくれない。
そりゃそうだ。だってあなたとは複雑な関係だから。
ある日、私は屋上で飛び降り自殺をしようとした。
何かがあったわけではない、でも毎日が辛かった。
だから屋上から飛び降りようと覚悟を決めた時、
『カシャ』っと聞こえた。音が聞こえた方に
目を向けると、あなたが笑っていた。
「死ぬの?なら僕に殺させてよ!その代わり僕が
殺すまで恋人でいること」
何を言ってるのかわからない。怖い。
顔は笑っているのに、目は笑っていない。
これがあなたとの出会い。
君は私との思い出をいっぱい作って私を殺した。
泣きながら殺した。「ありがとう」そう言って私は、
この世から消えた。
いつまでもあなたの隣にいたかった。
でもそれはできない。だとしても心と心は
繋がっているから私はあなたのそばにいるよ。