#一筋の光
【終わり】
俺は今、真っ暗な道を歩いている
行く先は決まっている
そこにたどり着き、『勝利』をこの手で掴みとる
光輝く道が目の前に見えても、俺は決してその道を選ばなかった
どんなに道が荒れていて、先が見えなくても実行
すると決めたからには引き下がるわけにはいかない
最後の分かれ道…
もう後戻りは出来ない、
俺は最後の暗い道を歩んだ
その先には暖かい光に包まれた扉があった
やっと目的地に着いたのだ
扉の鍵は開いていて、すぐ開けられるようだった
俺は深呼吸をして扉を開ける
そこは部屋がたくさんあった
その中でも俺は暗い部屋に行った
そこには、俺の求めていた『勝利』で溢れていた
俺はやっと終わったと安心していた
安心しきっていたところに、物音がした
部屋の古い扉がギギギギと音をたて、ゆっくり開く
すると一筋の光が部屋を照らした
「あ、終わったわ…」
俺は赤いランプに包まれて
後悔という名の牢獄に囚われた
#鏡の中の自分
【醜い悪魔】
鏡に映った自分が笑ってた
『鏡に映った自分が泣いていた
おい、なんで笑ってんだよ…
俺は笑ってない、
『お前、なんで泣いてんだよ…
俺が笑ってるのに
最近は嫌な事しか起きなかったのに
笑うわけないんだ…
『最近は嫌な事なんて起きなかっただろ
泣くわけないんだ…
あぁ、こいつは悪魔だ
こいつのせいで俺が苦しむ
『あぁ、俺は悪魔だ
俺のせいでこいつが苦しむ
醜い悪魔は倒さなければ…
『醜い悪魔は消えなければ…
俺は悪魔が映る鏡を破壊した
『俺の体にはヒビが入って、散らばった…
#眠りにつく前に
【おやすみ】
眠りにつく前に子守唄を歌ってあげよう
はやく寝ないと、オバケが出るよ
怖い?それなら布団をかぶって目を瞑ってごらん
目を瞑ればオバケは見えないだろう?
ねんねんころりよ おころりよ
〇〇はよい子だ ねんねしな
おやすみ
なに?君も眠れない?
いいよ、おいで
君にも子守唄を歌ってあげよう
#たまには
【引きこもり】
俺は引きこもり。
人に関わりたくなくて家にこもってる。
家にいても、とくにする事はない。
飯食ってトイレ行って昼寝して風呂入るくらい。
最初はゲームばっかしてたけど、ずっと遊んでると飽きてくる。ゲームはたまにやるから楽しい。
暇だしテレビでもみるかなぁ…
ってテレビつけたら、もうすぐ桜が咲くかも~
桜の種類によってはもう咲いてる~とか言ってた。
あぁそうですか、
引きこもりには関係ないね……関係ない…
桜か…しばらく見てないな…
たまには外出てみるか…
パーカー被ってマスクして、桜を見に外に出た。
家から少し歩いたとこに川があって、
河川敷って言うのか…?そこに桜が咲いてた。
ちょうど誰もいなくてラッキーだな
この桜、土肥桜って名前みたいで
1月中旬~2月中旬が見頃なんだってさ
だいたい2ヶ月くらい咲くんだと
ずいぶんと早咲きだな
外の空気が気持ち良くて30分くらい、
そこにいたと思う。
子連れの家族とか、仲良さそうに話してる
おばさん達が桜見に集まってきたんだよ
人が増えてきて怖くなってきた
やばい、なんか頭いてぇ…吐きそ…
本当に吐いちまう前に帰るか…
やっぱダメだな
人に会うの怖いわ…
あぁ…でも、
外の空気はうまかったな…
少しずつ外出るか…
#ブランコ
【日が沈む頃に帰る】
子供たちが遊び疲れ帰り始めた夕暮れ時、
公園近くの防災無線から夕焼け小焼けが鳴り響く。
仕事が早く終わり家に帰る途中、公園のブランコが私の目に映った。
何を思ったのか公園の敷地に足を踏み入れていた。
公園内のトイレのすぐ横に設置されていた自販機で缶のおしるこを買ってブランコに乗る。
鎖が錆びているのか、ブランコを漕ぐたびに
ギィーギィーと音がする。
缶の蓋を開け、おしるこを飲むと涙が溢れてきた。ああ、仕事で疲れているんだな。と思い涙を拭って
日が沈むのを錆びたブランコの音と共に待った。