それくらい全力で自分と向き合えばよかったのにね
全部破壊し終わってから気がつくなんてね
力に酔いしれて力が全てだと思い込んだ
けれど他人の心も自分の心も力では掴めなかった
ずっと自分の心から逃げ続けた
欲望が満たされたことは一度もなかった
かわいそうに
自覚がなければ救いを求めることもできない
かわいそうに
貴方の代わりに救いを求める者すら破壊してしまったのね
#欲望
そろそろ今日にさよならしようかと思った矢先、
暗い過去がひょっこり顔を出す。
申し訳なさそうな顔をしながら話しかけてきた。
「あのさ、私も一緒に行きたい。」
「え?一緒に明日に行きたいの?」
「うん、だってさ、暗いけど大事な過去でしょ?」
「そうかもしれないけど思い出すと泣けてくるよ。正直辛いよ。」
「そうだよね…。でもなかったことには出来ないよ。」
「まあね…。」
「さよなら出来ないのはさあ、」
「うん?」
「あの時我慢してしまったから、まだ泣き足りないのかもしれないね。それにさ、」
「もうあんな思い二度としたくないから、忘れる訳にはいかない。」
「うん、だよね。だから、一緒に連れて行ってよ。」
「わかった。」
孤独という名の過去と手を繋いで明日へ。
#今日にさよなら
どうしようもないことばかりだよ。
特に病気になってからは。
やらなきゃいけないことが、出来ないまま溜まっていく。
調子のいいときにそれらを片付けたものの、疲れてまた寝込む。
うわーーーって叫びたくなるよ。
どうしたらいいんだーーーーって。
もう20年くらい病院も行ってるし薬も飲んでるのに。
仕方ない。どう頑張ってもこれが現実。
現実を受け入れるよ。
受け入れるけど、人より落ち込んで泣くのは大目に見てね。
今日も布団の中にいる*<(¦3[▓▓]でした。
#どうすればいいの?
この間、3ヶ月ぶりに妹の家へ行った。
姪っ子はようやくつかまり立ちが出来るようになっていた。
まだ1歳にも満たないけど、人見知りは一人前。
おもちゃで遊んでいても、ふと気づいた時に私の顔を凝視する。
「そのおもちゃ好きなの?上手だね」などと声をかけると、ぷいと母親の方に顔を向ける。
「仕方ないよね」と私そっくりの声で妹は苦笑した。
1時間半弱経過。
ようやく近くにいても怖がる素振りを見せなくなってきた。
そして、更に30分経過。
日が沈むからそろそろ帰らなきゃと思いながら妹と話していると、妹の足元に座った姪っ子が、私の方を見ながら拍手をしている。
⸺これは、私に拍手をしてくれってことか?
私は姪っ子の方を見て拍手する。
姪っ子、にこにこ笑う。
このやり取りが3回くらい続いた。
何これめっちゃ可愛いいいいい!帰りたくない!!
と、いうことがありました。
勿論、帰宅する頃には日が沈み真っ暗になっていましたとさ。
たくさんの想い出が、こんな風にきらきらした想い出ばかりという訳にはいかないけど、こういうことがあると生きてて良かったと思う。
#たくさんの想い出
そっと花を咲かせて、そっと散ってゆく。
すっかり寂しくなった木を見上げて、
また来年会いましょうと心の中でつぶやいた。
粉々になった落ち葉を踏まないよう、
地面を見て歩いていると、
小さな雑草がピンクの花をつけている。
こんにちはまた会えたね、元気で良かった。
日々の繰り返しの中で、淡々と命を繋ぐ。命は巡る。
何故か私もそこで生きている。
忘れないようにしたい。
#また会いましょう