『10年後の私から届いた手紙』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【10年後の私から届いた手紙】
後悔にばかり目を向けるんじゃない。
人に期待をしない練習なんてする前にがむしゃらに動け。
今しかできない、は本当にある。
目も悪くなる、どうがんばったって老けるし太る。
オシャレに興味が湧くうちにやっておけ。
だれが見ていなくても、どこかで芽吹くことがある。
海に遊びに行くならゴミ袋を持って行け、ゴミもあるが、宝物もある。
譲れるうちに席を譲れ。人が喜ぶことを自分が楽しめ。
どうなりたいかより、どうあるか、足元をみろ。
できないことしかできない。
無理をするな。
私には姉がいる。
女らしさを臍の緒と一緒に切り落とされたようなポンコツが3人も。
長女はちょうど10個上。
彼女とは似ているところなんてない。
性別と血液型が一緒なくらいで
ほかの姉との方が長く暮らしているし
何を考えているのかも、わかる。
(次女は揚げ足取りの天才で、三女は自分に甘く人に厳しい、特に私に)
長女は大学卒業後すぐに海外に渡ってしまったので
正直、行動力と勇気に、はてしない距離を感じた。
純粋な尊敬なのだと思う。似ているところなんて、ない。
存在も関係も希薄な姉と
性別と血液型とそういえばかつて、苗字が同じだった。
名前も、一文字同じだった。
芸術のたぐいが好きなところも。
明るい色より暗い色の方が好きなところも。
買ったら満足するところも。
なかなかものが捨てられないところも。
なんだかんだ言って能天気なところも。
困ると愛想笑いをするところも。
猫にメロメロになっちゃうところも。
似てはいないが共通点は多い、だから
姉がいつか言っていたことをまとめてみた。
それが常に私の10年後と想像している。
あの人のように
芯は強く、人に優しく生きる
そんなおばさんになりたい。
十年前、小学校の授業の中で十年後の自分に手紙を書く時間があった。小学校で大切に保管するとかなんとか言っていた気がするが、どうなったのかよくわからない。
私が書いた手紙の内容は「ちゃんと大学生になったか」「勉強がんばれ」「家族を大切にしろ」 とかだったと思う。あの頃は皆が同じように大学にいって、会社に就職するものだと思っていたから。
十年経って、答え合わせをしてみれば私は専門学校に通っていた。貴女が想像していたほど立派な生活はしていない。家族は大切にしているつもりだが、まだまだお世話になってばかりだ。
手紙はどこかへ行ってしまったけれど、貴女自身はまだ心の何処か、胸の奥にでも居ると信じて十年後の私からお返事を出したいと思う。
「貴女の理想からは程遠いと思うけど、今の私はそこそこ楽しく生きてます。だから、あと十年はひとまず生きてみてほしいな。」
あれからいろいろあって潰れそうになりながら必死に藻掻くことになる貴女へ。
願わくば、私も十年後の自分からそんな手紙を受け取りたい。
『 』
私は過去の私に手紙は書かない。
【10年後の私から届いた手紙】
明確なメッセージ( テーマ 10年後の私から届いた手紙)
変なメールが届いた。
「10年前の私へ」というタイトルのメールだ。
「10年前の私から届いた手紙」や「10年後の私へ送る手紙」なら分かる。
タイムカプセル的なアレだ。
しかし、「10年前の私へ」というのは何だ。
リアルタイムトラベルではないか。
……。
まあ、前置きをこの辺にして言ってしまうと、スパムメールだ。
当たり前だ。
タイムトラベルなどない。
本文には、「 高齢の独り身で貯金が減ってきて、、、」などと書いてあり、お金を持っていた友達はこの投資アプリで老後資金を貯めたと言っていたから、あなたも今やって、10年後の私を助けてください、という論調だ。
まあ、ここ数年パターンが変わらない、私宛に来るスパムメール業界( どんな業界だよ)にしては、頑張った方ではないか。
そもそも、近年はSNSでのやり取りが主流で、メールは使っていない。
家族とのやり取りも◯INEになった昨今、メールは自治体の災害メールとスパムくらいなのだ。
*
スパムはおいておくにしても、「高齢の独り身で……」のくだりは効いた。
いや、私とて何も気にしていないわけではないのだ。
このままいくと、リアルに孤独死だということは、分かっている。
思い出す光景がある。
両親が外出し、私が、痴呆の進んだ祖母と二人で留守番をしていた時の話だ。
足がめっきり弱ってきた祖母は、まだかろうじて歩けるが、立ち上がりは相当気合を入れる必要がある。
また、長く床に座ると、足の血流が悪くなるのか、揉まないと立ち上がれないようだ。
そんな祖母は、おおむね椅子に座るか、ベッドで寝ている。
椅子やベッドなら、床よりも高いので、『 立ち上がる』という行為にそれほど筋力を使わずにすむ。
その日、祖母は久しぶりに床に座ってテレビを見ていた。
祖母が興味の有りそうな話題だったので、楽しく見ているのかと思って顔を見ると、私は少しショックを受けた。
その時の祖母の顔は、ひどく悲しそうだったのだ。
それも、子どもがする泣きそうな表情。
そんな表情の祖母は、私はそれまで見たことがなかった。
最近の祖母は難しい事は喋らないので、こちらが想像するしかない。
それはもしかすると、毎日、我が子に怒鳴られる現状が情けなかったからかもしれない。
立ち上がることもつらい体が、話すこともできなくなった頭がもどかしいからかもしれない。
長生きしても孫がいつまでも独り身で、安心できないからかもしれない。
あるいは、家族が、自分の死を待っているのではないかと、感じたからかもしれない。
*
その姿は、間違いなく将来の私で、それどころかもっと悲惨で孤独な老後を送る可能性は高い。
その日、久しぶりに鏡をゆっくり見て、目立つようになった白髪を見た。
ほうれい線も目立つようになった。
長く働いていると、夜には目もよく見えなくなってくる。
これらは、老化の兆し。
私が、10年後の私が、今の私につながるメッセージだ。
今日は今日のままではなく、老いにつながっているのだと。
このまま、日々を仕事で暮らしていくことで満足かと、問うているのだ。
そう。これが本当の、10年後の私から届いた手紙、なのだろう。
本当の手紙や、メールでなくてもよいのだ。
私達が、キチンとその未来からのメッセージを受け取れてさえいれば。
さあ、私はどうしようかな。
そう思うが、取り急ぎやることは職場に出発することだ。
このままでは遅刻してしまう。
郵便物受取に一通の手紙が届いた。
10年前の私へ
から始まったこの手紙の内容はつまらない話で
未来の情報は書かれていなかった。
沢山の人には言えないような黒い部分は
書かれていたけど
誰とは書いていなかった。
未来は知らない方が楽しいと思うから
書かないでおいたよ
なんて最後に書かれていた。
確かな情報は
こんな世界に
10年後もまだ生きているということ
─────『10年後の私から届いた手紙』
ある日、不思議な手紙が届いた。
差出人は自分。
未来の自分へ宛てた手紙?
自分はそんなことしていたかな、と訝しみながら封を切る。
読んで驚く。
内容は未来の自分からの手紙だった。
あなたは20年後に長く勤めていた会社を辞め、しばらくニートとして過ごすことになる。
だから、そうならないように自分を追い込むような働き方をせず、時には手を抜いても良いような余裕のある働き方をしなさいなど、先々に関してのアドバイスが書かれていた。
そうなんだ。
そんなことになるんだ。
そうだね。
そうしようか。
などと思いつつ、手紙を封筒に戻した。
翌日。
読んで机に置いておいた手紙は跡形もなくなくなっていた。
10年後の
まだ生きていた
私から
届いた手紙
10年後見る
お題☆10年後の/私から届いた手紙
10年前はまだ私は学生ですね。
テストに追われていますか?
彼氏と仲良くしていますか?
当たり前の日常はすぐに忘れてしまうものですね。
でも、そんな日々が大切なんだよ
大変なことが多い学生。行きたくないよね。
でも、絶対愛おしくなるから。大丈夫。
毎日を楽しんで。
ーー
もう卒業シーズンですね。
残りの学校生活を楽しんでください!!
進学、進級、に不安を抱えている人もいますよね。
1年前のことを思い出してください
同じように不安だったけど、なんとか1年過ごせたでしょ?
だから、大丈夫!!
行ってこーい!
「10年後の私から届いた手紙」
さて、10年後の私は何をしているでしょうか。
答えは内緒にしておきましょう。だって、未来を知ったら私、絶対に努力することをやめますから。
今も昔も変わらず、お気楽極楽ワンダホイな生活を送っていると思っていてください。
未来に期待はしない方がいいですよ。
信じるのは今しかないのだから。
10年後の私から届いた手紙。
私は、小説家として物語を書き続けています。
どんなことあっても諦めるな。
諦めたら、この世界の私は消えてしまうのだから。
10年後の私から届いた手紙
自分の墓前に捧げる手紙に、意味はある?
私へ
まだ生きていますか?
生きているなら、終活をなさい。
生き恥も死に恥も、
見られる可能性のあるもの全てを片付けなさい。
生きているのが恥ずかしいと思うのならなおさら
早めに元を絶ちなさい。
早めに早めに、何事も早めに。
私より
『10年後の私から届いた手紙』
「世界にとってどうでもいい自分を
世界一愛せていますか。」
10年後の私から届いた手紙
それには今の私が
想像することのなかった
充実してる日々が綴ってあり
今に繋がるヒントも隠してあった
10年後の自分と文通ができるサービスをどこかの民間企業が始めた。
その企業がタイムマシンの開発を始めたことは数年前に話題になっていたが、結局実現はしなかったようだ。
代わりに、手紙程度の物なら、送ったりすることができるようにはなったということか。
せっかくだから試してみることにした。
10年後の自分に届けるのは今でもさほど難しくない。自分に手紙を書いて10年間保管しておけばいいだけだから。しかし、10年後の自分から届くというのは未知の体験だ。
料金表を見ると、1回の金額もそこそこしたが、どうせならと1年間のパックを頼むことにした。1回分安くなる料金設定だった。
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10年後の私へ
今何をしていますか? こちらは毎日の勉強に追われています。せっかくバイト代で貯めたお金もこんなサービスに使ってしまいました(笑)
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そういったような他愛のないことを手紙に認め、送った。
向こうに手紙を送り届け、返事がこちらに届くまでは、早くても1週間はかかるそうだ。
わくわくしながら返事を待った。
そして1週間と半分ほど経った頃、返事が届いた。
そこには、未来で就いている仕事やいろんなことへの後悔、そして今の私へのアドバイスが書かれていた。
私はそのアドバイスに従って、より良い未来を迎えられるよう努力をすることを決めた。
あれからちゃんと毎月手紙をやり取りしている。
アドバイスのおかげでたくさん助かったことがある。私の未来はずっと良いものになりそうだと、感謝を込めてお礼を書いた。
このサービスができて良かった。出費は痛かったけど、おかげでこんなに充実している。充実した未来になる。
毎月毎月手紙を交換して、最後の手紙だ。
私は将来の展望と、今まで以上のお礼を書いた。書き切れないほどの感謝を。
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ありがとう。さようなら。
また未来で会いましょう。
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しかし、その返事はいつまで経っても届かなかった。
『10年後の私から届いた手紙』
10年後の私から届いた手紙…
①
変わりゆく時の流れを認めあう
わたしは私を追いかけながら
②
アドバイス あの日なくした結婚の
指輪は洗濯機の下にあり
10年後の自分はきっと過去の自分にカッコつけて色々語り出して手紙書き終わらないと思うので私が逆に書いてあげようと思います。
「10年後の自分へ
まず生きていることを大前提にお願いします。
家族は元気ですか?仲良くやってくださいね。親友2人とも一緒にいて欲しいです。家族とあの2人さえいれば生きていけると思うので。
職については心配してないけど10年前に音楽の先生に言われたこと覚えてますか?「お前はもっと将来に貪欲になれ」って。私は今はどうすればいいか悩んでいます。だけど、ただ好きなことの1つや2つを持っていて欲しいなって思います。今の私はこれといった趣味とか将来の夢がなくて悩んでいるからせめて10年後にはあって欲しいんです。
10年後の自分なんて想像できないけど今の自分より賢くてあって欲しいです。この思春期特有の悩みとか考えを忘れないで欲しいです。そしてこれは絶対、人の気持ちを考えられる、人の考えを理解出来る人のままでいてください。これは今の私の考えでしかないけど人間が考えることを辞めたらもう人間じゃなくなると思うから。人間の見た目をした野生の怪獣になって欲しくないから。お願いだから色んなことを考え続けてください。そして今の私より少し前にいて今の私よりちょっと大人びた考えを持っててください。将来の自分が今より自分の正義とか倫理を持っていると思うと将来が楽しみになるので。
最後に
過去の自分から手紙がきたからって急いで書き終えようとしないでください。思う存分、自分のことについて書いてください。そしたらたぶんあなたの思いを整理できて今持ってる悩みが軽くなると思うから。あと、書き終えても私に送らないでくださいね。自分の人生のネタバレなんて聞きたくないから。
それでは10年前のあなたからでした。 」
10年後の私から届いた手紙
今、幸せに生きてますか。
ネガティブにならず、前向きに生きてますか?
よく何かあれば、落ち込んだりしたりすることが
あるからだ。
自分のことをもうちょっと信じられたらいいなと思っています。
10年後の私から届いた手紙
タイムカプセル。それは、未来の自分に向けて埋めておくもの。だから普通は、10年前の手紙が入っているのだけれど。
入っていたのは、"10年前の私へ"というタイトルの手紙だった。
書き間違えたのか、はたまたふざけていたのか。10年前に書いたであろう手紙だと思って開いてみれば、驚くことが書かれていた。
"10年前の私へ、ちゃんと生きていますか?私は今、生死をさまよっています。なんでも、とある実験の被験者になったそうで。あなたが生きていれば私も生きているし、あなたが死んでいれば私も死んでいるようです。
私が生きているか、死んでいるかはあなたの生死に左右されるということです。もし、生きているのならば…
翌日、1人の少女の遺体が発見されたが、それが誰であるかは分からなかった。
お題 10年後の私から届いた手紙
10年前の私へ
あなたは今幸せですか?
幸せですよね。ですが今の私は幸せじゃありません
仕事が溜まって、上司に怒られる毎日。
周りの人達は私に仕事を押し付けるばかりです
あなたの今は一人称が僕ですよね。ですが今の私は一人称を無理やり変えさせられました。僕と言う度友達にバカにされ、上司には厳しく叱られます。
しかも上司からは結構な頻度でセクハラをされて、あと少しで性行為をしそうなほどでした。咄嗟に抵抗して逃げて正解でした。
今のあなたは男の子になりたいんですよね
私は今も思っています。あなたは仕事じゃなくてインフルエンサーが向いていると思います。
自分の思っていることを発信して生きてほしいです。
あなたの長所は素直なところなんですから。
絶対じゃありません。あなたの好きな道を選んで生きてください。
こんなの書かれても困るよ。10年後の僕…いや、私?
本当に10年後の僕なのかよ。疑うな。
永遠なのか本当か 時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない
そんな物あるだろうか
見てきた物や聞いた事 いままで覚えた全部 でたらめだったら面白い
そんな気持わかるでしょ
THE BLUE HEARTS 『情熱の薔薇』
信じていたものや、永遠に続くと思っていたものが、突然崩れてしまう事は時々起こる。
なら、時間の進行方向が過去→現在→未来と流れて行くのは本当に本当なのか?私には分からない。
現在だけが存在するとか、未来→現在→過去に進むとか、そもそも宇宙には時間なんて存在せず、人間が作り出した集団幻想みたいなものだとする説もあるらしい。
パラレルワールドだってあっても不思議ではないし、動的平衡の理論で言えば、人の身体は7年から10年で完全に入れ替わるようだから、
10年後の私が手紙を送って来たとしても、それは私と何の関係もない人なのではないかしら?あなたの現在と、私の10年後は違います、たぶん。
もちろん、常識的に考えて、時間は過去→現在→未来の進行方向だとする事は動かし難いし、物事の考え方の根幹になっているから、それを否定したら非常識になってしまうけど。
「現在」という認識は脳が作り出しているもので、たとえばスキゾフレニアや脳に疾患のある人達は、「現在」を作り出す事が出来なかったりするのである。
そして、哲学の父とも呼ばれているソクラテスは、スキゾフレニアであった可能性があるのだ。
ソクラテスの功績を、私は微塵も批判する気はない、それどころか私自身の思考法の基礎になっていると思っているくらいだが、
常識の成り立ちは、意外と脆いものだとも同時に思っている。
10年後の私の境遇が、幸福であろうと、不幸であろうと、今の私には何の関係もないと思うだけだろうな。