『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
できるようにならなきゃ
分からない苦しい
できないなんてダメだ
それ、できなきゃいけないの?
あんたの得意は別にあるでしょ
ペンギンは飛べないけど泳げる!
なんでそんな大事なこと
学校で教えてくれなかったんだろう
#飛べない翼
飛べない翼ってなんの意味があるんだろう。
お飾りの翼はつまらなく感じる。
翼は飛ぶために存在意義があるのだから。
自分はどうだろう。
飛べない自分の翼はただのお飾りになっている。
〜飛べない翼〜
ずっと罵られてきた
飛べない鳥だって
翼が可哀想だって
だから精一杯人と笑顔で話し
自分より相手を優先させて
それが愛されることだと思ってた
でもある日気づいてしまったのだ
飛べる人が偉いわけじゃないって
走るのは圧倒的に私の方が早いし
飛べなくたって愛がある
思いやりがある
違うんだな
人は飛べない翼に対していじめてた訳では無い
自分とは違うところや、自分より優れていることへの嫉妬、自分を肯定するため
そんなために罵ってたんだと
だから私は尽くさないと愛されない訳ではないのだ
それを変えるのはすごい怖い
私は飛べない鳥だ
だが愛がある鳥だ
大きさを
比べて飛ぶのを
止めないで
飛べない翼は
自分が作る
#飛べない翼
ペンギンのこと?
それともカカポのこと?
いいの 飛べなくたって
だって可愛いんだから
それでいいのよ
私達はまだ飛べない、準備が出来てないんだもの。
入念に、1度飛んでしまえば崩れることのない頑丈な羽を1枚1枚丁寧に…。
翼が大きく広がるまでは、まだ飛べない
飛び立って行くにはまだ早い
_飛べない翼_
『飛ばない翼』
飛べない翼を持っている2羽の鳥がいる。
一方は飛ぶことを諦め歩いて生き、
もう一方は飛べる努力をしていつか飛んでみたいと思って生きている。
備わっている力がスタートは同じでも、
その後の努力次第で何もかも変わっていく、
変わっていける。
けれど変われなかったとしても大丈夫。
リスタートボタンは何回でも押せるのだから。
君はなぜ飛べないんだい
立派な翼があるのに
ほら僕を見てご覧
怯えることは無いさ
さあ飛び立とう
【飛べない翼】
『絶対的浮遊感』
空高く翔べなくてもいい ゆらりゆらりと漂っていたいだけなんだ 赤い風船が飛ぶ夢を今日もまた見るのだろう タワーマンションの中程で 力なく落下して
夢からまた醒めるだろう
翼は飛ぶために必要だ。では翼をつかえない鳥はどうか。
あまり困ってないなら良いだろう。
見た目と本人の幸福度はほとんど一致しない。
『飛べない翼』
もし 翼があっても 飛ばないよ
あなたと一緒に歩きたいから
・飛べない翼
君の背中には目を奪われるほどの立派な羽が大きく広がっていた。
あの大きさなら、きっと1人で何処へでも行けてしまうんだろう。
なのに何でこんな所にずっと佇んでいるのか。
君にはもっと相応しい場所があるのに。
そんな僕の内に湧き出た疑問を知ってか知らずか、彼女はただ何も言わずに静かに微笑むだけだった。
「飛べない翼」
全ての翼が飛べないように
全ての希望も叶うわけではない
でも飛べない度に
新しい羽根は見つけられる
だから哀しいと思う暇はなかった
おそらくこれからも
大空に飛び立つ仲間をただ眺めているしかなかった。
わたしには翼がない。
同じ種のはずなのに、わたしだけ翼がない。
同じ家族のはずなのに。
わたしだけ…
眩しい晴天からそっぽを向いて、
わたしは木陰へと一歩戻った。
わたしは飛べない小鳥。
ーーわたしはいらない子…?
“飛べない翼”
【飛べない翼】
僕はもう飛べない
かつてはこの翼であの大空を自由に飛べていた
あの空から見る景色が好きだった
朝日が昇り、色々な生き物たちが目覚めるその景色が
雨の後の太陽の光に照らされた景色が
色々な動物たちが生命力溢れ、生きるその景色が
黄昏時の太陽が沈みゆくその景色が
本当に好きだった
君に出会って沢山、話をして
世界を旅する僕が
君がここに生きていると知ったから
君に恋してしまったから
僕はもう飛べない
この翼を切り落としてしまったから
翼はもう飛ぶ力さえ無くなる程
小さくなってしまったけど
それでも良い
世界を旅し続けるより
君と共に生きたいと思えたから
生まれつき、多くの障がいを持って産まれた私は、とても人間としての生活は送れませんでした。長くない一生涯を病室で過ごすことが確定していました。やがて、家族にも愛想をつかされ、見舞いに来る人は誰もいなくなりました。私は未来に希望を持つことがありませんでした。なぜ息をしているのかも分かりませんでした。
そんなある日、窓辺に1匹の鳥が落ちてきました。無知な私は鳥の名前が分からず、看護師さんに尋ねました。この鳥は雀と言うそうです。怪我をしていたので手当をしてあげたいと看護師に頼みました。看護師は眉をひそめ、少し困った表情を浮かべましたが、私の切実な態度を見て、渋々了承しました。しかし、菌があるといけないと言い、私が手当をすることは許諾してもらえませんでした。
私は体力が無いので、よく寝てばかりいました。半刻ほど寝ていたでしょうか、雀を手当した看護師が入ってきました。雀は片翼に包帯のようなものを巻かれて、よちよちと歩いていました。人間が怖いようで、私が手を伸ばすとビクビクと震え、机上でじっと固まってしまいました。看護師が、外に逃がしますと言いました。私は毎日この病室で、白い天井だけが友達でした。だから、こんなにも近くに生命体が存在していることに感動しました。私は看護師を必死に止めました。寂しいから、この病室で飼わせてくれと懇願しました。看護師が一瞬、哀れみと嫌悪の対象として私を見たのを、私は見逃しませんでした。看護師は許諾してくれました。
幸い、その雀は驚くほど鳴きませんでした。きっと喉に何らかの異常があるのだと思わせるほどに、鳴くことは1度もありませんでした。小さな病室で、2人の静かな生活が始まりました。私たちはお互いに欠陥があり、お互いに慰め合いながら生きました。雀の片翼は、傷が治っても飛べるようにはなりませんでした。それを知り、私は少し嬉く感じてしまったことは、胸の奥底にしまいました。
私の身体は日に日に弱っていきました。身体を動かすことがとても重労働に感じました。食欲が減り、身体はみるみるうちに痩せこけていきました。重い重石を乗せられているかのように、一日中眠っている日が多くなりました。
雀は、いつも私の傍に居ました。私を小さな身体で温めてくれました。
最期の日。とうとう私の元には、家族は訪れませんでした。その代わり、私の傍には雀がそっと寄り添ってくれていました。この小さな生命体と、人間では無い私。飛べない翼を持つもの同士、支え合って、精一杯生きてきました。短い人生。生まれた意味も分からない無意味なものでしたが、こんな私でも愛されたことをここに記しておきます。
11.11 飛べない翼
いつも
同じ時間 同じ場所
同じ食事 同じ服装
あの人の行きたい場所だけ
あの人のしたい事だけ
穏やかで優しいのは自分を守るためで
他人のためではない
あの人が自分の事しか見えない人と気づいた時
もうわたしは飛べなかった
「飛べない翼」
魔人・翼竜族。
彼らを象徴する、背中から生える一対の黒い皮翼。
この翼はもともと飛ぶためのものではない。
魔力受容器にして、マナ捕集やマナ感知の補助器。つまり──魔人を魔人たらしめる、最大の特徴。
「き、さま……! 俺の、翼を……! 魔王様からの、贈り物を……!!」
足をつたってドクドクと溜まっていく血。
発生源がわからないくらい全身に走る激痛。
そして──血溜まりに溺れていく、一対の真っ黒な翼。
それを斬られたとわかったのは、自分の血の中に膝をついてからだった。
「許さない、許さない──!! ただで済むと、思うな──!」
ぐるりと傾く視界に映る人影。
こちらの様子を伺う女と、それを守るように一歩前に出る男。男の左手には緑色の魔法陣が輝き、右手に持った剣と敵意は真っ直ぐこちらに向けられている。
「ルイン! ねえ、何があったの!?」
バタバタと部屋から出てきた魔王が悲鳴をあげる。
それと同時に真っ暗な夜が明け、山の端が白み始める。一瞬の攻防の跡が鮮明になる。
──そうだ、あの女だ。あの女に、俺の翼は──。なにに、変えても──。
魔王の叫び声ももう聞こえない。ルイテンの意識はぼやけて血溜まりの底に沈んでいった。
出演:「ライラプス王国記」より ルイテン、ロキ
20241111.NO.99「飛べない翼」
残したもの
森の奥にひっそりと暮らす鳥がいる
海の中を飛ぶように泳ぐ姿も美しい
サバンナという過酷な場所で40グラムの脳を持つ
強靭な蹴りの足は恐竜そのもの
羽根を捨てる選択
進化はすばらしい
飛べない翼
俺はもう、二度と、
飛ぶ事は出来ない。
背にある翼は動かず、
ただの飾りに成り果てた。
今の俺は、
地上から、羨望の眼差しで、
輝く空を見上げるだけ。
動かない翼など、
あるだけ無駄だ。
引き裂いてしまいたい衝動が、
激しく胸を抉る。
飛べない。
動かない。
なのに、痛みだけは残る。
飛べない翼。
役立たずの羽根。
大空を自由に翔けていた。
その記憶が突き刺さり、
地上で俯き、唇を噛む。
…今の俺には、
あの輝く大空は、
眩し過ぎるんだ。