『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ここがどれだけ素敵でも
君は外に出たいと思う。
鳥かごで行動を制限していたって
楽しくなさそうな君
鳥かごから出たいとは言わないけど
そう思っているのかもしれない。
今までごめん
もういいよ自由になって
さようなら
─────『鳥かご』
ちりり、と涼やかな音
目をやった窓辺、よく手入れされた籠の中
くるくると風見鶏が回っていた
風が向きを変える度
その強さを変える度
風見鶏は不規則に回って
その嘴先の鈴を鳴らした
ああ、と隣が笑う気配がした
良いでしょう、と笑う気配がした
鈍く光る丸い金色
その穴から覗く黄がかった透明
これなら絶対いなくならないでしょう、と
哀しい安心を滲ませて
‹鳥かご›
君と、綺麗な石を集めるのが好きだった
木漏れ日みたいな燦爛を
水中みたいな眩惑を
甘味みたいな鮮烈を
帰り道みたいな偏光を
君と集めるのが好きだった
君もそうだと思ってた
ある日君は差し出した
未来を輝く透明を
綺麗な石を煮溶かして
濾して上澄みだけを掬って
そうして出来た透明を
ある日君は差し出した
一番綺麗な石を渡したいと
その日君は差し出した
何の色も無いその石は
私には何の価値も無いのだと
私は静かに絶望して
君を底に叩き込む
そのための呼吸をした
‹友情›
かごの中の鳥は
外の世界をずっと見ていました
どんな時もただただ見ていました
雨の日も大風の日も雷の日も
ただ静かに見ていました
ある日、鳥かごの入り口が開いていました
鳥は一歩、一歩と外の世界へ歩いていきます
その時 ふと 自分に羽根があったことを思い出しました
記憶の限りを尽くして はばたいてみました
ふわりと、体は宙に浮き、どこへでも
行きたいところに飛んで行けるのです
無我夢中で大空へと飛び立っていった一羽の鳥は、
雲の向こうへと優雅に消えていきました
あなたの腕に包まれると、
一生ここで暮らしたいわ、なんて思うの
どこまで行っても
私達は捕らわれたまま
家を出ても
国を出ても
世界を出ても
宇宙を出でも
3次元から
4次元に行ったら
やっと何か変わるかな
現代よりも高度な文明や思考を持つ
別世界に行ったら変わるかな
人それぞれ鳥かごの
大きさが変わるだけ
いつまでも出られることはない
その中で起こりうる
幸と不幸を繰り返すだけ
【鳥かご】
昔、小学生くらいかな。
生き物を飼いたかった。
まぁ家族が犬猫好きじゃないから即却下だったけどね。
自分としては犬猫じゃなくても良かった。
魚、亀、うさぎ、鳥。
とりあえず「飼う」ってことをしてみたかったんだ。
まぁ実現しなかったんだけどね。
大きいショッピングモールにはたまにペットショップが入ってるからよくそこで時間を潰していた。
見るだけ。
幼い自分は我慢できなかった。
んでどうしたと思う?
鳥かごを貯めたお金で買ったんだ。
鳥なんて飼ってないのに。
買った後に「自分アホやなー」って気付く。
こんなこと親に話したらいやーな顔されるだろう。
もちろん隠す。
ありがたいことに部屋に無断で入ることはない親だったから部屋に。
その鳥かごは数年経ってもまだ部屋にある。
引越し、進級、卒業、入学捨てるタイミングはあった。
でもこれはいらないものでは無いから。
自分の数少ない思い出がこの鳥かごでは飼われている。
鳥かご
カエルくんのは空を眺めるのが好きでした。
明るく光る太陽。刻々と姿を変える雲などの空模様。カエルくんはまるで空は自分の心のようだと思っていました。また、この大きな空は世界中と繋がっていてと思うとワクワクしました。世界中の誰かも同じ空を見上げてる。みんなどんな思いで見ているのでしょうか。悲しい気持ち、楽しい気持ち、どんな空模様。きっとみんな違うけれど、自分と同じ一続きの空を見ている。なんだか、カエルくんには、それがとても幸せなことのように思えました。そしていつか世界中を旅して、いろんな生き物たちと仲良くなりたいと思っていました。
そんなカエルくんは空を飛びたかった。鳥が風を切って優雅に飛ぶ姿がとても好きでした。それでカエルくんは小さな鳥カゴに小さなミツバチを入れて飼っていました。
カエルくんの飼っているミツバチもカエルくんのように、よく空を見上げています。てもカエルくんと違ってとても寂しそうです。
カエルくんは思いました。きっと思いきり、この大きくて素敵な空を思いっきり飛び周りたいのだろうな。仲間と一緒に居たいのだろうな。
カエルくんは小さく、ごめんねと言いました。
でもカエルくんは大きな声で言いました。
「外は危険がいっぱい。君は小さいから直ぐに食べられちゃうよ。だからここに居るのが安全で一番良くて幸せなんだよ。」
カエルくんのは胸がチクリと痛みました。針が刺さったみたいに痛みましたが、気にしないようにしました。だってミツバチがいなくなるなんて、寂しすぎるから耐えられないからです。
今年の夏はとてつもなく熱く、カエルくんが狩りに出ても獲物が見つかりませんでした。幸い、ミツバチに餌の花はたくさんありました。
ミツバチは元気でしたが、カエルくんは痩せ衰えてゆきました。
このままでは、カエルくんは死んでしまいます。鳥かごの中のミツバチは言いました。「私を食べたら、きっと元気になってこの厳しい夏を乗り越えられるわ」
カエルくんは言いました。
「駄目だ、君は食べない。大切な存在だから。君のおかげで、今まで寂しくなかった。ありがとう」
そしてカエルくんはミツバチの居る鳥かごの扉を開けました。それでもミツバチは外の世界が怖いのか外に出ません。
カエルくんは言いました。
「さあ、外に出て仲間のところへ行くんだ。鳥かごの中にいても、鳥かごの外の世界にいもいつかは死んでしまう。一度しかない人生、大好きな仲間と一緒暮らして幸せになるんだ。鳥かごの外には危険もあるけど、幸せもいっぱいあるのだから。」
そう言うとカエルくんは意識を失ってしまいました。何日経ったかわかりません。石の上にいたカエルくん。ようやく意識を取り戻した。そんなカエルくんの身体の水分を生暖かい夜風が奪います。優しい月の光さえ今のカエルくんには辛いのです。カエルくんは近くの沼に這っていきます。思うように身体が動きません。
カエルくんは泣きました。でも涙が出ません。涙を流せないことがこんなに辛いとは思いませんでした。やっとの思いで、一雫の涙が出た時、口の中にとてつもなく甘いねっとりとしたものを感じました。
目を開けて見上げたカエルくは驚きました。
なんと目の前にカエルくんが
飼っていたミツバチがたくさんのミツバチの仲間といます。手に蜂蜜を持っていて、その蜂蜜をカエルくんの口に入れています。
カエルくんは、ありがとうと言いましたが、声にはなりませんでした。そしてミツバチは蜂蜜の入った壺を残して、ミツバチの仲間夜空に消えました。
それ以来カエルくんはミツバチにあっていません。それでもカエルくんは冬眠中の暖かい部屋の中でミツバチとの思い出
を胸に素敵な夢見るのでした。
"鳥かご"
僕は幼い時から両親と3人で暮らしている。
生まれた時は本当の母と暮らしていたが、気づいたら僕は一人、施設にいた。
だからもう、小さい頃の記憶はない。
施設から助けてくれた今の両親にはとても感謝している。
でも、気になる点があるんだ。
この家に来てから、ずっと、僕だけ檻のような場所で暮らしている事だ。
最初は何も思わなかったけど、月日が経つにつれ段々気になるようになった。
ある日聞いちゃったんだ。
『あの子を野生に返そう。』
『そうね、もう立派な雄だもの。』
僕は野生のカモっていう鳥だった。
鳥かごの中を幸福という概念で推し量っても
鳥はそんな概念の下に生きてるかはわからない
自由を論じて幸か不幸かを見定めてしまう
不自由さは鳥かごではなく人かごの中にある
非物理的で何重にもある人かごの中
概念のかごに人は収監されている
幸せに固執せずに幸せなりたい
自由から離れて自由になりたい
いくら願えど矛盾してしまうように
言葉は言葉から逃がしてくれない
んー
堅苦しい文体はもういいや
言葉で考えるの疲れちゃった
もういっそ幸せも自由も不法投棄して
言葉を知らない鳥にでもなってみたいよ
あー 人間しんどいよー
あー 呑気な鳥になりたいなー
(最新の研究では鳥にも言語があることが判明してます)
鳥かごの中の鳥に自由はない
食べ物と安全な住処はあるけど自由に羽ばたけない
でも鳥かごの外に安全はない
飢えと危険に満ちている
一度外に出ると帰れない 苦しくてもすぐに天には召されない
だから鳥は鳥かごの中でじっと耐えている
心臓が鼓動を止めるのを待っている
「鳥かご」
鳥かごに硝子の心を閉じ込めて
◆
銀色の鳥かごに主無しの冬
◆
放たれた自由を再び鳥かごに閉じ込めて
ずっと囲われていた子は
もう、出しちゃダメなんだよ
『鳥かご』
鳥かごの中に入っているか
鳥かごを外から見るか
餌をもらうか
あげるか
守られるか
守るか
狭い世界か
広い世界か
子供か大人か
今の立場を決めているのは
私自身である
鳥かご
僕の世界に生きている鳥は存在しない。
それでも、鳥らしき姿をした空を飛ばないものはいる。
若い男子が好きなのは可愛らしい守ってあげたくなるような見た目のものだ。年齢が上がると落ち着きと家族となれる判断出来るものに変わって行く。
女子が好きなのはかっこいい、強そう、利口そうだ。
やはり年齢があがると強さと家族を守る意志があるかなどに変化していく。
厄介なのはこちらの感情がそれに出てしまう事だ。
だから若い男子は時折デート中に往復ビンタを食らう。
年齢の既婚の先輩は浮気をしたとやはり…。痛い。
女子はかっこいいに群がるけれど、すぐに現実に目を向けていく。
どこかにきれいな模様が現れる地味なものも人気がある。確かにたくさんいれば十人十色となるのもわかる。
最近、増えてきたのが獰猛なものだ。男女問わず。
せっかく、一人一人に生まれた時から鳥かごの中に本質が見えるように具象化してきたのに、また争いが起こるのか?見えないから疑心暗鬼となったから、解決策がでたのに、見えるからまた争うのか。
今度は鳥かごから解放した方がいいのかもしれない。
解放したら自分の本当のレベルがわかるから。
【鳥かご】
鳥かごに囚われた鳥たちは囚われたまま
そこからの出方も分からず
外の世界を知らない
何をするにも主人の許可が必要で
自由に動くことはできない
そんな子たちが自由に羽ばたける日はくるのだろうか
鳥かごに囚われた鳥たちは
誰にも見つかることなく
ただそこにいる
外の世界を知らないから
出たいとも思わない
なんて可哀想な子たちなのでしょう
鳥かごに囚われた鳥たちは
今日もまた主人のいいなり
自分を捨てて笑っている
いつか鳥かごから逃れられたとき
彼らが素晴らしい人生を歩めますように
「鳥かご」
カゴの中の鳥なんて言いますが
町外れの田舎に住んでいると外出が年々億劫になるもので
バスは数時間に一本。学生のうちは自転車での移動がメインであった
ショッピングモールやカラオケに行こうと思ったら駐輪場がある巡回バスのバス停まで自転車で行って、バスに乗るなんて面倒な事もあった。車で送迎してもらった方が早い
実家に住んでいるときは出不精だった私も、公共交通機関が使い放題な都会へ出ると結構色んなところへ出掛けた。1人でフラフラする事もあれば、隣県まで足を運ぶ事もある
自分はどこへでも行けるのだ。公共交通機関か車さえあれば
鳥かご
人かご とかねぇーかな?
一週間位 窮屈ながら一通りの生活必需品が、なかなかオシャレに揃えられてる
綺麗な人かごに閉じ込められて
綺麗なおねぇさんに飼われてみたいな?
飼い主のおねぇさんに 色々ぜーたくな注文付けたり、不平不満をぶちまけたり、おねぇさんの素行やファッションチェックして 点数評価したり
時には 彼氏と上手く行ってるか?とか
よけいなお世話焼いて喧嘩になって餌を一食抜かれたり、たまには悩み事の相談受けて、気の利いたアドバイスしてご褒美貰ったり、・・・・
一昔前に流行ったゲームソフトのシーマンの人間盤だな? [マンマン]かよ!
デコピンされたり、くすぐられたり、
楽しそーだろ?
ヤバイ! 書きたいことたくさんおもいついちゃった!
長くなり過ぎるから この辺でやめとこう。
バイバイ🤚
ねぇ、どう?そっちの世界は。
わたしはね、ぼちぼちやってるよ。
でも、貴方が居ない夏はどれだけの月日が経っても
不思議な感じがするよ、、。
貴方が鳥かごのような小さな世界から飛び立って、
何度夏が過ぎたかなぁ。
あの夏、貴方を止めなかったのには訳があってね。
でもね、相対して言う勇気がわたしには無いみたい。
だから、来年の夏には言えたらいいな。
その頃に一瞬でいいからこの小さな世界に戻ってきてね。
わたしは貴方がいつでも戻ってこれるように常に準備万端だよ。
...それじゃあ、またね。
「鳥かご」
鳥かご
(本稿を下書きとして保管)
2024.7.25 藍
(鳥かご)
あなたは鳥かごを使ったことがありますか
どんな‥鳥の、かご なのだから
鳥 かごとして
あなたは今 鳥かごの話を聞く。と思っていらっしゃるでしょうか
私は今朝、虫かごにお別れを告げて、市の指定、可燃ごみの袋の中に入れました
鳥でなく。ごめんなさい、虫かごのことを思い出します
あれは 4年くらい前。 うちの子が小学校3年生の時 きっと 100円ショップ あたりで買いましま
虫 かご
虫が入った記憶はほとんどないから、短期間だったんだろうな 今日 お別れするまで裁縫道具が入っていました
向こう10年一昔前までに思いを馳せて
私と鳥かごのお付き合い
私と 虫かごのお付き合い
かごに固有名詞がついていたとしても
その子の住まいや 居場所として
活躍 本領発揮 できる かご ではなかった
どんな固有名詞、入れ物も、
どう使うかは私次第ですね
あなた次第 ですね
私と、鳥かごとのこれからは、
私の能動的行動より、パートナーたち、とりさんたちが与えてくれるだろう環境要因かしら。と想像しています