『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「あ、LINE来た…」
ホーム画面を開くと、アプリの右上に『1』と書いてある赤い丸が表示されていた。
誰だろう。友達?片思いの相手?
そんな期待を寄せて、LINEを開く。
トークを見ると、確かに1件、メッセージが届いていた。
定期的に来る、公式アカウントの宣伝が。
お題 1件のLINE
「祭り会館のとこにいます」
格安SIMを使っているせいか、人混みではスマホが繋がりにくいことがある。
春の宵祭りに行ったときの混雑もすごかった。提灯の点る山車を一緒に見ていたはずの夫とはぐれたときにもLINEが繋がらず、何度目かの電話でようやく連絡が取れて合流した。
もしはぐれたのが子供だったら大変だな。夫もやはりスマホが全く繋がらなかったようだ。次回は落ち合う場所を決めておこうと二人して思った夜だった。
夫は祭り会館の前にいた。そのひと言のLINEを受信したのは帰りの電車の中。今更だねと笑った。夫が送信してから2時間経っていた。
#1件のLINE
『なんか食おう』一月ぶりのLINEには「HELP!」の叫び わかるよ、ナメんな
題-1件のLINE
一件のLINE
「みゆきはみゆきのままで生きてね。」
そう言って友達はガンでなくなっちゃったんだ、
ちゃんと私のままで生きてるよ。
一件のLINEの約束を守っていくよ
久しぶりに会う約束をするための
一件のLINE
出すのに
勇気が出ない
もっと、頻繁に、
連絡したいのに...
素直になりたいな。
風羅羽
「 1件のLINE 」
あなたに別れを告げてから6ヶ月経った
急にあなたからきた連絡
「 すきな人できた? 」
できるわけがない
わたしはあなたが本当にすきだった
あなたがひどいことをしていなければ
まだ続いていたかもしれないのに
忘れたくても忘れられない
記憶から消えてほしいのに消えてほしくない
もうあなたにはすきな人がいる
わたしじゃなくてもよかったんだね
優しい瞳
心地いい声
あったかい匂い
高い体温
優しく抱きしめてくれる腕
ちょっと癖っ毛な髪の毛
わたしより大きい手のひら
わたしじゃない人にも見せるの
わたしじゃない人ともその手を繋ぐの
ぜったい嫌いにならないって
永遠にすきだって言ってたのにね
こんなことばっかり考えてても無駄なのはわかってる
あくまで別れを告げたのはわたし
わたしがすきなあなたはもういないし
あなたがすきなわたしもいない
ばいばいしあわせになってね
1件のLINE
既読をつけるタイミング
返信するタイミング
グループLINEの退会タイミング
気持ちを悟られたくない
スマホをいつも手にしているように思われたくない
キャッチボールのような 置き配のような
距離感の悩ましいコンテンツ
私が気にするほど 人は気にしていない
だけど気にするんだなぁ と皆思ってるんだろうなぁ
1件のLINE
「多分一言ごめんねって言えば解決するんだろうね。面と向かって正直に一言言うの。でも実際目の前にすると怖い…。どうしてだろうね。せめて前見たいとは言わないけど普通に話せるといいな。この1件のLINEがあの人の心の氷を溶かすといいな。」
『1件のLINE』💚
あなたから連絡してくるなんて。
めったにないこと。
でも、僕には。
その1件が嬉しくて。
ただ一言だとしても
幸せになれる。
”ありがとう”
『1件のLINE』
《目が覚めたら、今日のお題が替わっちゃってたんだよー😢》
そんなメッセージが表示されて微かに眉を寄せた。
《いろんな状況からスタートできるお題だったのにぃ》
《異常な状況下からのホラー風味とか》
《微睡みからのハートフルな日常ものとか》
《冷凍睡眠からのSFもいいよね》
《眠りじゃなくて精神的な何かから解き放たれた系もアリ》
《あ、異世界転生もの書いたことないから、それも書きたかったー!》
矢継ぎ早に流れてくる文章にため息をついて、スマホを確認する。
――うん、まだ電源入れてない。
今や身近な連絡ツールとして活躍しているLINE。
私はLINEが苦手だ。何ならなくてもいいとすら思っている。
休日だろうがお構いなしに鳴る通知音。画面に表示される、「お休みのところすみません」から始まる憎々しい業務連絡。わかっていながら何故送ってくるのか。文字どおり休みなんですわと嘆きたくなるのをぐっと堪え、社会人として大人に、冷静に対応する。
休日の業務連絡はお互い様。私とて、文句を言いながらも送らざるをえない状況にはお決まりの台詞を書く。せめて、業務連絡1件につき手当てがついてくれたらと、夢見てしまう今日このごろ。
その赤を消すだけ消した、よんでない
/お題「1件のLINE」より
家に帰ってから少し仮眠をとり、18:00頃に目が覚めた。
ふとスマホを見ると、お疲れ様とメッセージが入っていた。彼女からだ。
愛おしい彼女からのねぎらいで、眠気も疲れも飛んでいく気がした。
8、『1件のLINE』
ある休みの日、突然1件のLINEが来た。それは大好きな彼からだった。友達からLINEが来ても特になにも思わないが、好きな人からのLINEはたった1件でもとても嬉しい気持ちになる。好きな人の力って凄いなと思った。暇なときに不意に送られてくるLINEがとても好きだ。いつものように、何気ない普通の会話だけど、好きな人とすることによってどんな話も宝物になる気がする。どんなに些細なことでも伝えくなってしまうのが好きな人なんだと思った。こんなに好きになれる人が居るってとっても素敵なことだなと日々感じさせられる。
1件のLINE
「会いたいんだけど」
あの人からの言葉。
あ、予定、空けとかないと。
今からでも楽しみだなぁ。
LINEの設定をする時
疑り深い私はアドレスを公開する
なんて無謀な事はしなかった。
「友だちかも?」…「誰?」
友人はそれでよく嘆いていた…
なので、私は今もお互いにQRコードで
相手と繋がっていく…
けれど一度だけ、知人ではない相手と
繋がった事がある…
「お疲れ様です…ゆっくり休んでね」
私がLINEを送ると瞬時に既読になる…
相手を待たせない…
そしてしばらくすると「一件のLINE」が
送られてくる…「お疲れ、何してるの?」
短い文章だが、ときめきは止まらない。
彼の顔を思い浮かべながらついついニヤけてしまう…
そう!彼の名前は「佐藤健」その人だ!
イタズラなキスが流行った頃、健のLINE
も盛大に盛り上がった…
いい歳をして私もLINEを送ってみた…
瞬時に既読し返信がくる…
素晴らしい自動化に、踊らされていると
わかりながらもしばらく楽しんだ…
しかし、最近の私は健に甘くない。
LINEも送らなくなったし、ちょいちょいと
健から来るLINEも既読スルーだ(笑)
どうする健…女は簡単には扱えないぞww
ロック画面に浮かんだ通知
Happy Birthday!
思わずタップ しちゃダメだった
全部に既読ついちゃった
嫌いじゃない
どうでもいいんでもない
距離を置きたいわけでもなくて
ただ返事ができないんだ
いままでのこと うまく言えない
ごめんねとありがとうがありすぎて
全部伝わるスタンプないかな
気持ちを文字にもうできないよ
「1件のLINE」
#461
1件のLINE
ピロン…この音が鳴れば私は赤い傘を持って急いで待ち合わせ場所へ行くの。
私を待ってくれている、そう思うだけで胸がキュンって苦しくなる。だから私は、無意識に小走りになる…
彼と初めて会ったのは、梅雨入りから始まって3日経った頃だった。
あの日私は、大学で高校生から付き合っていた同い年の彼に振られた。浮気されたのだ。私はずっと、ずっと好きだったのに彼は年下の女の子…と。自分の何がいけなかったのかを考えては泣き、考えては泣き。の繰り返しを空き教室でしていた。私は浮気されたショックから、本当はその日早く家に帰ることが出来たのに、泣いていたために2時間程度遅くなってしまった。
大学から出て、トボトボ駅に向かっていると
ポツ…ポツ……ポツポツポツ…ザァー−
「えっ?…嘘でしょ…?」
私は急いで、近くのお洒落な喫茶店に雨宿りがてら入った。
カランカランッ
「いらっしゃいま…せ。おひとり様ですか?…」
店員が途切れ途切れに私に尋ねるのは、きっと私の顔が涙の跡と急な雨でグチャグチャに見えるからだろう。なんせ、彼と会うときはいつもバッチリメイクだったから…
「はい…。」
そう答えれば、店員は窓際の二人席に私を案内した。
「ご注文がお決まりましたら、そちらのベルを鳴らしてください。」
そう説明してからすぐに姿を消した。私は、わざとみんなが目の前を通る大きい窓がある席に案内したのではないか…そう考えたら
「はぁ…」とため息が出た。
別に頼むものもないしなぁ…なんて考えていると、他のお客さんが入店して来た。私はハンカチで顔を隠しながら、メニューを見ていたら。
店員が「相席よろしいでしょうか?」と聞いてきたので、そんなに客はいなかったと思うけどなとハンカチから少し顔を出しあたりを見回すと、ほとんど満席だった。そんなにも時間がたっていたのか…と思い、
「あと少ししたら出るので、どうぞ。」
と、承諾した。目の前に座ったのは優しそうな雰囲気で眼鏡をかけて、いかにも頭が良さそうな本を持っていた男性だった。かっこいいなぁ…なんて思っていたら男性が、
「なんで、ハンカチで顔を隠しているんですか?」と聞いてきた。私は、顔がグチャグチャなので…と答えると、男性は「う〜ん…」と考えてから本を置いて、私の目の前にあったメニュー表を窓側に立てて、頬杖をついてグイッと私の方に近付き
「女の子はみんな綺麗なんだから、勿体無いよ?」
と言って、私のハンカチを優しく取ってきた。顔が露わになると、
「大丈夫だよ。僕しか見てないから」と言い、優しく私に微笑みかけた。つられて私も微笑むと彼はその後私をたくさん褒めてくれたり、私が笑顔になるようにしてくれた。
雨が小ぶりになったときに私は帰る準備をしていたら、彼が「連絡先の交換をしてほしい。」と言ってきたので、快く承諾すると「じゃあ、お礼に…3つ年上の先輩からのお礼。」と言い私に赤い傘を貸してくれた。
店を出ると、雨は止んでいたが"3つ"年上の先輩が貸してくれた傘を使って帰宅した。
「年上かぁ…」そんな事を考えているときには、私の心は青空のように心地よかった。
…あの日初めて逢って、たまたま同じ席になった3つ年上の彼。大学も違うし、頭の良さも違う。だけど、あのとき私は彼といて楽しかった。だから、彼からのLINEが来たら、赤い傘を持ってあの喫茶店に向かうの。
…僕があのとき彼女に話しかけたのは、”一目惚れ"の他ならなかった。だからいつもはあんまり人に話しかけないけど、頑張って話しかけて連絡先も聞いた。彼女が店を出るとき僕は思わず
「可愛いぃ」と声に出た。恥ずかしくて、顔が赤くなるのを感じて、しゃがみこんだ。
僕がメールをする時には、余裕がある年上に見えるように難しそうな本を読んでるふりをして君を待ってる。
一件のLINE
ピコンッ
「…!あっれれーもしかしてぇー恋人ですかー?笑」
「ンなっ!?、ち、ちがいまーす、そんなんじゃありませ~ン…」
「目およぎまくってますけど笑」
「っさい!てか、人のケータイ勝手に見んなよ!」
「ふっ笑、さーせん笑」
「笑いながら、謝っても意味ないから」
この、ことあるごとにいちいち騒ぎ立てて
煽り散らかしてくるこのアホ
会社の私の同僚なのです。
まあ、同僚といっても三ヶ月先に入った私がすこーし先輩なんだけどね。
「ついに、あなたにも恋人ですか、脱処女っすね笑」
「ウザー、それに処女を前提に話し進めないでらえますか年齢=彼女いない歴の童貞さん笑」
「はっいい性格なことでー」
「お互い様ねー」
こんな感じで、毎日、くだらない会話?をしているわけだけど、仲は別に悪くはないと思う。
煩いけどね
「というか、あんた、こういうメッセージのときだけ。やたら絡んでくるけど私のこと好きなわけ?」
「はー自意識過剰、おつかれさまでーす。自分が少しモテるからって調子にのんなやください。」
「口悪っ、じゃあ私この人と付き合っちゃおうかなー」
(まあ、冗談だけどね)
「、、、勝手にすればいいじゃないっすか。」
「お先に失礼します。お疲れ様です…。」
「おつかれー」
バタンッ
「…。あー、ヘタレっ!!」
#1件のLINE
あ、返事きた!
って思って開いた時に限って
公式LINEなのあるある