『1年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
彼は1年後の事を考えながら仕事をしていた。
疲れていたのだろう。
皿を落として割ってしまった。
そして彼は割れた皿をしばらく眺めていた。
「自分の体も落として割れてしまえばいいのに。」
そう呟いて彼は片付けを始めた。
彼の自分の思い描いていた1年後は割れた時に忘れてしまった。
『1年後』
祝再の花束が舞い
星の鼓動脈打つこの奇跡に
片鱗と欠片の様に碎く世界
未だ夢への応答が響く
閑静に苛まれた空の在るこの惑星で
軌跡の紡が契れるまで
また孤独といい夢を
拓いて!
一年後
あの日からちょうど一年。
僕は、何か残せただろうか。
余命あと三ヶ月と、医者から言われたのが一年前。
あの時は、本当にこの世の終わりみたいな気分だった。
僕は、荒れに荒れて、毎日を過ごした。
毎日のように朝方まで酒を飲んで、仕事も辞めて。
素面だった時なんてないに等しかった。
随分前にやめたタバコも吸い出した。
久しぶりに吸ったタバコは、絶望の味だった。
あの頃の自分は、
何が楽しくてこんなもの吸っていたのだろう。
でも、その絶望が、その時の僕には妙に心地よかった。
昔の僕も、こういう気分になりたくて吸っていたのだろうか。
余命宣告を受けてから毎日そんな日々を過ごしていた。
特に親しい友人も、恋人も、ましてや親も亡くなってしまった僕のことを心配する人など、
何処にも居なかった。
そんな環境が、ますます僕を汚していった。
三ヶ月後、僕はまだ生きていた。
この日が来る一週間前くらいから、今までと違って急に死が怖くなった。まともに信じてもいなかった神にも、醜く、生を縋るようになった。
そんな僕には、その生は救いだったのかもしれない。
それから急に、僕は働くようになった。
まともに通ってもいなかった病院にも通うようになり、
医者には、もう亡くなっているものだと思われていたらしく、とても驚かれた。
病院で三ヶ月ぶりの検査を終えると、こんな事を聞かされた。
「病気が治ったわけじゃない。今生きているのは、
奇跡以外では説明できない事実だ。いつ死んでもおかしくない。」、と。
せっかくやる気が出てきたのに可哀想だな
と、他人事のような感想が、一番最初に思い浮かんだ。
でもまぁ、いつ死ぬかわからないと言うことは、もしかしたら、死なないかもしれないという事でもある筈だ。
僕はそう自分に言い聞かせ、その後の日々も淡々と過ごした。なるべく楽しみは作らないようにした。
また、生きるのに執着してしまいそうになるから。
日々の小さな幸せを見つけるようにした。
そうして見ると、自分の人生は案外幸せなものだと気づいた。そこそこに恵まれた職場で、普通の日々を過ごしている。
死が隣り合わせなのは、何も僕だけに限らない。
病気、事故、他殺、どれも予測なんてできない。
何も、変わらない。
余命宣告を受けてから、ちょうど一年後。
僕は、病院のベットの上で横になっていた。
今の僕には、恋人もできた。友人も増えた。
余命宣告を受ける前よりも、幸せだったかもしれない。
彼は、僕と手を繋いで微笑んでいる。
こんな僕を受け入れてくれる、優しい人だ。
僕の人生は、余命宣告を受けてから変わった。
輝き出した。
「どうせ死ぬから」
と、少しの失敗も気にならなくなった。
少し、長く生きすぎてしまったかもしれない。
そのせいで、たくさんの心残りが出来てしまった。
でも、寂しく一人逝くよりは、幾分かマシだと思う。
自分も微笑んで、彼の手を握り返す。
そして、静かに目を閉じる。
最後に見るものが、愛する相手でよかった。
背景が病室なのは、気に入らないけど。
最近気づいたんです。
自分がことある事に否定されてることに。
自分の生き方を理解しようともしない真面目すぎて、
堅苦しい人間が嫌いです。
多分自分、真面目な人間が嫌いです。
柔軟に対応も出来ないし、
やることがないと動かない真面目な人間が嫌いです。
自分の考えにしか沿わない考えをしてるのが嫌いです。
そういう人間は生きることにも真面目なんですよ。
自分の思考にもこだわり抜いて、
自分の考えに適ってない考えは認めないんです。
それに、気づいたんです。
自分は誰かを認めようとしているのに、
他の人は自分みたいな考えじゃないことにも改めて気づきました。
「生きることがタスク」ってなんだよ。
「自由が嫌い」ってなんだよ。
「言葉に責任」ってなんだよ。
こういう真面目すぎる人間には1度あったことがある。
嫌悪感が走る。話に出すんじゃなかった。
なんだよ。「生きることがタスク」って気持ちわりぃ。
そんなんで楽しいのかよ。腐れよ。そんな考え。
なんだよ。「自由が嫌い」って意味がわからん。
自由だからこそ楽しいだろ。生きるのも自由。
死ぬのも自由だろ。
生きたくないって思うなら、生きるなよ。
なにか間違ってること言ってる?
なんだよ「言葉に責任」って、
最低限は大事だと思うけど、そんなに深く責任について言及してたら、何も言えねぇだろ。
「矛盾してて、ガッカリです。」誰だって変わるだろ。
人間も、考え方も、何もかも。
こう言った所で、
こねくり回したあんたの考えで俺を否定するんだろ?
もう懲り懲りなんだよ。
そんなに気の合わない人間の考え方を認めたくないのか?誰だって否定されたら辛いだろ。
だから俺は極力否定しない。ただそれだけ。
ほんとに嫌なら嫌と言えばいい。
妥協できるぐらいなら妥協したらいいだろ。
俺だってトマト食えって言われたら何がなんでも断るよ!
何か条件があったら別だけどね。そんな話は置いといて
争いが嫌いなんだよ。俺は。
力使うし面倒臭いし。
俺は頭の悪い人間と遊ぶ方がいいかもしれない。
頭がいい人間になると腐った考えがお前に巣食うんだよ
頭が悪い人間なら素直なんだよ。
頭がいい人間だと自分の正しいと思うことしかしないんだよ。誰かが助言を呈しても到底受け入れねぇんだわ。
腐った考えがあるからな。
まぁ例外はいるだろうな。
俺の父は頭は悪いけど言っても反論する
ただの短気ジジイ。
俺の母は頭は悪いけど鬼優しいし、最高の母親。
俺の兄は、偏差値74のただのバケモンだけど、
ただのいいやつだし、
人生色んな人間がいるけど、
受け入れる人間は受け入れましょうよ。
受け入れようとしない人間が多すぎる。
俺がいつか有名になって俺の考えを発表してやる。
待ってろ。未来。いつかなってやる。海賊王に。
#1年後
1年後どんな自分でありたいですか?
その質問に私は笑顔で自信を持って前に立てる自分でいること。それが私の答えだった。
みんなを不安にすることなく笑顔で前に立つ。
それが私の憧れたかっこいい先輩だったから。
でもその先輩が泣いていたのを私は知っていた。
1人でずっと泣いてた。
でも前に立つ時は笑顔で泣いているのなんか誰も知らないみたい。
1人で泣いてるのを見て見ぬふりをしたかったわけじゃないけど、でもそうなりたいと願ってしまった。
いつかいや、1年後にはそんな先輩のようになりたいと、そして同じように泣いている人に気づける人でありたいと思うようになった。
「向上心を持たず現状維持では、落ちるだけだ。
日々変化する世の中に取り残される。」
どこかで聞いたような。
現実は1年後、今より悪くならなきゃいい。
自ら死を選ばなきゃ、なんとかなってるはず。
『1年後』
1年後、僕は君の隣にはいない。
諦めてしまったことをどうか許して欲しい。
「君を一生幸せにするよ」
そう言ったのは僕だった。
そして君と契りを交わしたんだ。
でも、きっと君は泣いているんだろうね。
全然幸せになんてできなかった。
一生幸せにする、なんて僕には無理だったんだ。
その気持ちは嘘じゃないけれど。
君にはずっと笑顔でいて欲しかったから、
本当のことは話せなかった。
君を巻き込みたくなかったんだ。
……いや、違うね。
君といる時間をそんなことに割きたくなかっただけだ。
君と二人でいる時は、幸せのままでいたかった。
きっと君は自分のことを責めてしまうのだろう。
でもそれは違うよ。君は何も悪くない。
話さなかったのは僕だし、悪いのも僕だ。
君が僕のことを大切にしようとしてくれていた以上に、
僕が君のことを大切にしたかった。
ごめんね。
君のことを幸せにすることはできなかったけど、
僕の人生は君がいたことで最期まで幸せだった。
どうか君は長生きしてね。
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6月17日に書いたお題『1年前』の男性視点。
よければそちらも併せてどうぞ。
1年後、あの人は16歳になる。
今年のように祝えて、今年のように喜んでもらえて...
来年もそんなふうになるといいな。
1年後の今日、また連絡しよう。
大好きなあの人に喜んでもらえるように......。
『1年後』
事故とか病気とか自殺しない限り私にはなんてことない1年後がきっと来る。
約束はされてないけど高確率できっと来る。
それはつまらない事じゃなくてありがたいこと。
1年後が来ない人だって世の中には沢山いるのに、何にも成さない私はきっと生きてる。
【1年後】#10
#1 〈1年後〉
私は一年後なにしてる?
そもそも生きてる?
この死にたい感情は消えてますか?
#1年後
「1年前は、こんな風になってるとは思ってなかったんだろうなぁ」
「なに、急に 笑」
「だって、あと少しでもう1年経っちゃうんだよ」
「そう思うと、この1年早くない?」
「まぁ、それはそうかな」
「すごい色んなことやったようで、でもまだまだいける気がするんだよねぇ」
「それはそうw2年目はもっとぶちかますかぁ」
「うわぁーっ!3万人時みたいに死に物狂いでやるのかぁw」
「らん、あの時めっちゃ生き生きしてたけどなw」
「えぇw 目標に向かって頑張るの大変だけど好きだからかなぁ」
「お前にはもっと寝て欲しいけど」
「俺はいるまにも寝て欲しいよ」
「お前には言われたくねぇよ」
「ちゃんと寝ろよな」
「だって、1周年も2周年も、6人全員集まってなかったら嫌だろ?」
「迎えんなら、6人全員で迎えようぜ」
そんなものはない。
ただ、今日を生きるのみ。
テーマ「一年後」
まともな大人になっておきたい。誠実。
精神面と経済面共に自立しておきたい。
一年後のわたしはいったい何をしているだろう。
まばたきを繰り返しても変わらない景色が、うまく言葉にできないこの思いを増幅させる。
はしゃぐ子どもの声。餌をばらまくおじさんに集る鳥たち。ふたり寄り添って一歩ずつ進む老夫婦の曲がった背中。炭酸を一気に流し込む二人組の男子高校生。
もうわたしはそれほど純粋でもないし、だからといって悟りを開くことができたわけでもない。大人数のところに入り込む勇気はないし、だれかと二人で並ぶ余裕もない。けれど、一人はとても怖い。
日が傾き始めた公園の中、彼らは光を放っている。
そんな彼らの目に、わたしはどう映っているのだろう。ちゃんと光れているだろうか。
一年前に買ってもらったリクルートスーツはとっくにくたびれた。今日も皺一つないスーツを着た人達に囲まれた。みんな、やっぱり輝いていた。
一年後、わたしはどうなっているだろう。きっと、わたしが望む光を手に入れることはできていないと思う。
だって、今のわたしは、一年前のわたしが望んだ姿をしていないから。
『1年後』
未来のことなんて、わかるもんか
今でも精一杯なのに
だけど
少しは期待してしまうんだ
今やっていることが
報われているのかなって
中2だし中学校に大分馴染んでるかな〜。理科部とかでも、なんか色々活躍してたり!?
フツーがつまらなくなってそう。
ある古い書物の一節、あの続きにて。
あの森の精霊を見てから1年後。
私の名前はアンジェロ・アルファーノ。レーシーを見てからというもの、未だに信じ難い。だが、みたものを絵に描いた。
私は元々画家だ。絵は描ける。
その絵を妻や友人、木こりの請負の方などに話してみるが、やはり信じてくれる人は居なかった。
ただ、1人この絵をみてレーシーに興味を持った画商が居た。
その名はソラヤ・マクレアンと名乗った。画商はその絵に価値をつけた。この人は私の絵を買ったのだ。ソラヤは言った「きみはレーシーを追い続けろ、絵を描け、きみの夢の為に」。
私は長年画家をしていたが、才能なく、挫折していた。だが、この1件で、私は画家になることができたのだ。
これが、あの精霊を見てから1年後の世界。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
一年後。一年後が百回も来れば今いる人間のほとんどが死んでいるという事実。人生って短いね。悔いのないように生きなきゃ。
今ダイエット中で一ヶ月に一キロのペースを目標にしてるんだけど、そんなスローペースでも一年後には十二キロ痩せることになるんだよな。正に塵も積もればだ。
逆に一キロ増えたも油断すれば一年後には十二キロ増えることになる。人生は積み重ねだね。
そういえば最近は小説を書いていて一日二千文字を目標に頑張っている。まぁむらっけの激しい人間だからまだまだ書けない日のほうが多いけど慣れればコンスタントに書けるようになるだろう。そうなれるように頑張らなきゃな。
一日二千文字も一年後には七十三万文字になる。フリーザかよって文字数だな。これも積み重ね。年月が人を強くする。人を上達させるのだ。
何十万という文字を書けば表現力、文章力も上達するだろう。逆に言えば何十、何百万という文字を書いてこなかったわけだが覆水盆に帰らず、昔を悔やんでもしかたない。これからを生きるのだ。
どうあれ俺は始めたのだ。遅くとも始めた俺はいつか小説を完成させるだろう。その日を夢見て努力あるのみだ。
1年前
今の自分は学級委員として
クラスの中心となっている
1年後
今は図書委員となり
本を奨めたり
図書室の呼びかけをしている
1年後の私は高校3年生。大学進学を目指しているのだろうか。高校は辞めずに通えているのだろうか。文芸の賞は取れているのだろうか。