『高く高く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
緩やかな坂の上にある、住宅街
その一角にある家には
いつも、彼がいた
彼は当時の年齢、小学生にしては凄く
大人びている人だった
それでも私たちと一緒にバカなイタズラをして
大人に怒られる、子どもらしい一面を持っていた
そんな彼のことを、私は好きだった
ずっと、友達で居たかった
けれども、時間の流れは残酷で
彼とお別れすることになった
「クローン病」というものになってしまったらしい
小腸や大腸内の粘膜が爛れる病気だ
難病指定もされている
故に彼は、病気に入院することになったらしい
そしてなかなか、戻ってこれないと
それを聞いた私は泣きじゃくった
身体の水分が枯れてしまうんじゃないか。と思うくらい
それはもう泣きじゃくった
今となっては、後悔している
彼を、慰めなかったことに
いくら大人びた彼であっても辛かったはずだ
泣きたかった筈だ
赤い屋根の上に、シャボン玉がのぼった
高く、高く、空へのぼった
そうして、壊れて消えた
#高く高く
手を伸ばしても
背伸びしても
届かない
追いつけない
夢ばかり語ると笑われても
この宇宙(そら)の下
可能性は無限だから
声をあげて
拳を突き上げ
生命の時間を駆けあがろう
自分の為の時の風に乗り
高く高く悔いの無い夢の在処を探して
高く高くどこまでも昇ってゆく
目指す景色へたどり着くため
ひたすら上へ昇ってゆく
たまに落ちることがあっても
より高くへ昇るため
見たい景色を見るため
時には落ちることも必要かもしれない
そう思いながら
何度でもまた昇ってゆく
きっとたどり着けると信じて
高く高くどこまでも昇ってゆく
高く高く
イカロスは太陽をめざしたせいで
翼のロウが溶けて落っこちちゃった
もし翼を手にしたら
高く高く飛びたいと思ってしまうかな
実際に宇宙まで行ったらもう
高さより
遠さを感じる気もする
高いと思える場所は同時に
低い場所に
落下する可能性があるからね
私たち
重力から逃れるのは簡単じゃない
だからこそ憧れも存在する
ふかんしたいでしょやっぱり
─── 高く高く ───
そこから見えた地平線は
ただただ悲しく
月を飲み込み
太陽を飲み込んでいた
遠くたなびく雲は
高く高く
遥か空へと
誰かを導いているようで
いつか
あの雲の彼方へ
私も
連れていってくれるだろうか
高く高く。もっと高く。追いつかれないように、追いつくように。この高い山を登るんだ。後から大変になることはもう、知っている。頂上に着いた時に後悔なく飛び立てるように。この山に下り道なんてない。ただ、休憩所はある。沢山のことを達成して、高く高く登った山の頂上からの景色を見たい。
朝起きたら庭に大きな大きな木が育っていた。
雲の上まで高く高く伸びているその木はまだ育っているようで軋む音と共に樹皮が上へと上がっていく。
周りの土の栄養と、水分が心配だ。
近所の人も何事かと集まりだしている。
訳を話し近所中の除草剤を掻き集めてもらった。
協力して撒き終えると徐々に成長が止まっていき、急激に茶色く枯れだした。
支えが効かなくなったのかその木はゆっくりと傾き出している。倒れたら甚大な被害が出るだろう。
除草剤の代金も、被害への損害賠償も考えるだけでも高く高く想像できない額だろう。
(高く高く)
ジャックと豆の木のオマージュ、登らなかった場合
貴女の魂は、どこまでも、高く高く昇ってゆきます。
今世の命を生きている間も、その身体が朽ちた後も、その魂は美しく輝き、人を魅了するでしょう。
だからどうか、その魂を不安の殻に閉じ込めないでください。
貴女は、どこまでも行ける。どこへでも行けるのです。
高く高く
秋の空
ピーヒョロローピーヒョロロー
遥か彼方から声だけが落ちて来る
高く高く
どの場所から高く
どの場所から低く
基準になるのは足場かな
この高さが値段だと困るけど
買えないものは買わない
勝てないものは勝てないが
戦う場所を同じにしないでいいし
何処まで行こうとも場所は異なってる
色々な物を同じ様にしても
仕方がないと思う
同じだとしてもほんの一部だけ
同じにするから
違いを気にするんだと考えたり
そのままを受け取れなくても
そのままでいいんだよ
そこにあるんだからいいんじゃない
高く見えるのなら割と近いのかもしれない
感情というものはどんどん積み重なっていく。
一般的なのが喜怒哀楽。そこから少しずつ枝分かれして。そして感情がたくさん生まれる。
高く高く積み重なっていって、たまに崩れる。
それがストレスの限界ってことなんだと僕は思う。勝手に思ってるだけだけどね。
正の感情しかなかったら、そこまで負担にはならないと思う。精神的に。身体的には人それぞれだから…。
負の感情は負の連鎖。感情というものが、一つ一つ大きくて、重くて。
脆くて崩れやすくて。だから扱いには気をつけなきゃ行けない。
少し触れば崩れることの出来る、この感情。
周りとの関係性、関わり方が重要となる。
相手が気にかける言葉を言われる度、それは凶器となって鋭く重く突き刺さる。
逆に、暖かい言葉には癒されたり救われたり。
相手をどう思ってるかも大事だと思う。
相手のことが嫌いだったら、こっちからしたらはた迷惑だと思う。相手のことを嫌ってるから、余計にストレスが溜まる。
逆に相手のことが好きだったら、ストレスが減るんじゃないかなぁ。落ち着いた人とかなら尚更。
感情というものは扱いが難しい。
どう自分と向き合うのかが鍵となるから。
どの感情も大切なもので。なくしてはならないもの。
でも僕は感情なんていらない。
感情なんてさえなければこんな思いしなかったはずなのに。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も、刺されなかった。
感情なんてなくせば人形のようになるだけだって分かってる。ただつまんない人生を過ごす日々だって。
でもこんな痛みを味わうくらいならそれでもいい。
感情なんて消えてしまえばよかったのに。
何度も調べて何度も試したけど…やっぱ難しいね。なかなか消えて欲しいのに消えない。
試していくうちにまた鋭く刺さって。試す度に重く刺さって。
もう何すれば正解なんて分からない。
子供の頃
霧雨が気持ちいい季節に峡谷に行ったことがある
たまたま持っていたシャボン玉を飛ばしたら
舞うように高く高く飛んでいった
霧雨の峡谷
空に渡るシャボン玉
優しい風
子供ながらに美しい光景を見たと感動した
高く高く上っていく煙は空に溶けて
風になってみんなの周りにいるよね。
寂しくないよね!
【高く高く】
高く高く飛びたいもんだ。
空飛ぶ箒に乗りたいし、魔法の絨毯にも乗りたい。
メリー・ポピンズみたいに傘で空を飛べたら楽しいだろうな。
大天使みたいな大きな羽を生やすのもいいな。
ハウルみたいに空を散歩するのもいい。
ま、高所恐怖症だから多分叶わないけどね。
へへっ。
僕は高いところが好きだ
山頂や地上から何百メートルの高さの建物の頂上に立って、周りの風景を見ると世界が大きく見える
そばで見ると大きな建物でも、高いところから見るととてもちっぽけなものに見える
自分の悩みも大きなものに見えたけど本当はちっぽけなもので、ただ大きな悩みと思ってるだけなのかなという考えが浮かんでくる
もっと高く…高くへ行きたい
本当に自分が思ってるよりも世界は大きくて自分の悩みなんてちっぽけなものなんだという確信が欲しい
死に関わるような悩みから夜ご飯についてなど…悩みは大小様々ある。何であれ人はずっと悩むもの
僕はずっと大きな悩みを持ち続けている
世界はこんなに広いんだから悩んでても仕方がないよと思うしかこの先生きていける自信が無い
「高く高く」
何もない所で躓く。
人によって高さは
違うだろう。
私にとってそこは
高い場所だったのか。
解せぬ。
「高く高く」
翼がある人なんてひと握り
みんな必死で飛んでんだ
助走をつけて思いっきり
飛べ。高く高く...
人がどんだけ飛んだかなんか
そんなの全く関係ない
自分史上最高の高みを目指すんだ!!
第十七作「高く高く」
高く昂く描いた夢は今もなお夢のまま。
今もまだ夢への道程の途中。
進行を阻む障害は現在地点の道標。
高き夢が実現する日は来るのであろうか。
食料やガソリン
何もかも高く
税金も高く
家計に響き