重い羽音が耳元を通る
重い体をその場に停滞させて懸命に次へと飛び立つ黒と黄の球体
こんなにも今の空に飛び交い、
空を見上げて周りの新緑の芽吹きを感じたのはいつだろうと記憶を辿る。
そんな忘れ去ってしまった
心のゆるみをダラっと
空気が動き、日向の温かさを感じてただ、ただ、
端にいた雲を横切るのを眺めるだけ。
いつも目先のあること、無いことをぐるぐる四角い光に向けて吐き出す日々と
そこから抜け出したいと
願いながらもしがらみ、見えない根に捉えられ
抜け出せない苦しみ
私のいるここは広いのだと
ただの自然界のちっぽけな一に過ぎない
空飛ぶ彼らと私達も同じ
そう思えばもう少し、
上手く自由に空を舞えるのであろうか
夢が醒める前に
もう1日だけ、何度祈っても
春は訪れる
雪解けと心の渇望
その一瞬、もう少しゆるりと
一生をかけて流れますように
たった一つの希望
人はみな何かしらに生かされている
自分かもしれないし
他者かもしれない
ある日突然宣告された真っ暗闇の中で
唯一の光を辿ってすくって
ただそれがあるとこを信じている
聞こえていますか
誰にも届かない私の声
聞こえてなくて良かった
知られたくない心の声
触られたくない柔らかいとこ
知ってしまったら元には戻れないね
誰にも言えないほんとうの事
知って欲しい私の事
知られたくない私の事
届かない声で今日も呼んでいる
いつか届くかもしれない
届かない声
1度はやったことあるんじゃない?
ベンチをくるくる上まであげて
人漕ぎしたらそこは空の中。
時には、ぐるぐる上まで鎖をねじって座るところにお腹を当てて遠心力でメリーゴーランド。
こんなよく分からない遊びをずっと繰り返し、変わってくれないと妹に泣かれ、あと3回の約束も守れずに。
あの時はどこまでもどこまでも高く、高く行ける気がした。
一回転だって夢じゃなかった。
回って回ると世界が変わった。
一回転して誰かに叱られ、なんだこんなもんなのかと忘れてしまったあの頃。
私たちは何にでもなれていた。
何かにならなくてよかった。
ただひたすらに足もつかない場所でベンチに座って漕いでいる。
鎖を巻いて回っている。
ただそれだけでいい日常だったんだ。