『風に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ふぅと息を吹きかけた綿毛が風に乗って飛んでゆく。
そのまま君のところまで飛んでいけ!
テーマ『風に乗って』
風に乗って
あなたに会えるように
風に乗って
飛んでいきたい
なな🐶
2024年4月29日1113
【風に乗って】
どこからか聞こえてきたフレーズはいつかの日にあなたが口ずさんでいた歌のそれで、思わず足を止めて振り返る。揺れる木々の気配。花の香り。楽器の音色。あたたかな風が吹く中で、振り返った先には誰もいない。
やがて、わたしは歩みを取り戻す。あの時、あなたはどんな言葉で歌っていたのだろうかと、記憶を手繰り寄せながら曖昧に口ずさむ。あたたかな風が吹く。楽器の音色が、花の香りが、木々の気配が遠ざかる。それでもわたしはひとり、歌い続ける。べつに、誰かに届けたい訳ではなかったけれど。
新しい人生が始まった私は。
風に乗って、彼からの便りが来るのを、ずっと待っている。
風に乗って
今年も来た。
風に乗って飛んでくる。『花粉』が来た。
花が生き残るには大切なもの。
あー、鼻がかゆい。
#風に乗って
雨上がりの夜明け
春の終わりの朝
いちじんの風にさらわれて
消えてしまった
タイセツ
たったひとつ失くしただけで
次から次へと
ワタシの中から何かが
消えてポッカリポッカリ
穴が空いてく
受けとめる術を知らない
愚かさに今更
…笑える
さらうなら
私の記憶をさらっていってよ
泣くことも笑うことも
もう要らないから
髪を切り風が囃し立てるから
頬に君を感じて僕らは恋に落ちた…
#38「風に乗って」
たった数秒で通り過ぎた綿毛など
きっと誰の記憶にも残らない
けれど、私はもしかすれば
誰かの故郷の綿毛かもしれない
その誰かは寂しさを抱えているかもしれない
嗚呼 まだとべる
まだ あなたの所へゆくまで
あなたの心に 花を咲かせるまで
だからきっと、覚えていて
風に乗って
私は風が好きだ
季節の香りを運んできてくれるから
春の昼下がりには心が穏やかになる花の香り
夏の夜には胸がいっぱいになる香り
秋の朝方にはカラッとした香り
冬の夜中にはすーっと心地よい冷たい香り
この以外にも様々な香りが
風に乗って私の元に来てくれるのだ
5月の前半に夏の香りがした時は
地球温暖化が脳裏に浮かび
「うわぁ……今年絶対暑いやん」
と眉間にシワがよってしまったが
夏の香りが1番好きなのですぐに許せた
夏祭りを花火を堪能したあの頃が蘇る香りだから
風に乗って 詩
この思いよ届け
風に乗ってどこまでも
届かぬ想いも何もかも全部
風に乗ってどこまでも
青春のその先へ届け
こんにちは。
私、須藤霧子。
『刹那的に生きる』がモットーの、どこにでもいる女子高校生。
だから、学校も気分で行ったりいかなかったりしたんだけど、ついに先生に呼び出され怒られた。
無視しようとも思ったけど、進級できないと言われれば話は変わる。
『刹那の女』の異名を取る私であるが、仲のいい友達と離れる事だけは避けたい。
自由には責任が伴う事を思い知ったね。
明日からきちんと出よう。
そして、楽しく明るい学校生活を送るんだ。
そう決意した翌朝、見事に寝坊した。
私は起き抜けに制服に着替え、朝食のパンを咥え、玄関を出て走り出す。
我ながらベタだなあ、と思いつつも懸命に走る。
今日は遅刻するわけにはいかないのだ。
家から飛び出して全力で走る。
人間追い詰められたら、
このまま行けば間に合うな。
そう頭の中で計算し、遅刻回避の文字が浮かんだ時、それは起こった。
なんと曲がり角から、人が飛び出してきたのだ。
反射的に止まろうとするが、勢いは殺せない。
これは駄目かと、思わず目を瞑ってしまう。
走った勢いのまま人にぶつかり、体が空中に投げ出される。
そして空中に投げ出された私は地面に叩きつけられ――なかった。
恐る恐る目を開けると、私は空中をすーーと飛んでいた。
まるで、アクションゲームなどで当たり判定の処理をミスったキャラクターの様にである……
バグかあ……
そう思った刹那、私の頭に電流が走る。
そして私は思い出す。
前世の事をを。
私はトラックにぶつかって一度死に、この世界で生まれ変わったのだ。
そして、ここはゲームの世界。
タイトルは『パンと少女とファンタジー』という、有名なバグゲーである。
さっきぶつかったのは、この後転校して来るであろう私の運命の相手。
衝突イベントは、ゲームを開始して最初のイベントであるのだが、そこそこの確率でこうして吹き飛ぶ。
本来ならこの後、転校してくる彼との再会イベントが発生するのだけど、彼はぶつかった衝撃で世界のかなたに吹き飛ばされたので学校に来ない。
しょっぱなからこれなのだから、バグゲーとして大いに有名になった。
もちろんバグはこれだけではなく、数多のバグがプレイヤーを待ち構えている。
例えばこの後の転校イベント、当事者がいないためイベントが起きないかと思いきや、彼の代わりに世界を脅かす魔王が転校してくるのである。
本当、何をどうしたらそうなるのか不明すぎて、一時隠しルートではと噂されたほどである。
もちろん、そんなことは無い。
ぶっちゃげそんなイベントに参加したくないので、『刹那の女』としてはサボりたい気持ちでいっぱいである。
だけどこのバグは、常に学校の方に吹き飛ばされ、そのまま窓から教師に直接入り、自分の席に着席、それと同時にHRが始まると言う、悪夢のような流れなのだ。
ほんとどういうバグだよ。
そして、このイベントを無事こなしても、様々な頭の痛いイベントが待っている……
これからの学校生活は不安でしかない
やっぱり、刹那に生きることにしよう。
私は自由の利かない空中で、私は決意を新たにするのであった。
向かい来る強風に歩みが鈍る。
足元で大人しく踏まれていた桜の落花が、解放されたように宙へ浮かび飛んでゆく。
前へ進まなければいけない私は今どうしても、この風に乗って貴方に春の終わりを告げたい。
風に乗って
「風に乗って」
ふわり、ふわり。綿毛たちは思い思いに旅をする。
さあ次はどんなところで根を張るのかな。
風乗って色んな物が運ばれてくる
花びら
香り
雪
風は色んな所を旅している
今はどこを旅しているのだろうか
たまには土産話も聞かせて欲しい
風に乗って
たんぽぽの綿毛みたいに
飛んでいきたい
責任のない
自由な空へ
飛んで消えてなくなりたい
風に乗って
小さな種が飛んできた
幾日かの時を経て
春になり
可愛い可憐な花を咲かせた
小さな手が花を触った
初めての感触に
驚きもあったけれど
その感触は喜びに変わった
小さなその子の笑顔が
周りに笑顔の輪を広げた
花は枯れまた種となり
風に乗って別の地に飛んでいく
また別の地で新たな物語が始まる
天使が人間に 風に乗って一緒に空を飛ぼうと言った。
人間は 風に乗って 海を越え 山を越えた
風に乗った人間は たちまち 空高く 飛んだ
人間が景色を楽しんでると 天使は「おしまい」 といった
人間はたちまち 地上に スゴ勢いで 鈍い音を 奏でて 落ちてしまった
天使は微笑み「お疲れ様」といって 風にのり消えた
――風にのって──
私は沢山の恐怖症がある
男性恐怖症
対人恐怖症
背後恐怖症
集合体恐怖症
高所恐怖症
海洋恐怖症
視線恐怖症
爆音恐怖症
暗所恐怖症
私は学校で1度だけ信用できる友達に話したことがある
私はちゃんと受け止めてくれるはず、そう思っていた
でもその後きた返事は予想外の言葉、
「えっ、そんなに沢山恐怖症あるんだね。気持ち悪いし可哀想だね笑」
私は最初なんて言ってるか理解出来ませんでした。
いや、理解したくなかった。
私は小学生の時、いじめを受けていてその子以外に仲いい子がいなかったからすごく悲しかったです。それからクラス対私のいじめになって私は人間不信になり学校に行くのが怖くなり、
「学校に行きたくない」
そう親に言っても
「ただでさえ成績が悪いのに学校行かないなんてありえない」
そう、言われてしまいました。
だから学校には頑張って行きました。
いじめも頑張って耐えました。
それもあったせいで人と話す度息が苦しくなるようになりました。それから中学に入ってから人と話すのが怖くてずっと1人でいました。
元々人見知りでもあったから人と話すのは苦手だったし1人でいるのは心地良かったです。
でも学校の授業中は私にとっては地獄でした。
「では今から隣の子とペアになりましょう」
「今から4人組をつくってください」
といったことがよくあった。
私の隣の席の子は私に優しくしてくれました。
私は優しさに弱い、だから簡単に
「この人なら大丈夫かも」
そう思ってしまう。
でも私はまたあんなことを言われるかも
そう思うと怖くて声が出せませんでした。
私は最初の自己紹介カードに人見知りと書いたのを見たのか。その子は
「人見知りなんだよね!無理に仲良くしようとしなくてもいいよ!これから仲良くしてこうね!」
そう言ってくれました。
でもやっぱり怖かった。
もうどうすればいいか分からない。
『風に乗って』
風船みたいにフワフワと
なにも考えずに
あてもなく
ただただ
遠くに行ってしまえたらいいのに
そもそも私は
「地に足がついていない女」らしい
①周りの意見を聞きすぎる
②頭で考えてしまう
③人の評価をきにしてしまう
④自分への信頼がない
あーね…
だったら
私は「風に乗って」
フワフワと
どこにでも行けちゃうんじゃない?
でも私の中の今まで苦しめられた悪魔がさ
ガチガチに紐を結んでしまって
絡まって…
そうして逃げ出せないの
地に足がついていないのに
不器用な私は紐を解けない…
大人なのに…
大人になれない私は
今日も君を困らせた
ごめんね…
大好きだからさ
でも不安が拭えなくてさ
試すようなことばかりしちゃう
怖いの…
こんな私に嫌気をさして
君が今にでも居なくなるような気がして
毎日怖いの…
「風に乗って」君がいなくなる日がくるのが
ただただ
怖いんだ…
風に乗ってなら
貴方に会いに行けそうな気がする
地に足がついた時目の前に貴方がいる
貴方は笑ってくれますか?