『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《1件のLINE》
どのLINEよりも
1件のあなたからのLINEが
最高に嬉しい
わかば
━━━
《1件のLINE》
こころの奥底に眠る
あなたに逢いた、という願い
またあの時のように
始まりたい
1件のLINEとともに
あおば
ある夏の夜、1件のLINEの通知が来た。
付き合ってもうすぐ一年になる彼氏からだった。
ここ最近、彼からの連絡が無かったので久しぶりに連絡が来てウキウキしながら開くとそこには、
「ごめん、全然連絡できてなくて。急にこんなこと言うのもなんだけどさ、もう別れよう。ごめん。」
私はその文面を眺めることしか出来なかった。
言葉も出なくて、胸が苦しくて、文面を見るのも辛くて辛くて、ただただ…、悲しかった。
来週には、近所で行われる花火大会がある。
彼と一緒に行くはずだった。
彼と一緒に行く様子を想像したら、今まで溜まっていた涙が溢れて止まらなかった。
お題「1件のLINE」
1件のLINE
1件のLINEが届いてくれることで
きっと私は私の居場所を確認して生きている気がする
人となかなか繋がることの難しい現在で
LINEのやりとりが私という人間を作っている
居場所も
人間としての中身も
愛情も
みんなLINEのおかげで心が強く結ばれて
幸せと言える
仲間を作れたと思うのだ
1件のLINE
それは私にとっても相手にとってもこれから先
どうなっていきたいのかを左右する
未来に繋がる言葉の選択の場所なのだと思う
LINEのメッセージを一件の通知にするにはどうしたらいいですか?
メッセージ通知の内容を表示したいトークを開き、ボタン→通知オンをタップしてトークの通知を有効にしましょう。 「自分へのメンション通知」をオンにしている場合は、トークルームの通知設定がオフでも通知を受信します。
「1件のLINE」
貴方が出張でいない夜
LINEでお話…
夜ごはんのお店の写真とか
ビジホの部屋の写真とか
そこから見える景色とか
いろいろ送られてきて
なんだか楽しそうなご様子…|ω・`)
モヤモヤしちゃうなぁ(。-_-。)
ぼや〜っとしてたら
にゃんこがスマホの上に乗ってきて
1件のLINEが誤送信された… (¯―¯٥)
″寂しいよ″
急いで、送信取り消しするも
すぐに既読…(´•̥ω•̥`)
″なるべく早く帰るから待っててね♡″
だって…(⸝⸝- -⸝⸝)
うちのにゃんこは
とても意地悪だ…(/ω\)♡
1件のLINE
から来るやり取りの後悔
通話料無料だからってガラケー時代より
気軽に電話してきて
重い深刻な件だったから
こちらも気が滅入って
数年経った今でも引きずっている。
→思いを馳せる
私はLINEアプリを使用していません。
まだ存在しない第1メッセージを想像してみる。書き留めている「素敵な言葉」ノートに書き加えられるような魅力的な言葉が良いな、ヘヘ。
あ、夢見すぎ? もしかして運営から何かくる系?
テーマ; 1件のLINE
1件のラインが来た。
好きなあの人だ。
どう返そうか、どんな中身か。
私はまるで宝くじにすがるようにラインを開く
『1件のLINE』
私には友人がいない
恋人もいない
だからLINEなんてほぼ使わない
鳴らないスマホ
寂しい
孤独だなぁって思っちゃう
だからどこかのショップから来る通知が
密かに嬉しいのだ
ナツキとフユト【38 1件のLINE】
あたふたしながらフユトがスマホの電源を入れると、ナツキからメッセージが届いていた
――急に部屋を出てごめんね。ピーちゃんのこと、よろしくお願いします
「なんなんだよ!」
フユトは頭を掻きむしる
(つづく)
何気なく送った
1件のLINE。
その短い返事に
救われる、1日もあるよ。
普段から、マメにやり取り
するわけでもく
何かを、察したのか
「急に、どうした?」と
聞いてくれる。
「よく分からないけど、疲れたのかな笑」
コッチも多くは、語らない。
「疲れたなら、休め」
「今度、コッチ来た時は朝まで
呑み付き合うぞ」
ポンポンと、表示される返事に
目を丸くする。
疲れ過ぎて忘れてた。
今の、居場所から移動して
自分の為に、息抜きすること。
疲れた毎日に、ご褒美をあげられるのは
自分だってこと。
その小さな目的の為に
頑張るのは、悪くないなと思えた。
【お題:1件のLINE】
学校帰り、スマホに1件のLINE。
高校のクラスLINEだ。
開くと、たった二文字、「走れ」
走れ?なんで?送信者は不明、とある。
イミフだが、友達と二人、フザケて走り出す。
直後、さっきまで自分達がいた所に、ビルの屋上に据え付けられていた巨大な看板が落ちてきた。
次の日、学校で確認したところ、数人の生徒がケガをして入院していることが分かった。
きっと、走らなかった生徒達だろう。
学校に来ていても、ケガを負っている生徒は何人もいた。
あんなLINE1件では、ほとんどの生徒が動かなかったってことだ。
次の指示は数日後の朝、登校中に届いた。
「止まれ」の三文字。
もちろん僕は立ち止まった。
目の前を、暴走トラックが走り抜けてゆく。
守られてる、そう確信した。
前回のことがあったからか、今回の負傷者は少なかった。
しかし、暴走トラックに跳ねられ、命を落とした生徒が一名。
先生にも相談し、メッセージの送信者を突き止めようとしたが、結局何も分からなかった。
それからは、怯えて過ごした。
守られているはずだが、1件のLINEを見落とせば命取りになる。
既読スルーは出来ない。当然、未読スルーもだ。
暇さえあればスマホを見つめて、LINEの着信音量を最大にしたり、バイブとの併用にしたり。
不安に耐えきれず、クラスLINEから抜けた生徒もいた。
それが正解なのかは誰にも分からない。
友達の一人は言った。
「これは壮大な神々の遊びってやつだよ。俺達は操られ翻弄されてるんだ。為す術もない」
んな訳あるか。芸人のネタじゃあるまいし。
そう思った翌日のニュースでは、この現象が世界的に広まっていることを告げていた。
つまりは、粛清ってやつか。
あれから、いくつかの指示が送られた。
僕はすべての指示に従っている。
他の人達はどうなのか、もはや分からない。
この非現実的な現象を鼻で笑っていた大人達は淘汰され、学校は休校となった。
こうして、究極の指示待ち人間の出来上がりだ。
しかも、世界中にあふれている。
誰もが、死と隣り合わせの現実を生きている。
例外は、スマホやタブレット等の通信機器を持たぬもの。
その数は今や、限りなく少ない。
世界は、数件のLINEで滅ぼされるのかもしれない。
仕事帰りに妻から一通のラインが届いた。
「私だ」
何を伝えたいのか意味不明で少々どう答えれば良いか悩んだが、取り敢えずこう返答した。
「お前だったか、
本当にお前ならば、合言葉を言え」
別に私と妻の間に合言葉なんぞ無かったがどのような返答をするのか気になってそう送った。秒で返事が帰ってきた。
「辞めてやるよこんな会社ァ!!!!!」
ふむ、実に面白い。だが少しなっていない。
「手本を見せてやろう、代われ」
そう送って、私は妻に電話を掛けた。
思っていたよりもすぐに電話は繋がった。
そして私は深夜の公園に立ち寄り、肩幅程に両足を開き、強く地面に踏ん張って、深く息を吸い、そして大声で言い放った。
「辞めてやるよこんな会社ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!!!!!!!!!!!!!」
腹から出した私の声が深夜の公園に木霊した。
電話の向こうで、妻が爆笑してる声が聞こえた気がした。
「ありがとう。」
その一件の言葉が最後だった。
それからどれ位の月日が経っただろうか。
私は今でも悔やみ続けていた。
なぜもっと彼女の病に早く気づいてあげれなかったのだろうか。
彼女は癌だった事をずっと私に隠し続けて
毎日笑顔で過ごしていた。
たまに彼女の笑顔が寂しそうな時もあった。
本当は気づいていた。
何か彼女にとって不都合な事でもあるのだろうかと。
ある日の事だった。
彼女が仕事場で倒れたと連絡を受けた。
すぐに運ばれた先に行くとそこには顔色が悪くなっていた彼女がいた。
普段の彼女の屈託のない笑顔から想像のできない何とも言えない表情で彼女はこちらを見つめていた。
どうしたんだい、急に倒れてしまって。大丈夫か。
私はそんな言葉しか口からは出てこなかったが、彼女は無反応だった。いや、反応こそあったものの言葉は無くただただ涙が眼からこぼれ落ちるだけだった。
私はその様子を見てそっとその場を離れた。
何もできない自分がもどかしい。悔しい。
こんな時に限って何もできないなんて。
その数ヶ月後久々に様子を見に行った。
彼女は笑顔こそ戻ったものの以前より痩せていた。
いや、痩せていたでは正しくない。痩せこけていた。それは明らかに病気だと私に知らせていた。
それでも私は分からないふりをした。
認めたくなかった。重篤な病気だと言う事を。
それから私は数日に一度彼女に会うようにした。
この眼にどうしても彼女の生きたという証を焼き付けておきたかったからだ。
もうすぐお別れの時が来る。直感でわかっていた。
電話でのやりとりもまめにしていた。
ある日の事だった。
彼女の吐き気が止まらなかったらしい。
薬の影響だろう。
それだけで無く病気がその体を蝕んでいっていたからだろう。
何もできないなら彼女との思い出を作るしかない。
彼女が生きたと言う証を残すために。
生きている間に彼女が行きたがっていた場所へひたすら連れて行った。
彼女は喜んだ。
その笑顔は私の心に焼き付けた。
絶対に忘れない為に。
そして数ヶ月後の早朝。
彼女から一件のメッセージが届いていた事に気づいた。
「ありがとう。」
彼女はその前の日の深夜に亡くなった事を
私はそこで知ってしまった。
彼女にしてあげれる事は全てできただろうか。
私はそれからずっと悩み続けた。
これでよかったのだろうか、と。
最後の言葉と彼女の思いを胸に私はこれからも自分の人生を歩み続ける。
彼女の事は絶対に忘れないと。
「最後の言葉」
<1件のLINE> #8作目
一件、送られてきた写真。
飼ってる、家でお留守番している、犬の写真。
もふもふしていて、まんまる大きな目で、丸いけど顎はすらっともしているような顔で、可愛くお座りして、こちらをじっと見つめている。いつものお気に入りの毛布と一緒に。
大好き。可愛い。
早く家に帰って、会いたいな。
それは、君が私に遺してくれた、最後の愛だった。
私は友達が少ない。
化粧品に、お洋服。地方自治体の災害アカウントもあれば、英語通訳も。それからスタンプダウンロードのためにお友達になった企業。
ずらりと並ぶトークルームは、公式アカウントばかり。
溜まった未読通知を削除していると、ぶるるとスマートフォンが振動した。
「もしかして」
期待をこめて上下にスワイプした私の指は、新しくバッジのついたトークルームを、右から左にスライドさせた。
1件のLINE
必要最低限しか使わない上に
元からあまり連絡を取らない、来ない。
だからLINEが来るのは少し珍しいこと。
ピコン
「あれ?」
私はパッとスマホを見る。
誰かから連絡……ではなくただの公式LINEだった。
だいたい、こうである。
一件のLINE
始まりも終わりもこれひとつあれば事足りる
薄情の上に成り立つ便利な罠にかかる私達
そうだと知りながら動く指先
いつものやり取りが“他の誰か”の指で送られても気づかない
あなたのLINEのお相手だーれ?
end
1件のラインが来ていた。それだけの事がどうしよもなく嬉しくて、返信の言葉を考えるのだ。