【君からのLINE】
いっっつも言い訳ばかりの自覚はあった。
年齢は違うし、僕は男だし、世間とも違う自覚はある。
でも、でも、だって、しょうがないじゃないか。
好きになってしまったものは。
だから、話し始めてもうすぐ1年の僕達だから、(LINEでばっかりだけど!)今日は1歩前に進んでみたいと思う。
「先輩って好きな人とかいます?」
ピコン
「いるけど、なんで笑」
がーん。
ピコン
「なに笑気になんの?」
少し意地悪なところが好き。かっこいいところも好き。
「気にならないなら聞きません。」
ピコン
「笑笑当ててみなよ。」
なんやかんや優しいところも好き。
「先輩と同い年の人ですか?」
ピコン
「どう思う?」
「ふざけないでください!」
ピコン
「ごめんごめん笑」
こんなどうでもいいやり取りが楽しいと思ってしまうのは何故だろう。
「先輩」
ピコン
「ん?」
……もし、僕が好きと言ったら先輩は離れていくのだろうか。
「いえ、なんでもないです。すみません、やっぱり好きな人のことは聞きません。頑張ってください、応援してますから。」
そのまま携帯をパタンと閉じた。
やっぱりこんな駆け引き、僕には絶望的に向いてないや。
「好きです。」
その一言が言えたら。
【貴方からの返信は期待してもいいのだろうか。】
【命が燃え尽きるまで】
1つ目。クヨクヨしない。
2つ目。嫌な人からは逃げる!
3つ目。家族を大切にする。
4つ目。
うーん。
〈なんやかんやあって、もう人生お終いだ!!って思っても案外、人ってやり直せるものらしい。〉
「意外と思いつかないんだよなぁ、こういうの。あ、これは入れとこ。」
4つ目。自分のやりたいことをする。
〈人生って長い。ほんと、どうしようもないくらい。
その長い人生の中で、どう生きるのか。〉
「まぁ、また明日考えればいっか。」
〈自分には、まだ答えの出せない問いばかりで、でも、変わっていけることは身をもって知った。〉
「今日の夕飯なんにしよ。」
〈とりあえず今は、それで十分だと思えた。〉
【夜明け前】
朝が来る。
小さい頃はよかった。何も考えずに眠って、起きて、学校に行って。
でも、今はそうはいかない。眠れなくて、苦しくて、気づいたら夜明け前になっている。
毎日、まいにち、考える。
私って、このままでいいのかな。
カーテンから光がもれた。
あぁ、きっと、目を閉じたら眠ってしまう。
抗えそうにないなぁ。
おやすみなさい。