『麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『麦わら帽子』
ふわりと風に乗って飛んでいった。
真夏の青いくっきりとした空の彼方へ。
赤いリボンのついた麦わら帽子は、
これからどこへ向かうのか。
私は旅立つ麦わら帽子を見続けた。
自分はどこへ向かうのだろう。
ゆらゆら揺れる麦わら帽子はそのうち、
川の中に辿り着いた。
川の流れに乗ってまた旅を続ける。
わからない時は、とりあえず波に乗って進んでみよう。
お題に関係なく
実家では冷や麦がよく出ていたので冷や麦派だったんですが、家を出て自分で茹でるとそうめんですね。時間が惜しい。そうめんとおかずにすると食べ過ぎてしまう。そうめん柔らかめに茹でてよく締めると、水を食べてるなって感じがしていいんですけど。
今住んでるアパートはシンクに熱湯流しちゃいけないので水道流しながらやらないといけなくてしばらく乾麺茹でるの避けてたんですけど、慣れると抵抗が薄れる。大きい耐熱ボウル買ってレンジで茹でるのもやったけど、フライパンで茹でるのにも慣れました。そうめんおいしい。
麦わら帽子
燦々と輝く太陽の中、私は歩いていた。
汗が滴り落ちる。
どこかお店に入って涼みたいと思った時、
その雑貨屋さんはあった。
こんなところに雑貨屋なんてあったっけ?と疑問に思ったが、それよりも暑さを凌ぎたい気持ちが優先していた。
店内は古着やアクセサリー、カトラリー類や文房具などが置いてあった。
古着の近くに麦わら帽子があった。
忘れ物をしやすい私は、今日は日傘も帽子も無かった。
涼しそうと思ったのが、シースルーの青いリボンが巻かれていたからだ。
青いというよりかは藍い。
藍色の、つまり濃いブルーが涼しげだった。
ブルーは私の推しの色だ。
買おうとすぐに思った。
なんだか元気が出た。
この麦わら帽子に似合う、ワンピースを買おう。
白のワンピースを。
私は颯爽と店を後にした。
麦わら帽子が
なかったら
目の下のキズの男
赤い上着の男
シーンズ膝までの男
ゴムの男
だったかもしれない
預かってよかった
ほんと。
決めたんだ
海賊王に
おれはなる
偉くなりたい
わけじゃないんだ
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麦わら帽子
漫画「ワンピース」
濃い青色で晴れ渡る夏空に私は低く呻いた。記憶の中のあいつはそう、生気に満ち溢れていてよく笑っていた。海に行こうと私を誘う、賑やかな声が頭から離れてくれない。決まって麦わら帽子とサンダルを持って、私の周りをぴょこぴょこと跳ねるのだ。今日のような青空に麦わら帽子と白いシャツがよく映えていて柄にもなく似合っている、そう思った。あいつが海に攫われてしまって、でもあの夏の記憶は色鮮やかに思い出せるようで。手元に残った麦わら帽子も随分と色褪せてしまった。青空の日は頭の後ろが酷く痛む。記憶の中の私を呼ぶあの大きな声が頭に響く。あいつは今日もこの麦わら帽子を被り、あの笑顔とともに私の手を海へと優しく引いていく。
#麦わら帽子
『 麦わら帽子』
強い風が吹いて、髪がなびく。
麦わら帽子がふわっと浮く。
麦わら帽子を被る時は、必ずゴムひもを顎にかけなさい。
夏になると毎年言わていた。
きっちり守っていた私は消えて、お節介に聞こえてしまういま。
行くあてもないのに、家を出て知らない道を歩く。
後悔と不安、怒りが溢れてきて、自分の感情すら分からなくなる。
麦わら帽子で涙を隠す。
ふわっと懐かしい香りがして、涙が止まらなくなる。
もう帰ろう。
かぎ針をそーっと動かす
貴女にじーっと見つめられながら
編み上がったそれを、
あんまりにも嬉しそうに持つので、
愛らしくて、愛しくて。
仕上げに紺色のリボンを結んで、
貴女の頭にそっと乗せるのです。
麦わら帽子
君の麦わら帽子が飛んでいった。青空めがけて遠く遠く。
急いで追いかけても届かなくて、まるでそれは君みたいだった。
日々家
麦わら帽子
「えぇっ!?誕生日プレゼント、麦わら帽子!?」「ごめんね。最近暑いし、可愛かったから…」「うぅ…」
そのころの私はワガママだった。
私は、最初は気に入らなかったけれど、良く見ると可愛かったから、ほとんどの日は麦わら帽子を被って外出した。
ある時、クラスメイトの男子が言った。
「おまえ、いつもそれかぶってるよな!変なの!」
「…」
私は、その一言で、とても傷ついたんだ。
それから私は、麦わら帽子が嫌いになった。
それで嫌いになるなんて、
今ではどうかしてると思う。
でも、今はそれがいい思い出だ。
もう、麦わら帽子は汚れちゃってかぶれないけど。
私は、その麦わら帽子を忘れない。
亡くなってしまった母がくれた物だから。
終わり
麦わら帽子
あなたがくれた 麦わら帽子
ターコイズカラーの大きなリボン
小さなパイナップルのチャーム付き
風に揺れる 麦わら帽子
海辺を並んで 歩いたあの日
最後に被ったのはいつだったかしら
あなたがいなくても もう平気
「麦わら帽子」
題と関係ない
今日学んだこと
自分の感じた違和感を大切にすること。
相手に違和感を感じた場合、そのまま人間関係を
続けていると最初に感じた違和感が大きくなっていって
「やっぱりか…」って後々思う。
違和感を感じたときに、さっさと離れれば
いいんだけど
最初の頃ってその違和感を何故か言葉にできない。
相手の仕草だったり、使っている単語、
話の展開、雰囲気、自分以外の人への対応の仕方等…
何か不自然なんだけど、どのシーンで判断したのか
わからない。だからスルーしちゃう。
言葉に起こせる時にはプチトラブルに発展してたりする。
違和感を感じたら自分の気持ちと向き合って
本当は何をどう感じたのか
自分はその人との関係をどうしたいのか
我慢して付き合うのか、
今後は関わりたくないのか…
よく考えてみよう。
自分の感じた違和感を疑わない。
「麦わら帽子」
今日は家族で、帰省をした。
家の庭には、向日葵が咲いている。
麦わら帽子を被っている子どもが向日葵を見て、とても嬉しそうだ。
僕は、その様子を見ながら微笑んだ。
「パパも一緒に隣で、向日葵見ようよ!」
子どもが僕に呼びかけた。
「うん!」
僕は頷き、子どもがいる方へと向かった。
麦わら帽子と向日葵を見ると、ああ。夏だなと僕は思った。
麦わら帽子は夏の象徴。
田舎の夏には欠かせないもの。
大きな麦わら帽子を小さい頃かぶって前が見えないまま歩いてたな〜。
それもひと夏の思い出だ。
夏といえばのものは色々ある。
眩しい太陽、青葉生い茂る木々、入道雲、かき氷、瓶のラムネ、海、花火、麦わら帽子……。
きっとみんなで「夏といえば?」と言っても揃うことは難しいと思う。
特に麦わら帽子!という子はいないんじゃないかな。
でも麦わら帽子は可愛らしいし確実に夏というイメージが私の中にはある。
ギラッと暑い太陽の日差しを遮る麦わら帽子、帽子なのに暑苦しくもなくなんなら涼しいまである。
昔おばあちゃんの家にお邪魔した時「これ被りなさいな」と貸してもらったのが懐かしい。
また被りたいな、麦わら帽子。
麦わら帽子
深呼吸を一つしてからチャイムを押すと、足音が数歩分、そしてからからと引き戸が音を立てる。
「…ああ、はなえちゃん。よく来たね。どうぞあがって」
記憶の中の姿より少し痩せた婦人は力のない瞳をそれでも柔らかく細めて中へと招き入れた。数年前に三和土からコンクリートに打ち替えた土間には、ひんやりとした空気が流れている。
「遠くまで来てもらって悪かったね…」
少し丸められた背中が婦人をより小さく見せた。かつて見上げた彼女の姿はしゃきしゃきと音が聞こえてきそうなほどだったのを思い出して喉が詰まる。
案内された部屋は荷物が乱雑に置かれていた。それでもその荷物がなければきちんと掃除され整えられているだろうことが窺える部屋だった。
「ごめんね散らかってて、ちょうど今、出してきたところだったのよ。さ、座って。お茶でも飲みましょうね」
引き寄せられた円座にそっと膝をおって座る。服。かばん。ノートやら本やら表紙のあるもの。細々とした小物たち。広げられた荷物はうっすらと見覚えがあった。母の持ち物だ。
「ものを持たない人だと思ってたけど、広げると案外あるものだよねえ」
透明のグラスに氷と緑茶を入れながら婦人は笑った。グラスは小さな水滴をまとってこちらの手の中へ渡ってくる。言いよどんだ言葉と一緒にお茶を一口流し入れた。
「…これ、どうするの」
問いかけに婦人は寂しそうに微笑んで「そうねえ」と答える。
「ずっと持っていようと、思ったんだけどね…」
グラスから水滴がじわじわと机に水の輪を作る。じーくじーくと蝉の鳴き声がひどく大きく聞こえる。
ぱん、と乾いた音を立てて婦人が両手を合わせた。
「そうだ。アルバム出てきたの、見る?」
いかにもアルバムといった厚いそれは、ノートやら本やらの一番下にあったらしい。ハリと艶のある布のような質感の表紙。恐る恐るそれをめくれば、顔をぐしゃぐしゃにした赤ちゃんが泣いていた。
女児誕生。命名「あい子」。
手書きのシンプルなキャプションがその赤子が母だと教えてくれる。それから数ページ泣いたり笑ったり指を吸ったりする新生児の写真が並び、おくるみが着物になったりだぶだぶの洋服になったりしながら成長していく。
あい子、6歳。入学式。緊張してる。
初めての遠足。おにぎりを落として涙。おともだちにりんごをもらってご満悦。
運動会。転ばなかったね。
はじめての制服。大きい。
芸術展佳作。おめでとう。美術の先生とハイチーズ。
あい子、合格おめでとう。喜びの舞。
卒業おめでとう。お祝いのケーキ。
……
段々一ページあたりの写真が少なくなり、いつしか風景写真が並ぶようになった。キャプションの字体が変わって記念旅行、とか天神谷、などと日時や地名だけが記される。
「…良いなあ、結構旅行行ってたんだね」
「出かけるの好きだったからね」
「ふうん…」
滝の写真をめくると再び赤ちゃんが泣いていた。ちゃんと貼られていなかったようで手に取れる。
「あれ、これ抜けちゃったんじゃない…」
何気なく裏返せばそこには小さな文字で
命名「はなえ」。
「…わたし?」
慌ててページをめくる。
眠る赤子の顔。木製のベビーベッドに吊るされた布のおもちゃに手を伸ばす赤子。
庭に咲くひまわり。ビニールプールの中に仁王立ちする女児。スイカを頬張る女児。
頭に麦わらをかぶり手にトンボを留めて満足そうに微笑む女児。
麦わらを被った女児を抱いて同じ笑顔で微笑むワンピースの女性。
はなえ、3歳。夏。暑い夏。スイカおいしいね。
「写真、撮ってたのねえ…」
懐かしそうに婦人が写真に触れる。
ふふ、と寂しそうに笑う。
「はなえちゃん、大きくなったよー……なんてね」
じーくじーくと蝉が鳴く。
「…けい子さん、あの…」
「うん、はなえちゃんが持っていてくれたら嬉しい」
「……ありがとう…」
からんと溶けた氷がグラスの中で音を立てた。
水滴を手に握って緑茶を喉に流し込む。
窓の外にひまわりが明るく見えた。夏。暑い夏。
アルバムの中で歳を取らない母娘が少し色褪せた紙の中で手を振っている。
あの、むかし父がかぶっていたやつ
いや、むかし私もかぶっていた筈のやつで、
いまはもうかぶらなくなっちゃったやつ
そのうちにかぶりたいと思えるのかな
(麦わら帽子)
太陽に愛され、太陽の様な存在の彼は
水平線に目を向けて、今日もニカッと笑ってた
---二作目---
赤いリボンが付けられた、夏の笠
太陽光を、遮るそれは
太陽みたく笑う貴方に、良く似合う
#麦わら帽子
385作目
麦わら帽子、よくアニメとかで見ますね、私は麦わら帽子を着けたことがないのですが、いつか着けてみたいものです。
泣きそうだ 、今日もまた失敗しちゃった
こんな時あなたならって考えてしまう
愛する人よ、どこにいますか? 聞こえますか?
会えない人よ、貴方の記憶の笑顔に触れたいんです
覚えてる?
僕の夢、貴方がくれたんだよ
麦わら帽子かぶって笑いあった写真たち
レンズ越しで、思い出残してくれたね
大人になれば、悲しみも忘れられるの?
なんて言ったら怒られそうだ
愛する人よ、僕にも友達が出来たよ
不器用だけど優しい人です
愛する人よ、見守っていてください