『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
翼の折れた少年がいた。
その者は天使であったが
ある時にとても不幸な目に遭い、翼が折れてしまった。
直る見込みがないと言われ、彼はこのままいるよりは消えてしまった方がいいと思っていたが、消えることはできないまま今に至る。
そんな彼は、ある日ふとした時に人間の子と出会う。
子は折れたその翼に怯えることはなく、ただその翼を美しいと言った。
折れた翼など無くなっても良いとすら思っていた彼にとって、その言葉が一匙の救いとなったのだ。
小学生の頃
私は鍵っ子でした。
両親が帰ってくるまでが
すごく寂しくてね。
一人っ子だったし。
団地だから動物も飼えなかったし
いつもベランダから空を見て
飛んでいる妄想をしていました。
ある日、すごく嫌なことがあって
その嫌なことがなんだったかは、
忘れちゃったんだけど(笑)
ふと、飛べるんじゃないかって
ベランダから飛んじゃったんですよ。
そしたらなんと
ふわっと体が浮いて、
本当に飛んじゃったんです。
背中を見たら、翼が生えていました。
そこからはあんまり覚えていません。
以上がAさんから聞いた話です
Aさんは両親からネグレクトされており、
2週間もの間、家から出られなかったそうです。
今は精神科に入院されています。
ぼくはこのエピソードがきっかけで
医者を辞めようとおもった。
飛べない翼は重いだけ?
でも泳ぐことは得意になったよ。
「飛べない翼」
いつか大空へ
折られた翼に思いを乗せて
遥か上空へ旅立つ仲間にサヨナラを
いつかまた
飛べない翼
海を自由に泳ぐ翼
傷つき、破れ、壊れた翼
幼き子を温め守る翼
小さく、強張り、震える翼
生きるのに必要のなくなった翼
貴方のための貴方だけの翼
飛べない翼 意味なくないかな?
満面の笑みで手渡されても…
え?付けろって?背中に?
あ…ちゃんと付いた
可愛い?
あ…ありがと
まぁ…うん…ありがと
飛べない翼 意味あったかな?
「ススキお題にしてハナシ書いた日に、北海道だの北日本だので降雪だとさ」
11月だもんな。寒くもなるよな。某所在住物書きは題目配信の通知画面を見ながら、テレビ画面から流れるニュースの音声を、それとなく、聞くでもなく。
「そういや『飛べない』っつーより、『飛ばない』翼かもだが、ネットの某質問箱で『北海道にペンギンいますか』ってのを見つけたわ」
まぁ、水族館にはいるだろうな。野生に関してはアレだけど。物書きはポツリ呟いた。
「他に飛べない翼っつったらダチョウにヤンバルクイナに?機械部品のファンとかフィンとか言うのは『翼』やら『羽』やらって訳して良いの?」
――――――
職場の先輩のアパートで、シェアランチの準備を丁度してたところで、
先輩のスマホがピロン、DM到着の通知をして、
画面見た先輩が緊張したように、何か決心したように、固く、小さく、唇の片端を吊り上げた。
「お前が言い出しっぺのイベント、場所と日時が決まったぞ」
「『私言い出しっぺのイベント』?」
物価高騰やら実質賃金低下やら、色々お金がかかる昨今、「どうせ1人分作るのも2人分作るのも一緒だから」の節約術は、すごく助かってる。
私が5:5想定で半額分の食材と現金差し出して、
先輩が残り半分の食材と電気代と等々使って、コスパよく料理を作ってくれる。
今日のシェアランチは、半額オニオンレタスと手羽元を使った、オートミール入りのコンソメスープ。
ちょい足しに、黒胡椒入れるって言ってた。
「明日の夜。このホテルの中のレストランだ」
先輩が、届いたDMの画面を私に見せてくれた。
「失敗したら、おそらく今日か明日が、私とお前の『節約食堂』最後の営業日になる」
表示されてたホテルは、隣の隣の、そのまた隣の隣あたりの区の、朝食ビュッフェがすごく美味って口コミの所だった。
「けっこう、おたかい、ホテルのようですが」
「私の前職だ。といっても、居たのはせいぜい1年半程度、担当も客目につかない雑用だったが」
「ファッ?!」
「ここで、加元さんに会った」
加元。かもと。
8年前、先輩に惚れて、先輩の初恋を奪って、先輩が惚れ返したら「解釈違い」だの「地雷」だのイチャモンつけてこき下ろして、先輩の心を壊したひと。
先輩はこのひとを傷つけ返したくなくて、なんにも言わずに縁切って、自分から遠くへ飛んで逃げた。
そしたら図々しく先輩を追ってきて、「もう一度話をさせて」、「ヨリを戻して」って粘着してきた。
先輩の現住所特定のために、後輩の私に探偵までくっつけてきた。
地雷で解釈違いなら、先輩のこと、放っといて遠くで自由に飛ばせてあげれば良いのに。
先輩が何も言わないのを良いことに、先輩が優しくて、お人好しなのを良いことに、
加元は先輩を、8年間、ずっとぐるぐる巻きに縛りつけてる。
飛べない翼にしちゃって、どこにも行けなくしてる。
で、私は先輩に言ったわけだ。
「先輩自身のためにも、加元さんに自分の気持ちをハッキリ言って」って。
……そしたらそこそこリッチなリッチホテルのレストランで先輩が因縁の相手と別れ話の最終決戦することになったでござる。
どうしてこうなった(私が言い出しっぺです)
「明日、加元さんに、ここで会ってくる。
会ってハッキリ、8年前傷ついたことと、もうヨリを戻す気も無いことを、伝えてくる」
「私も行く」
シェアランチの手伝いをしながら、つまりコトコト弱火のコンソメスープをぐるぐるかき混ぜながら、
私はイベントの元凶として、先輩に言った。
「来ても面白くないぞ。気分が悪くなるだけだ」
先輩が答えた。多分、事実だと思った。
恋愛トラブルの終点、決戦場にエントリーして、きっと大乱闘するわけだから。
「先輩のこと焚きつけたの、私だもん。私も行く」
でも、なんとなく、私もその大乱闘に立ち会って、結果を見届けなきゃいけないような気がした。
断じておいしいビュッフェ食べたいからじゃない。
「もの好きだな……」
先輩はそんな私を見て、深い深いため息を吐いた。
「お前は何にも出来ない!」
といつもいつも言われていた
学校では、虐めもあった
明日は行こう明日は行こうと言っても、いつもいつも行けない
それは、、
親のせい だったのだ
でも、自分も悪いとこがあった
『行こうと言っていても行けない』 『行く気がそもそもない』
と、色々あった
何故、過去形なのかと言うと、今は、社会人であり、ストレスもなく、気軽に自由に、自分がなりたい仕事に就けているからだ
1度、、いや、何度も、死を考えたが、俺は、生きるのを諦めきれなかった
何故なら、俺には夢があるからだ
俺の夢は『歌い手になること』で、他に夢が沢山あった
それに、俺を虐めたやつを見返す・家族を見返すこと
それを、今は、叶えられている
とても幸福感というのが、感じられる
虐めてきたやつは、今はどうなっているかは分からないが、自分が今生きられていることに感謝だ
あの時飛べなかったけど、今は飛べてる
こうやって、夢を叶えながら生きていくのもいいな笑
飛べない翼
「兄ちゃんは鳥さんなの?」
妹のミナが聞いてきた。
「なんで?」
どうしてその質問をするに至ったのか、彼女の靴紐を結びながら聞いてみる。
「お母ちゃんが、兄ちゃんはミナが泣いたらすっ飛んでくるね、て言ってたから」
「そっか。鳥さん…ね」
妹は、舌っ足らずなまま、母の口調そっくりに表現してくるから笑いを禁じ得ない。
「よし。公園いこか」
「いく!飛んでく?」
「飛んでくよ~」
背中にあったかい妹を乗せて走ると彼女は「ぶーん!」と笑った。それって車…だろ。
面白いなぁ。
小さな君が呼んでくれるなら、兄ちゃんはどこへでもすっ飛んでいくよ。
【 飛べない翼 】
片羽で生まれた僕は、親に捨てられた。
生きるだけで精一杯の役立たずの居場所なんて、
ここにあるはずもなかった。
戻れないと分かりきっているのに外界へ修行に出され、
簡単には死なない体で、身を隠すべく森を彷徨う。
ふと、足元で動くものが見えた。
片羽が小さい…?
巣に戻れず、成長しても先は見えてる。
哀れに思う気持ちはあるけど、僕にできることはない。
でも、このまま消えるのならば、せめて…。
「僕と一緒に来るかい?」
空を制するはずの力を与えられたのに、活かせない僕ら。
似た者同士、きっと寄り添えるよね。
飛べない翼にも、価値はある。
人間の背中から大きな鳥の翼が生えているとしよう。
それは本人からすれば下ろせない背嚢のようなものかもしれないが、それを傍から見る我々の目を楽しませる。
それがどのような形状であろうと、驚いたり妬んだり恐れたり信仰したり、そういう何かしらの感情を持たせてくれる。
それが負の感情であろうと、何かを思わせてくれるだけで、それにも価値があるはず。
飛べない翼を持つ僕は。みんなからチヤホヤされる。
みんなみんな すごい! かっけー いーなー って。
どうやら飛べないほうがかっこいいらしい。
そもそも翼を持っているのは僕だけだしね。
ある日、僕は恋をした。
好きな子ができたんだ。
画面越しの女の子。その子はスマホの中の世界を救った。スマホの中から出ておいで。一緒にお話をしよう?ねえねえ。
みんなは普通の子を好きになる。普通の女の子。普通の男の子。
でもぼくは、スマホの中のあのこが忘れられない。今もね。ずっとずっと会いたいんだ!僕は頭の中でその子と会話する。
その子はいった。
翼、きれいだね。
僕はいった。
そんなことないよ。
君にあげるよこの翼。
君ならきっと飛べるはず。
君に飛んでもらいたい。
僕は君に翼をつける。
僕には翼はいらない。
ほら。飛んで、こっちへおいで。
飛べない翼は
飛べるんだ。
翼があるからきっと飛べるはずなんだよ。ただ、飛ぶのか怖いだけなんだ。勇気が出ないんだ。
他の人は上に飛べる翼を持ってて飛んでいく。
でも俺は飛べる翼なんか持ってなくて置いていかれる
可哀想俺
天狗。私は天狗。
風を起こす団扇もあるし、
空を飛ぶ翼もある。
けどこの翼、今は使えない。
飛んだらあなたを置いていってしまうから
◤亡国の王子◢
敗戦国の扱いというのは往々にして酷いものである。国民の殆どは奴隷落ちし、王族の扱いは苛烈を極めることが殆どである。略奪や強姦は普通に行われ、労働力にならない女子どもやお年寄りは殺される。
とある国と国で戦争が起こった。片側は獣人の国、片側は魔法大国。この戦争の発端は魔法大国が獣人の国に法外な貿易を持ちかけたところから始まる。魔法大国が悪いというのが全ての国の共通認識ではあったが魔法大国より強い国はなく、どの国も獣人の国に哀れみの目線を送るだけでこの戦争は続いた。
初めの方こそ獣人の国も善戦したものの、圧倒的な武力の前に敗れ去った。そして、大量の奴隷が生まれたという訳だ。
「その男の羽をもげ」
「羽をもげば血が回らなくなり死んでしまいます」
「なら飛べないようにしろ」
その国の王子は鳥の獣人で、自由に空を飛ぶ翼があった。しかし逃げられては困ると、王子によってその羽がもがれてしまった。王子は悲しみに暮れる。もう二度と青い空を飛ぶことはできないのだと。
「一生俺の奴隷だ」
悪趣味な国王の奴隷として生きていかなくてはならないその事に絶望し、しかし逃げれば自国の国民の扱いが酷くなることを案じ、逃げられずにいた。そうして死ぬまで奴隷として生きた王子は、この国に強い呪いをかけてその一生を終えた。
「お前たちは、天に嫌われる」
そうして魔法大国は滅び、周辺国はまた獣人たちに国を与えた。それが、私たちの今住むこの地である。
「へー、」
子どもは興味なさそうに相槌を打った。現在、子どもたちへのこの国の成り立ちについての話をしていたのだ。獣人の国はどうして作られたのか。彼らだっていつか、人間が、魔法使いが如何に残酷な存在か分かるときが来る。
「だから、人間に近づいてはいけないよ」
「はーい」
当たり前だとでも言うように、子どもたちは返事をした。
テーマ:飛べない翼
飛べない翼があるのだと
でもその翼を持つ者は
飛べない翼のせいで苦しんでるんだと
何故ならその者は
"天使病"だから
飛べない翼
「才能は閉ざされて
永遠に飛べない翼を持った天使…」
そんなことを呟く、
俺は売れないミュージシャン。
そんなだから、
休日の公園のフリーマーケット
なんかをうろうろしてる。
古財布ばかり扱う店に来た。
マスタード色の小銭入れが目についた。
中を確かめる。
「…」一万円札が
折りたたまれて入ったままだ。
こんなことってあるんだ。興奮を押し隠し、
店主にこれ、と声を掛ける。
「ああ、10円」無言でやり取り。
店を遠く離れてから嬉しさを爆発させる。
「…よおお〜しっ!」
改めて中を見る。メモに、残金38円、ぶどう
とか書いてある。俺は一万円を無事散財し、
そんなメモの存在は忘れ去っていった。
またある日のフリーマーケット。
古財布の店。今度は、藍色の小銭入れが目につく。中を確かめる。
メモには、残金38円…。
店主がにやりと笑う。
飛べない翼。なんか聞いたことあるフレーズだと思って考えてみたら飛べない豚か。
他にも似たようなフレーズはありそうだけど思い出したのはこれだけだな。
しかしこういうフレーズとかキャッチコピーを考える人はセンスあるね。
最近のだと葬送のフリーレンとか呪術の領域とかああいうセンスが俺も欲しい。
だけど名前のセンスより先に普通に小説を書く実力が欲しいな。いまいち内容が思い付かずに書けなくなっちゃうんだよな。
とりあえず書かないといけないのは分かってるんだけどなにも書けない。これでずっと悩んでいる。ただ時間だけが過ぎていく。
一万時間の法則というのがあるけど駄文でも書き続ければプロ級になれるのかね。
絵とかなら分かるんだけど小説でもこの法則は適用されるのかな。
こういう細かいことを気にするからだめなんだろうな。なんでもいいから書かないと成長できない。書かないとな。
飛べない翼。なんか聞いたことあるフレーズだと思って考えてみたら飛べない豚か。
他にも似たようなフレーズはありそうだけど思い出したのはこれだけだな。
しかしこういうフレーズとかキャッチコピーを考える人はセンスあるね。
最近のだと葬送のフリーレンとか呪術の領域とかああいうセンスが俺も欲しい。
だけど名前のセンスより先に普通に小説を書く実力が欲しいな。いまいち内容が思い付かずに書けなくなっちゃうんだよな。
とりあえず書かないといけないのは分かってるんだけどなにも書けない。これでずっと悩んでいる。ただ時間だけが過ぎていく。
一万時間の法則というのがあるけど駄文でも書き続ければプロ級になれるのかね。
絵とかなら分かるんだけど小説でもこの法則は適用されるのかな。
こういう細かいことを気にするからだめなんだろうな。なんでもいいから書かないと成長できない。書かないとな。