『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「なんて送ったらいいかな〜!!とりあえずあいさつして、そこから会話続けたい!」
今日、勇気を出して好きな男の子のLINEを聞いた。
同じクラスで、物静かだけどみんなから好かれている子。
入学当時からずっと気になっていて、ずっと話しかける勇気が出なかったけれど、友達の協力もあってやっと交換できたLINE。
好きな人とのLINEは最初のあいさつだけでも緊張してしまう。
どれくらいの長さで、絵文字は何を使って、スタンプはちょっと可愛いのがいいけど、狙いすぎているのはNGだとか、色々考える。
そんなふうに頭を悩ませて30分ほどが経ち、ようやく納得のいくメッセージができた。
「お、送った!!どうしよう!?やっぱり変だったかな……」
ようやく最初のメッセージを送って、あとは返信を待つだけだ。
「……!既読ついた!」
メッセージを送って5分もしないうちに既読がついた。
たったそれだけの事でも、心臓が飛び出しそうなくらい激しく鼓動を打った。
「返信、考えてくれてるのかな」
そわそわして待っていると、通知音が鳴り、彼からの返信が来た。
「よろしくね」と言う、彼のイメージとは異なる、可愛らしいうさぎのスタンプ。
「えっ、こんなスタンプ使ってるんだ!?ギャップじゃん!!」
知らなかった彼の好みを知ることができて、勇気を出してLINEを聞いてよかったなと思う。
たった1件、それだけのLINEだけど、好きな人との初めての特別なLINEだった。
お題『1件のLINE』
僕は基本的にLINEの通知は切っている。
通知がいちいち来るのが鬱陶しいからだ。
だが、そんな僕でも1人だけ通知を許している人がいる。
そんなの誰かは決まってる。
その人からさっき1件のLINEがきた。
「今日の晩ご飯何がいいの?」
お母さんだ。
いつから、
一つのLINEがこないと
不安になるようになったの
子供の頃はスマホは無くても
毎日楽しかった
便利は毒になりうる凶器
ふらふらと花を渡り歩き
探していたの きっと
蜘蛛の巣に囚われるその日を
巣の奥で微睡むあなたを
運命の糸ごと全て絡めとって
離さない 絶対に
ひらひらと花を渡り歩き
探していたの きっと
蜘蛛が食べてくれるその時を
あなたに繋がる細い縁を
絡むその糸を血で染めてでも
離さない 絶対に
赤い糸(6/30お題)
1件のライン
柴田さんのライン、向こうから消したね
少し、淋しいような気もするね
でも、貢さんが嫌っているし、考えてみると、付き合っているのが?かもね
可愛そうな境遇だけれとも…
致し方ない 本当は何かほっとけない所も確かにある
私に甘えている?私には気を全然使わない?私をバカにしているわ?
色々なお付き合いもあるけど、自然淘汰
No.56『1件のLINE』
「また明日!」
私があなたに送った1件のLINE。
それは既読すらつかないまま、ついには明日も私の前に現れなかった。
スマホを見ると1件のLINEが来ていた。
「まだ寝てる?」
私の彼氏からだった。
すぐにまた沢山来た。
「起きてる?よね?」
「今何してる〜?」
「返信してよー!」
「僕のこと嫌いになっちゃった?」
「ほんとにごめんね」
「さみしい。」
「今から君の家に行くね」
ああ。私の彼氏はいわゆるメンヘラと言うやつだ。
でも私は、そんな彼がすき。
"1件のLINE"
昨日、別の高校に行っていた中学の親友からLINEが一件入っていた。
『お前さえいなくなればみんな幸せ』
自分の目を疑った。
これは私に向かってだろうか?
なんで?急に?私何かした?
一週間も考えた。
親友とは家族よりも長い時間一緒に過ごした。
ずっと私に不満があったということなのだろうか?
勇気を出して、聞いてみた。
『私、何かしちゃったかな?』
1時間後、
『ごめん!送り先間違えてた!』
と来た。
安心した。
が、この文章を誰に送ろうとしたのか、
怖くて聞くことができなかった。
1件LINEそれもは唐突に訪れた、スマホが鳴った、スマホを手に取りLINEを確認する、それは、広告からのLINEだった、近くのソファーにスマホを打ち付けた(スマホの、HPが削れないよう)。3時間がけいかしたところ、またそれは唐突に訪れた、前置きは省こう、友達からのLINEだった、それから、話が弾み小一時間、LINE戦線を離脱し、その後、帰って来てからもう少しで寝る時間だった、LINEもラストスパートそうもう終わりだ「またな」など無責任なことを打って終わった、また明日を期待しながら。
1件のLINEが来た
同じ塾の男子友達からだ
(お前、今日空いてる?)
[ん、空いてる]
[…じゃ、そっち行くわ]
たまに、夜が心細くなるときがある。
そんなときは、誰かと目的も決めずバイクで
街を走っている時間が私たちを
救ってくれているのかもしれない。
❦
探偵チームKz事件ノートより
1本のLINE
アプリ…使っていない。希薄な気軽い関係で楽だけと自分の言葉が軽くなる気がする。
でも、SM Sは使う。変わらんか。範囲は狭いが。
欲しい言葉が来なくてガッカリしたくないから、使わないんだろうな。返事に期待し過ぎて。
引かれた線…直線ならそれに沿っては歩く努力はするが、なぜかはみ出す。下手すると弾き出される。
曲線は最短を行こうとしてしまう。安全そうなら⁉︎。
あれ?変わり者だったみたい。
休みの日のLINE通知
正直確認するの怖い…
(仕事仲間内でも利用しています)
(1件のLINE)
一件のライン
元気かい?
元気だよ
そっちの暮らしはどうだい
だいぶ慣れたよ
そうか良かった
母さんこそ元気かい?
私も元気だよ
父さんも?
元気だよ。
良かった。
もう一つのライン話
ねぇ、最近してないじゃん
何を?
あれ?
あれって?
○○○
ああ、あれか
………
分かった君のとこに行くよ
以上一件のLineでした。
何の変哲もない一件のライン。いつからそのメッセージがあるのか分からない。知らないアイコン、身に覚えがない名前からのメッセージ。誰かと間違って送ったであろうそのメッセージを消せないでいるのは、その日付と日時は未来を指しているからだ。
『先に待っている』
その日付と日時まであと十二時間。
明日は私の入学式だ。
なんてかえそうか
まよっている私。
返事を待っている相手。
どうしよう?
あなたからの1件のLINEに
どう返そうか考える
その時間はまるで悠久の時のようで
すぐにスタンプで返しておけばと
後悔しても先に立たない
ぴろっ。
湯上りに髪を乾かしていると、スマートフォンが鳴った。
それはとても小さく、けれどとても大きなものだった。
鳴り終わるより早く、さながら百人一首の選手のような反応で手を伸ばし、ロックを解除する。
送り主は委員会の先輩。本が好きで、優しくて、好きな作家が同じで、あと単純に顔が好みな彼に、勇気を振り絞った。
明日は土曜日。季節は夏。商店街は納涼祭を行う予定で、その商店街はこちらからもあちらからも電車で一駅の距離。
一緒に行きませんか。その言葉を震えずに言えたかどうかも覚えていない。
彼はOKをくれた。ただ、家の用事があるから、時間はまた後で連絡すると。
その返事がきた。一九時頃になってもいいかと。それでもいい。一緒に行ければそれでいい。
送り返して、深く息を吐く。
明日。一九時。何時から支度を始めたら、それより浴衣、どこにしまったっけ。それに着付けをお願いしないと。
急いでドライヤーを済ませ、勢いよく部屋のドアを開けた。
「お母さーんっ!!」
階下から、事情を知らない母ののんびりした声が返ってきた。
「全ての幸せが君に降りそそげ」
「悲しみは君に似合わないから僕がもらう」
たぶん
言ってることは同じ
伝えたいことは同じ
なのにこんなにも言葉が違う
選んでる言葉は真逆にも近い
だから
言葉は深く
面白いんだろうな
今日のお題。一件のLENE.
ちょっと待った。ストップ、一つ言わせて?もしかしなくても2つ以上になるけど言わせて?
…そもそもラインやってねーんだよ、やったことすらねーんだよ、というかメールもゲームの通知とか
推しの通知とかしか来ないんだわ、「プクク、友達居ねー作者さーん」とか笑っていやがれこんちくしょう!
…とかいう下らないいつもの茶番はさておき、ライン、ラインねえ…。どうしよっかほんと。書くのは難しい
だろうなあ…よし諦めよう!
【1件のLINE】
『お米と野菜送ったよ』
とだけ書かれた1件のLINE
たくさんの気持ちが
詰め込まれていて
泣いた