・飛べない翼君の背中には目を奪われるほどの立派な羽が大きく広がっていた。あの大きさなら、きっと1人で何処へでも行けてしまうんだろう。なのに何でこんな所にずっと佇んでいるのか。君にはもっと相応しい場所があるのに。そんな僕の内に湧き出た疑問を知ってか知らずか、彼女はただ何も言わずに静かに微笑むだけだった。
11/11/2024, 9:10:18 PM