『高く高く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
高く高く光咲いた
君と見た花火
思い出す度目頭が熱くなる
彼女は去年他界した
研究段階の治せない難病で
弱い身体を支えながら
人気がない場所で
2人きりで花火を見つめた
僕は彼女と少しでも長く
幸せでいたかった
だけどもう叶わない
だから僕が長く生きて
彼女を本当に幸せにしてあげたい
高く高く飛んで帰ってこなかった
カナブン(プロペラ大砲搭載)
高く高く 舞い上がれ
私の想い
そして あなたに届け
高い空に首をもたれたよね。
私も大きくなったみたいだったな。
あの日は暑かったよね。
私の黄色いからだが赤くなりそうなくらい。
高く高くに希望を見たんだ…
「高く高く」とかけまして
「どうしよう?」と解きます。
その心は「高所/こうしよ」です。
時折、リヴァルシュタインは切なそうに里を見下ろしている。平穏な日常は彼の求めるものに一歩届かないのだろうと思う。だからといって、何かが起こってほしいわけではない。何も起こらず、このままで在ることが一番大切ではあるのだ。
トルデニーニャは欄干に頬杖をついて空を見上げていた。遥か高みに浮く彼の姿は眩しい。里一番の戦士、次の里長……あらゆる称賛をその身に受ける彼は一体何を思っているのだろう。その背に追いつきたいと努力を重ねても、彼はその三歩先を進んで手が届かない。
目を閉じ、ふうと息を吐いた。
風のざわめきが聞こえる。遠くでは懐かしい笛の音がする。いつともなしに聴こえるその音は、どうやらトルデニーニャにしか聴こえていないようだった。彼には鼻で笑われたし、里長も首を傾げていた。
(父様なら聴こえたかもしれない)
男手ひとつでトルデニーニャを育て上げた父は、里の中では変わり者だった。里の男たちが強さを尊び、毎日訓練に明け暮れているのに対し、父はのんびりと唄を歌って楽器を弾いていた。たくさんの書物に囲まれて、いつも本を読んでいた。
父は博識で、トルデニーニャに色んな話をしてくれた。読んでいる書物の話、遠く離れた地の話、母と出会った話、御伽噺、お城の話……。また、優しい人でもあった。トルデニーニャの些細な問いに真摯に向き合ってくれる人だった。
唯一の家族もこの間亡くなってしまった。あのときのことはよく思い出せない。あっという間に過ぎ去ってしまった。いつまで経っても起きてこない父の前で呆然と佇むトルデニーニャの代わりに、一切を仕切ってくれたのがリヴァルシュタインだった。彼はてきぱきと葬儀を執り行い、遺体を荼毘に付した。
それ以来、彼はより厳しい訓練を重ねるようになった。比例して自他に厳しくなり、今では誰も寄せつけなくなった。幼馴染であったトルデニーニャすら、容易には近づけない。彼は鋭く尖った鏃のようで、迂闊にさわれば怪我をしてしまう。それはお互いに望むところではなかった。
一時は接戦していた弓の腕も、遠く離されてしまった。ふっと笑うと、トルデニーニャは大きく伸びをした。空は今日も透き通っていて雲ひとつない。
いつかこの空を自由に泳いでみたい。何も考えずにただひたすら高く高く。嫉妬も執着も郷愁も、思い出すら全てを捨てて。
そんな日が来ることを願っている。
高く高く
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.10.15 藍
高く高く 舞い上がれ
その理想は 翼となって
その努力は 上昇気流だ
さぁ 誰も追いつけないほど
誰も 捕まえられないほど
高く 空高く
まだ焦がれるから
まだ夢見ているから
まだ誰もみたことのない景色を
もっと高く 舞い上がれ
負けたくない 追い越したい
だからこそ 託そう
さぁ 舞い上がれ
お題【高く高く】
タイトル【キミはどこまで飛べるかな?】
『昔々の伝説の勇者は1人だった。でも、新しい伝説の勇者は6人だ。』
____王国伝記第■■■巻
第■■章・『歴代勇者の遺言』より一部抜粋
好きな人がクラスの女子に告白されていた。私はたまたま教室の前を通っただけで、それが告白なのか確証はないのだけど、多分あれはそうだと思う。夕陽のせいかもしれないけど、女の子は頬を染めながらはにかんでいたから。そして彼の方も笑っていた。至極嬉しそうに、でも少し恥ずかしそうに頭をかきながら。たった4秒間しか見なかったけど、その僅かな時間だけでも2人の間に柔らかな雰囲気が漂っているのが分かってしまった。
おめでとう。お幸せに。
負け惜しみではない。心の底から思ってるわけでもない。定型句のような感覚で頭の中で生み出された言葉だった。けれど次の瞬間ずんと心が重くなる。現実を受け入れたせいだ。
私のほうが早く行動していたらもしかしたら何かが変わっていたのかな、とか、どうにもならない想像をして傷つくのをやめたい。自分ばっかり被害者の気持ちになっている。こんなの惨めすぎる。
まだ2人は教室に居るのだろうか。居たら何だと言うんだ、自分には関係ないではないか。2人の私が頭の中で闘っていた。なんとかやり過ごしつつ昇降口を出た。秋の風はひんやりしている。花壇でも何でもないところに、秋桜がひっそり咲いていた。誰も手入れしてるわけでもないのに僅かな群れをなしている。風に吹かれて可憐なピンクの花が揺れていた。あと少し風が強くなったら負けてしまいそうなほど華奢なのに、ぐんと上に向かって伸びている。最盛期はもうすぐ終わってしまうのに、どこまでも高く伸びようとする姿に目が惹かれた。乙女の恋心なんて可愛い花言葉のくせに実際はか弱くなんかない。今を精いっぱい生きている。
私もこんなふうになれたなら。右手を空に向かって伸ばしてみた。高く高く、秋桜が伸びてゆくように突き出してみる。不思議とさっきまでのモヤモヤは消えていた。
明日からまた頑張れそうな気がする。
私の最盛期はまだ訪れていないんだから。
きっと、もう少し頑張れるはず。
高く高く空を飛びたかった。
ずっと見上げていたから首が痛んだ。
でも足元の水でしか泳ぐことができなかったから
たぶん私はペンギンだ
「明日はとうとう高校最後の試合だ。相手には強豪校の東海校がいる、化け物じみた連中がうじゃうじゃいる。でも!お前たちは強い。だから全力を出し切って悔いのない試合にしてくれ!」悔いのないに試合か…俺は怪我をして一週間ほど休んで、2日前から練習を始めたがあまり調子が良くなかった。そんな中迎える最後の試合、悔のない試合にできるのか?「あーもうこんなん考えても意味ねぇや」そう思い、ベットに寝っ転がってインスタを開いた。そして好きな子のストールーを見た。そしたら『付き合いました!』そっか…泣きそうになった、でも明日は試合その事実は変わらない。だから忘れて、忘れて、ベットに入ったでもやっぱり、忘れることはできなかった。「はぁ」そんな小さなため息を吐き。寝た。
とうとう迎えた最後の試合。決勝までなんとか勝ち進めて東海校との試合だ。相手のディフェンスが手強い、シュート率も高くかなりの点を取られた。
19点差の状況このまま負けんのか?いや…「負けない!!」相手の動きの癖、フェイント、なんとなくわかってはいた。何度も東海校の試合を見て分析して、わかってはいた、でも…強い!!チームのみんなも満身創痍。せめてみんなで10点は取りたい。なら、限界を越えよう。そして高く高く誰よりも高く、ジャンプして、ダンクを決めた「「おおおおおおおおお!!!!!」」会場が盛り上がった。しかし、負けてしまった。でも、悔いは残っていない。
高く高く
私の過去、トラウマ、それに立ち向かう事に疲れ諦めた私、傷付き絶望の中にたった1人の私、自分が嫌いな私、そして私の所へやってきたいくつかの病気、
星が煌めく夜空へ 白い細い煙とともに、高く高く、のぼってきえてゆく。
なくなっていく。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
もう大丈夫。
もう私は大丈夫。
冬の寒い寒い夜の、私だけの昇華の儀式。
今は、私だけじゃなくなった。
背の高いあなたと、モフモフのおちびちゃんが一緒。
2023.10.15
僕の紙飛行機は飛ばない。
だけど、それでよかった。
飛んでしまったら飽きてしまう。
飛ばない限り遊んでいられる。
友達の紙飛行機は高く高く飛んでいく。
それに憧れて今日も飛ばない紙飛行機を作る。
よかったね、とまるで関心のなさそうな声で返された。
それが嫌だとか、悲しいとか。そんなふうには思わなかった。この子はこういうことを必ず言ってくれると分かっていたから安心したのだ。
すべて打ち明けたらいいよ、と熱心に勧められた。
それを嬉しく思いながら、恐怖と不安が陰を指すから心臓が跳ねて落ち着かなかった。この人はとても丁寧で、些細なことにも共感して涙してくれる優しさがある。
なのに、少しだけ。少しだけ不信感を抱いてしまうのだ。
目標を高く設定しすぎて届かないとき。
一人では解決できない悩みを抱えたとき。
答えは分かっていても納得できないとき。
自分では手の届かない高いところにあるものを目指すとき、誰のどんな言葉で勇気付けられるのか。
僕はきっと、「頑張れ」よりも「いい加減な共感」の方が安心できる人なんだね。
あの子はどうなんだろうか。
僕は安心できる人になれるだろうか。
【題:高く高く】
好きな物も嫌いな人も全て忘れて
どこまでも続くあの暗い夜の空へ
飛んで行けたらいいのに
何もかも投げ出してもっと高く
もっと遠く
【高く高く】
部屋に高く高くそびえ立つのは、積ん読本の山。まだ知らない物語達に囲まれながら今日も暮らす。
『こんなもんじゃないだろ』
いつしか、上から目線でかけられた言葉
あぁ、おれはこんなところで諦めるような男ではない
ぜったいに隣、いやお前を追い越して塗り替えてみせるよ
『高く高く』2023.10.15
高く高く
24時間では書き終わらないのだった。
アイデアを出して大まかな話の形が決まってでもオチがつかない、とかそのくらいで次のお題が来てそっちでも中途半端に何か思いついてこっちの方が書きやすいかもと目移りしてごちゃごちゃになってる間に次のお題次のお題と来てだんだん無理な気がして諦めてしまう。
お題の中から一つ選んで三日から一週間で一作書くくらいのペースに乗れると良いのかもしれない。
書き上げてアップしても一週間前のお題なんて誰も覚えてなくて突然どうした?って感じかまたは流行に乗り遅れたような間抜けな印象になるかもしれないけどだからといって誰かの迷惑になるわけでもないだろう。
もっと早く書ける形を思いつけばそれに越したことはないんだけど。
形にならなかった話の断片が空に浮かんでは消えていく。
高く、高く
もっと高く
こんなんじゃ届かない
もっと、もっと高く飛ばなきゃ
『高く高く』2023,10,15
ロックが好きな君がおすすめしてくれた曲
今日街で流れてきたよ
コアなファンなのに易しい曲を教えてくれてたんだね
君のペットの話
正直興味なかったけど君が楽しそうに話すから
1時間くらい話してたよね あれはなんだったんだろう
麻雀のルールも夜遊びも
もうしなくなったけど知識だけ残ってる
会えるよねって約束はいったいどこに行ったのかな
引越し祝いなんて
結果が見え見えな誘い文句だね
近くにいれば良かったって
そんなん風邪の時に言われても困るし
なるほどそういう手口だったのか
大人にしてくれてありがとね
でも別に君が身を呈して
教えてくれることなかったのに