『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
安いアパートの窓を
雨が強く叩いている
隙間から入り込んだ雨の匂いが
嫌な言葉だけが飛び交った部屋に
拡散していく
言葉が上手く口から出ずに、
喉の真ん中でぐるぐるしている
痺れを切らして出ていく貴方
乱暴に閉まったドアの衝撃で
棚が揺れる
音を立てて割れた香水の瓶
貴方に選んで貰った大好きな匂い
雨の匂いは、もうしない
昔からずっと好きな香水がある
バーバリーのザ・ビート
あの香水を超えるものには未だ出会えていない
だけど見かけなくなってしまったな
今は違う香水を使っているけれど
香りが混ざると変な匂いになるから
余りつけていない
香水をつけるのは時々
誰かの香りで咽せるから
香水
香りがする水、液体を香水という。
フローラル、オリエンタル、ウッディ、マリン、シトラス。
どれも違う。
何の匂いなのだろうか、どこの香水なのだろうか。
香水の種類は様々。
でも、同じ香水を別の人がつけると原型はあるけれど、少し違った匂いになる。
その人が持つ特有の匂いと混ざることでそれが良くなったり悪くなったりする。
香水とは、纏うことで美しくもなるけれど。
香水もその人それぞれに着飾って欲しいと望んでいる。
お互いがお互いを望む。
自分の匂いにもうひとつの匂いを添えて。
#28
香水
人生の中で香水をつける瞬間なんてあるのか?
いや、ない
「香水」
若い時は
たくさん香水を集めてた
香りはもちろん
瓶のデザインも重要
香りでも目でも
楽しませてくれたものだ...
~時は経ち~
私の息子が
香水好きな男になった
昔の私と
似たような香りをさせてる!!
同じブランドのだった...笑
″これ、瓶もオシャレでいい感じ″
選んだ理由も似てる...笑
親子って…
こんなとこも似るのかい?(苦笑)
【香水】
部屋に香水の香りがする
この香水は亡くなった彼の匂い
寂しくなったときはこの香水を使う
彼が天国から見守ってくれているみたい
大好きな恋人とすごく毎日はとても刺激的で、仕事におわれる私には何よりもの癒しだった。ため息を吐きながらアパートの共用階段をのそりのそりと踏みしめていく。玄関の鍵を開けると合鍵を渡していた恋人が、私に連絡なくサプライズで訪ねてきていた。どれだけ嬉しかっただろう、距離離れた恋人には会いたくてもなかなか会えなかった。込み上げてくる想い、溢れてくる愛おしさからいつまでも抱きしめて離れなかった。
私の恋人は強い香りを嫌うから、タバコを吸う私に対して臭いからではなく身体に悪いからやめようといつも声をかける。そして、外での職人仕事だからとてもよく汗をかく私は「AXE」のスプレーを愛用していたことにも触れる。汗の臭いの正しいケアはシャワーの後や、細めな着替えや汗の拭き取りだよと教えてくれた。そんな恋人は自身も身体や汗のケアを良くしていた。だから香りものは一切使わなかった。
落ち着いていて大人な振る舞いをしていた恋人を初めて見た時、私は同い年くらいだと思っていた。だから声をかけてアプローチを続けた。そして告白をする前に一線を超えてしまったが、告白した時に五歳も年下だと知った。だけれども、歳を知っても恋人を子供っぽいなと思うことはなかった。口にする言葉や考え方、人への接し方や態度は見習わなければと思うほど確りしていた。甘えたいときには全力で甘えてくれる姿に、愛されていること信頼されていることを感じて満たされていた。同じように私も甘えたい時は全力で甘えていた。恥も外聞もプライドもない、ただ恋人に全てをさらけ出していた。
恋人は少し高いヘアケア商品を愛用していた。訊けば頭皮に負担をかける成分が使われておらず、そして香りも優しく自然と馴染むから選んだのだという。この商品は恋人の匂いそのものだった。もちろんスキンケアやボディケアにもこだわっていた恋人は、微香性の柔らかな香りを纏うクリームをいつも塗っていた。全身から香る恋人の香りに包まれる瞬間はいつも幸せで、どこか心から安心できた。気がつけば私も恋人に倣ってケアを始めていた。その香りに「この匂い優しくて、あなたに合っていて好き」と頬を寄せてくる恋人が堪らなく愛らしかった。
私の不甲斐なさから恋人に別れを告げられてしまったけれど、数年の後に結婚をしたと聞いたけれど、私はいつまでもあなたの幸せだけを願っています。
そして今、香水に詳しい年長者からの施しを受けて、私に合う香水をほんの少しだけつけている。そう、目立たず場を乱さない程度に。
あなたと過ごした日々の甘い記憶は、この香水を嗅ぐ度、フレッシュでウッディな香り共に別れを告げる。
香水
相撲ファンなので力士の鬢付け油を持っている。
缶の蓋を開けた時にベビーパウダーの様なやさしく甘い香りがする。
1番好きな香りだ。
香水の香りがふぁっと香る。
頭がズキンと痛みだし風邪独特の浮遊感がした。
視界が歪みだし、地面がズレた。
「おい、猫未?猫未!!」
鈍い音がして視界が暗くなる。
目が覚めたとき、チカチカと光る蛍光灯が見えた。
「びょーいんかな」
「おっ、目ぇ覚めたか?気分はどーよ」
「えへへ、めっちゃ悪い」
「そうかい、そうかい、おとなしく寝ていやがれ」
「うい」
彼はずっと私の側に居てくれた。
あれが欲しい、これ食べたい、色々なわがままも静かに聞いてくれた。
有り難う。大好きだよ、これからも宜しくね。
❦
友達・の香水 彼氏・彼女の香水
知らない人の香り(香水)
一体どんな香りでどんな思い出だろうか
香水
エレベーターに乗ると香水の香りがした。
あまりいい香りとは思わない。
好みはそれぞれにしても、なぜエレベーターという狭く窓もない場所で使ったのだろう。
家で出来なかったのか。
エレベーターを降りてからではダメなのか。
自分に香水がついていない事を願いながら、エレベーターを降りた。
『香水』
人生初の香水
憧れのあなたとお揃いで交換し合った香水
ハッカ油
シャツクールスプレー
虫除けミスト
夏限定の
私の香水
好きな香りに包まれて
ただただ、ゆったり眠りたい。
誰かのために装う世界に
この香りは、持ち込みたく無い。
香水は、自分の為に
使いたい。
いまは、そんな気分。
【お題:香水】
“香水”が強い人は嫌だ、好きじゃない。よほど自分に自信がないのだろう。どこかの柔軟剤の、素朴な匂いがいい。そして街中で誰かの匂いを感じた時、これ、彼の匂いに似てるって、思いたい。
つまり私は、日常のどこかで、いつも彼を感じていたいと思っているのだ。なによりも夢中にさせてくれるただひとりの彼を。では、そんな素敵な彼にはあと何年でもっと近づけるのだろうか?それは、ほぼ不可能な未来だろう。少しでもその可能性を上げる点に対して効果的なのは、私をもっと身近に感じてもらうことだろう。私の匂いをしっかりと覚え、日常のいろんなところで私を感じてもらう為、強く匂う“香水”をつけることだろう。
香水
www香水かよって言ったら香水来たww
しばし休業中…元気ですが時間がない
香水
わたしはいま、ままのおへやにいます。
ちっちゃいつくえに『メイクどーぐ』とかがね
いっぱいおいてあるの。
きらきらでかわいいくてね、ままをかわいくできちゃうどーぐなんだって!
さわるのはままがいっしょのときだけだからみてるだけなんだけどね、きょーはつくえにみたことないのがおいてあったの。
うさぎのコップとおなじのおおきさでね、
ピンクでとうめいのかわいいやつ。
なかにおみずはいってる、きれい。
ままもどってきた
「あら、香水みてたの?」
『こーすい?』
こーすいはいいにおいするおみずなんだって!
ままが袖にしゅってしてにおいおしえてくれたの!
おはなのいいにおいした!
『わたしもこーすいしたい』
「じゃあ、ちょっとだけね。」
ままがわたしのそでにしゅってしてくた。
ままのそでとおそろいのにおいする
こーすいすごい!
詩(テーマ)
『香水』
パシャパシャ、パンパン
母の香水は、キツい匂いだった
初めて買った香水は
フルーツみたいな、甘い香り
初めてのデートの香水は
石鹸みたいな、匂いにした
マリリンモンローのシャネルの5番
私は少し、苦手な香り
香水を嗅ぐだけで思い出す
記憶の水先案内人
香水
香水は匂いがきついイメージがある。姉がつけている香水なんか特にそうだ。とっても匂いがきつい。でもそういう人ってでも好きでつけてるんだよね。だけど私は絶対につけたくない。
だから香水をつけてる人は頼むから私の傍にいないで!その匂いだけでとても気分が悪くなるんだ。
でも忘れられない人の香水だけは違う。忘れられない人や大好きな人の香水は何故か頭から離れない。姉のつけている香水なんかすぐに忘れてしまいたいなのに大好きな人や、忘れられない人の香水は頭から離れない。
香水って不思議だね
僕は香水をつけない。昔ならば、男なら香水なんてつけるなと言われそうなものだが、今はもう、男だろうが、女だろうが化粧だって香水だってつける。
僕が香水をつけない理由は、特別な事ではない。ただ、金がかかる。香水って、安物でも数千円はかかりそう。そんな金があるなら、本が何冊でも買えそうなものである。……と書くとバリバリ香水をつけている人に怒られそうなので、擁護する内容も書いておくと、現代においてファッションというのは大切な要素で、ここでいう「ファッション」とは見た目だけではない。五感すべてで感じるものだ(味覚は『?』だが)。
そう、あるモノに対する評価は人により、全く違う。僕のように、香水つけるくらいなら、本買うよ!って人もいれば、もう一人の僕のように、ファッションも大事だよね!って人もいる。ただ、やっぱり、みんなの意見も尊重したいよね。