『風邪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
京都の坂を修学旅行の一団が下っていた。
中学時代の彼の同級生たちだ。彼はそのなかに混じって青空を背にした古都の街並みを眺めている。いかにも楽しげに。
しかし、———瞬間、叫び声。
「人殺し! 人殺しよお!」
上下に正しく流れていた人の波が途端に混沌を極めた。人々はめいめいに叫んだり泣いたりしながらあちこちへ逃げ惑った。人間の渦ができ、それに巻き込まれた者から例の人殺しに殺された。背の高い彼は人々の頭越しにそいつを見ることができた。それは今の上司だった。
「逃げよう! 逃げよう!」
彼は率先して学生たちを引き連れ、誰かの身体を幾人も押し退けてぐんぐんと坂を下った。そして大きく口を開けていた地下への入り口に飛び込んでしまうと、前後は延々とつづく一直線の道になった。すぐそばを流れる水の音が聞こえる。後ろには生徒が数十人いた。
「進もう!」
彼らは足音をひそめて慎重に進んだ。すると眼前の暗闇からぬらりと人影が浮き出てきた。殺人鬼だ。
「逃げろ! 逃げろ!」
彼はせいいっぱいに叫びながら後ろへ駆けた。辺りの景色はもう闇に溶けて、息せき喘ぐ声すら完璧な陰に飲み込まれた。友達を押し倒して奥へ奥へ進んで、もう誰もいない。
「はやく出勤しろ!」
出勤しろ! オフィスに立ち尽くす彼が気がつくと自身のベッドの上だった。身体がだるい。体温を測ると微熱だった。
へんな夢を見た、と彼は思った。
流行っているので皆様お気をつけください~。
「風邪」
「風邪」
季節の変わり目は風邪をひきやすい。
自分は特にそうだった。
だから、今年は気をつけてたんだけどな。
まぁ、かかってしまったものはしょうがない。
学校を休んで家でゆっくりしているとピンポンが鳴った。
誰だろうと思って出てみるとそれは片思いをしている人だった。
何で、こんなこんなところに。
びっくりしていると彼女が口を開いた。
「これ今日のプリント。」
と少し高めの声で言った。
僕は少し間を開けて
「ありがとう。」
と答えた。少し顔が赤くなっているのが自分でも分かる。
彼女に会えるなら風邪をひいていてもいいなと思った。
ー 風邪 ー
風邪って、辛いし苦しいし、吐きそうになって、
薬は美味しくないし、
みんなあんまり好きじゃないと思うの。
でもね?前は風邪をひくと
お母さんが心配してくれて、いつもより優しくってね、
私はそこまで嫌いじゃなかったかな。
でも、いつからか、
そんな風にはしてくれなくなったの。
私が寝込むとため息ばっかで、
前みたいに気にかけてくれることも無くなって。
分かってはいるの、もうそんな歳じゃないのも
めいわくかけちゃってるのも、
だけど、だけど、
やっぱり、、、
それが風邪よりも苦しくって、
飲み込んだものぜんぶ吐いちゃうの。
風邪
匿名の名も知らない誰かへ
ここでは私が思ったことを自由に書いていいと思うので書かせていただきます。
【カゼヒキ】という名前のボカロ(UTAU)の話です。その子は元々UTAUの子で今はボカロとしても活動しています。中の人が風邪の時に声を撮ったから「カゼヒキ」という名前だそうです。
優しくそばに寄り添ってくれるような彼の声が私の荒んだ心に響き、私はここにいて良いのだと、明日も生きていていいのだと、そう思わせれくれるのです。
「カゼヒキ-眠剤」の「yubikirigenman 」(ゆびきりげんまん)は毎晩聞いています。
名前が眠剤なのもあって、よく眠れる気がするのです。耳から摂取すればいくら聞いてもODしないで済むのです。だから私はカゼヒキが好きなのです。
匿名の名も明かさない誰かより
お題《風邪》
身体が丈夫な私はしばらく風邪をひいていない
ひきたくもない
今は私は頑張る時期
休んでなんかいられない
飼い犬がここ掘れここ掘れと仕草で伝えてくる。
思い切ってクワをたてるとキンッという音と共に緑色のガスが噴き出した。
犬はキュウキュウ鳴き、間違えちゃったと表情で伝えてくる。
数秒で噴出は収まり、その跡から金属の容器と『新種ウイルス培養中※危険開けるな』と書かれたプレートが出てきた。
先程のガスは容器から漏れだしたものだったらしい。
新種ウイルス危険の文字に恐れをいだき、他の人に逃げるように伝えに町へ向かって駆け出した。
が、それが間違いだった。
ウイルスの噴出の中心に居たのだから、感染していたのだ。
町全体に新種ウイルスが蔓延してしまい、全員が風邪に似た症状を訴え病院へ押し寄せた。
もちろん医者も感染しており診察どころではない。
他の町から対策に来た者たちは、感染者を隔離という形で少数グループに分けて少しずつ対処していくと言った。
が、実際は未知のウイルスを拡散させないように感染者を焼却する事が目的だった。
町から徐々に人の姿が無くなっていき、一方で焼却灰が増えていく。
灰は時折風に煽られ舞っていき、付近の木や花を枯らすのだった。
(風邪)
花咲かじいさんのオマージュ、ここ掘れわんわんからのとんでもない展開。原作は花を咲かすがからす方向で。
風邪
「顔赤いねまだ下がらないの?」
「気持ちは元気」
好きな奴がお見舞いに来てくれた
行ってやれって友達がうるさかったらしい
根回ししてくれたんだな。マジ感謝。
「うつしてみて」
急に真剣な表情でそんなこというから買ってきてくれたポカリを吹き出しそうになった。
「なんで?」
「うつすと治るっぽいよ。」
咳き込む俺を無視してうつすと治るんだ。という情報を鵜呑みにしている。
あれはリア充の口づけの口実なだけだというのに。
鈍感なこいつの爆弾発言には困ったものだ
「嫌」
「えーつまんな。」
思い切ってかっこよく一言。
「お前が苦しむの、見たくない」
「バカじゃない!?」
と焦るのを見て笑う。
いつもは俺が焦らされるけど、今回は俺が上手のようだ。
「顔真っ赤、笑。どう?ちゃんとうつせた?」
風邪
小学生の頃、臨海合宿の時に1週間前からコロナにかかり
根性で直したら後遺症も無く臨海合宿に…
だが楽しくなかった当時です…あれから数年…
修学旅行も楽しくなかったな
僕は学校でいじめられてる。いじめられている理由はわからないけどキモいらしい。
今日も教室でライトノベルを読む。
今日もまるめた紙を投げられる。
僕は気にしない。自分が惨めな気分になるから。
笑い声はBGMだ・・・そんな事を考えてたらBGMが消えた。びっくりして顔を上げる。目の前にギャルがいる。ライトノベルを面白そう、と言っている。他にも何か言っているけど聞こえなかった。顔が熱くなる。ギャルが何か言ってる。
顔が熱くなる。はっ、これは風邪だ。きっとそう。
朝起きたら喉が痛い。風邪引いちゃったかなあ……。
おかしいなあ。お腹出して寝てないし、お風呂から上がったらすぐに体拭いて髪も乾かしてるのに……。
外から帰ったら手洗いうがいも毎日ちゃんとしてるし、みかんもこの時期は毎日食べてる。
寝室には加湿器もつけてるし、湯たんぽだって完備してる。
学校からもらってきちゃったのかなあ。
でも、露骨に咳とか鼻水とか出してる人、そんなにいないけどなあ。
うーん……? じゃあなんで喉が痛いのかな……?
何か変わったことしたっけ……?
あっそうだ、昨日カラオケで熱唱したんじゃん!
そうだ、それで痛いんだ。あー、スッキリした。
さてさて、原因がわかったから朝ごはん食べてのど飴舐めてうがいしてマスクして学校に行きましょうかね。
今日からテストだ。ほとんどノー勉だけどなんとかなるっしょ。
それが終わったら楽しい年末旅行だ。それまでに風邪治さなくっちゃね。
普段体調を崩さないから、体調を崩した時にすごくつらくなる。喉は腫れててご飯が食べにくいし、鼻水の量は多くて箱ティッシュをすぐ使い切ってしまう。いつかは治ると信じてるけど、この症状が永遠のように感じてしまって嫌になる。
寒風に心の風邪をこじらせて
誰に感染そうか 揺れる紫苑
♯風邪
【風邪】
ここ数年
風邪らしい風邪をひいてない気がする
少々鼻水が出たり
せきが出たりはあるけれど
熱が出て寝込むような事はない
気が張ってるのか
身体の調子が良いのか
全力ランチの賜物か
そんなある日
職場の長老が嘆いていた
もう筋肉がないから筋肉痛にならない
抵抗力かないから熱も出ない
そうなの?
寒さを感じた時
あなたが風邪を引かなければいいなと思った
こんな風に誰かを想えることが
幸せだと感じた
風邪
人の機嫌が悪くなる感覚は
人が風邪をひくのと似ている気がする
風邪って悪い菌によって症状が出る
機嫌が悪くなるのって悪い出来事によってイライラする
どっちも悪いものが自分で解決できなくて出る症状
病気というとしょうがないと思えるのに
精神的なものっていうと駄目な人みたいにとらえる人が多い
私が思うにどっちも病気なのだと思う
だからみんなイライラしたとしても私は駄目だなんて思わないで
しょうがないか
ととらえられる世の中になって欲しいです
『風邪』
風邪は辛いから嫌いだけど、
作ってくれるお粥、甘いジンジャーミルクは好き。
特別に愛情がこもっている気がするから。
人は良く体調が悪くなると、
「風邪をひいたみたい〜」
と言う。
はて?
それは、風邪なのか体調不良なのか、はたまた気分由来なのか。
心身一体という言葉がある。それを鑑みると・・・。
人間は、やはり身体と気持ちが整っていないとダメだということだ。
人間は考えるとか、気持ちとか、他の生物に特化している気がする。
故に、その分だけ悩みも増える。
「風邪」って・・・そんな人間に弱い気がする。
(風邪)
風邪
お母さんはいつも弟を一番に大切にし、可愛がる。
お母さんもお父さんも男の子が欲しかった。
でも最初に生まれたのは女である私だ。
それなりに育てられ、可愛がられた。
弟が生まれるまでは、
私が生まれた5年後に弟が生まれた。
お母さんの瞳に私は映っていない。
私以上に可愛がられている弟を見るのはつらい。
小さいながらに傷つく。
私はお母さんが大好きなのに。
家事を手伝っても、小学生になって、100点をとっても。
お母さんの瞳に映るのは弟だけだ。
どうしたら私を見てくれるの?
私だけを見てくれるの?
ある日、そんな夢を叶えることができた。
私は風邪を引いて、お母さんはずっと看病をしてくれた。
風邪で?と思うかもしれない。
私は風邪をこじらせたのだ。
咳が止まらなくなり、高熱が続いた。
お母さんは私だけのものになった。
弟はおばあちゃんの家に預けられた。
お父さんは、私にバニラアイスと青リンゴのゼリーを買ってきてくれた。私だけのために。
弟が生まれたあとに、こんなに幸せを感じることがあっただろうか。独占できている、高揚感。愛情を感じる。お母さんは心配そうな顔をしている。お母さんの瞳に映っているのは私だ。私だけしか映っていない。
あぁ、幸せだ。
一週間も経つと、だんだん回復してきた。だめだ。こんなのだめだ。私は、お風呂で冷たいシャワーを浴び、薄着の格好をしてベランダに出た。咳がまたひどくなってきた。胸のあたりがジンジンする。
痛い。でもお母さんのあの顔を思い出すとこんな痛み耐えられる。絶対に私だけのものにしてみせる。
【風邪】
ハンチョウ一日外出録と甜茶飴を摂取しろ。終わり。看病は助かるけどもしてもらうのが普通になるなよ!健康が一番だし、風邪は肺炎からの死とかあるから舐めるなよ。