【君からのLINE】
いっっつも言い訳ばかりの自覚はあった。
年齢は違うし、僕は男だし、世間とも違う自覚はある。
でも、でも、だって、しょうがないじゃないか。
好きになってしまったものは。
だから、話し始めてもうすぐ1年の僕達だから、(LINEでばっかりだけど!)今日は1歩前に進んでみたいと思う。
「先輩って好きな人とかいます?」
ピコン
「いるけど、なんで笑」
がーん。
ピコン
「なに笑気になんの?」
少し意地悪なところが好き。かっこいいところも好き。
「気にならないなら聞きません。」
ピコン
「笑笑当ててみなよ。」
なんやかんや優しいところも好き。
「先輩と同い年の人ですか?」
ピコン
「どう思う?」
「ふざけないでください!」
ピコン
「ごめんごめん笑」
こんなどうでもいいやり取りが楽しいと思ってしまうのは何故だろう。
「先輩」
ピコン
「ん?」
……もし、僕が好きと言ったら先輩は離れていくのだろうか。
「いえ、なんでもないです。すみません、やっぱり好きな人のことは聞きません。頑張ってください、応援してますから。」
そのまま携帯をパタンと閉じた。
やっぱりこんな駆け引き、僕には絶望的に向いてないや。
「好きです。」
その一言が言えたら。
【貴方からの返信は期待してもいいのだろうか。】
9/16/2023, 7:20:53 AM