『雪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
リッカという冬にだけ活動する怪盗がいた。
いつも空から現れては獲物を攫っていく変装の名人だ。
今日も予告状が送られた美術館には、たくさんの警備員と警察が張り込んでいた。
今日の獲物『氷の美女』と呼ばれる宝石を守るために。
『氷の美女』のケースの前で張り込んでいる2人の男が、周囲を警戒しながら私語をしていた。
「先輩、知ってます?リッカってナイスバディの女らしいですよ」
「それくらい知ってらぁ。変装の名人だろ?男にも変装出来るなんて、その胸ニセモノなんじゃねぇか?」
「どうでしょうね。あいつがなんでリッカって呼ばれてるか、先輩知ってます?」
「空から降ってくる姿は同じなのに、毎回顔が違うからだろ?リッカといや六花、雪のことだろ」
「さすが先輩。御名答」
後輩の男がニヤリと笑ったかと思うと、その手の内から煙が噴き出した。後輩のいた場所からもうもうと煙が湧き出たかと思うと、バチンと美術館内の照明が落ちた。
「なんだなんだ!?」
「リッカだ!リッカが現れたぞ!」
どよめく美術館内。
バタバタと人々が駆け回る靴音が響き渡る。
そんな中、『氷の美女』のケースが割られる音がした。
「確かに、『氷の美女』いただきましたわ!」
涼やかな女の声がホールに響き、シュンシュンと何かが高速で巻き取られる音がした。
誰かが頭上を見上げ、声を上げる。
「天井だ!リッカが天窓から逃げるぞ!」
垂らされた鉄線を、蜘蛛の糸で引き上げられる人間のようにリッカが引き上げられていく。
「うふふふ。では皆さま、ごきげんよう!」
リッカが高らかに笑い、警備員の帽子を地上へ投げた。
その帽子が「先輩」の手元に落ちる頃、リッカの姿は星空の向こうへ消えていた。
1/7『雪』
雪が降った。
雪が積もった。
森の奥で一人で住んでいる僕は、友達を作った。
「君」は白いからだにニンジンの鼻をした、冷たい友達だった。
木の枝の手と僕の手を繋いで山を駆け回る。
時折山の木の枝で削れてしまう「君」のからだを、ときどき僕は「修復」した。
一緒にご飯を食べる。
火のそばは溶けてしまうから、君は寒い窓辺が定位置だった。
あと、あたたかいスープは一緒に食べられなかった。
となりで手を繋いで眠った。
布団をかけると熱くなるから、僕は手だけベッドから出して、「君」の枝を握った。
ひとつの季節を越えて、こもれびが温かくなる頃。
「君」のからだを「修復」できなくなってきた。
材料が足りないんだ。
「君」のからだがどんどん小さくなっていく。
鼻はとっくの昔に取れていたし、手の位置も高くなっていく。
「君」が小さくなっていく。
とうとう木の枝の手も支えられなくなってきて、「君」は僕の手にすっぽり収まるくらいになってしまった。
もう限界だろうか。
寒い家の外に出て、僕たちはいつも座っていた木の下に行った。
森の奥深く、細いこもれびだけが辺りを照らしている。
「君」のからだが僕の指先ほどになってしまった。
これ以上は保てない。
僕はとうとう諦めて、「君」をぎゅっと僕の手の中に抱きしめた。
(大丈夫。
「君」を一人にはしないよ)
小さな雪男の「僕」も一緒に、ひとつ、短い季節を終えた。
太陽がじりじりと木の枝からさし込み、白いからだを溶かしていった。
1/6『君と一緒に』
雪
真っ白な銀世界
真ん中に佇む君の美しさに
一目惚れ
(雪)
雪が。降ったら、、雪遊び。。
幼い頃に。。思い描いた、夢。。
白い雪が綺麗でずっと見ていたい
幼い頃から私は雪が綺麗で窓を見てはわくわくしながら積もるのを楽しみになっていた
誰も歩いてない道を見つけては、そこを初めての足跡をつけたり、雪だるまを作って玄関の前に飾ったりした
大きくなった私は幼い頃の事を思い出しながら、誰も足をつけてない場所に足跡をつけて歩く
雪が降る、いつも以上に静かな街
それだけで何故か幼い心の私がわくわくする
私は雪が好き
雪の日の夜は明るく、昼のようで綺麗だった
私は今日も心を踊らせながら雪の日を楽しみに歩く
【雪】
ほんとに思いつかない、
最近オートミール食べ始めた
【雪】
雪お題多いけど
ここほぼ降らないんだよね
だからたまに降るとみんなアタフタ笑
子どもの頃は
朝起きて積もってたらわくわくしてたのにね
大人になっちゃったな
雪
白く
淡く
静かで
それでいて重い
積もって
重なって
固くなって
それでも溶けていく
地に染み
空に滲み
形がなくなってしまう
それが雪だった跡はない
それからも
そこからも
これからも
雪だったのかもしれない
そんな雪だったモノが有触れてる
形にする時にだけ言葉にするみたいに
#雪
一面の銀景色
太陽の光を受けたそれは
宝石の様に輝いている
誰かが通り過ぎたのだろう
それの上には
足跡がクッキリと浮かんでいる
それが、なんだか少しだけ特別に見えた
...寒いのは、苦手だ
出来るなら暖かい所に籠っていたいと思う
しかし、私にとって
この雪景色は
巡る季節で一番特別で、好きな景色だ
雪が降るといつも思い出す。
雪のような白い肌の君、雪のような優しい笑顔の君。
今はもう僕の目の前にはいない
ねぇ、君は一体どこへ行ってしまったの?
はらはら舞う雪。
あれは障子の向こうに見た景色。
白い雪に覆われた、庭の木々。
誰の足跡もない、美しい地面。
寒かった朝。
清らかな空気が冷たく上昇し、私の頬をきりりと引っ張った。
誰
に
も
推
せ
な
い
想
ひ
を
恋
と
は
呼
べ
ず
:
心
の
裏
地
で
『雪』
と
す
る
お題「雪」(雑記・途中投稿)
雪……降れよ雪! 冬なんだから朝から夜までも夜から朝までも一日中ずっと雪降っとけよ!!
(臨時滋賀県民)
いや五日か六日は雪降っていたんだけど……と思ったけどあれ雪じゃねえわみぞれだわ。私が! 降ってほしいのは! 雪だけだよ!! 冬に雨降んな!!
あ、昨日1/6のお題参加し損ねました泣きたい。
雪
しんしんと雪が降るとはよく言ったもので
はじめて「しんしん」という日本語を使った人に
敬意を伝えたい
本当に、雪はしんしんと降る
全て飲み込むように
音がないのに
「雪の音がする」
雪
朝、窓をあけた景色は、銀世界だった。
雪に親しみがなく生きてきたからか、
とてもわくわくしている。
外は相変わらず、凍えそうなほど寒いけど。
綺麗な雪が降り積もって、
辛い事は全部雪の下、もう見えない
私がその雪になってあげよう
【雪】
不安の積もる雪
娘を出産して退院した日は、この辺りでは滅多にない吹雪くほど寒い日だった。
切迫早産で急きょ入院し、赤ちゃんを家に迎える準備を自分でできなかったので、余計に不安が増していた。
それなのに旦那は、退院の準備も支払いも済ませた私と赤ちゃんを、病院の総合フロアで待たせて、今からベビーシートを装着すると車へ向かった。
いやいや、先にできただろっ。
その日の雪は、私の不安を積もらせるものでしかなかった。
今、少し落ち込んでいて
出題された「雪」で脳裏によぎるのは
しんしんと静かに降る雪ではなく
あの日と同じ吹雪だった。
暖かくにチームてカンパーイして幸せはいい未来の
感じは話し合ってお互いのことやこんなメンバー踏み
は皆んなのことこんなそれぞれには飲むますか
皆んな思うますか
〜雪〜
寒い、寒いよ。
こりゃ積もるんじゃないか。
ダイヤ乱れる前に帰らないと。
――別の町では。
ちょっと、止めろよ。
硬いんだよ、それっ。
痛いってば。降参、降参!
また別の通りで、
表の道路を除雪車が通った。
すぐ轍になる。
融雪剤撒いておこう!
全国各地から、
それぞれの雪の便りが、
今夜も届いている。
去年はたくさん降った
今年はこれから
来年は大雪
次の次の次の次の次の次の年は1日で道路が凍りつき、1日で蝉が鳴き始めるだろうか
何かと言って人類は生きていくんだろうな
雪の無いお正月にそう思った
お題『雪』
滅多に雪が降らない地域に住んでいるが、年に数回、数えられるくらいの回数程度なら雪が散らついているのを見かける。
珍しく雪がうっすら積もった夜の入り口に、私は家路を急いでいた。
早く帰りたい。
家に着いて早く温まりたいということよりも、好きな動画配信者の生配信が19時からあることの方が大きかった。
そんな私の気持ちを知らない同僚から一通のLINE。急いでいるのに律儀にチェックできたのは、これ以上急ぎようがないくらい積雪の帰宅ラッシュに飲まれているバスの車内だったから。
今日はシフトじゃない彼からのメッセージを開くと、
『昨日言うの忘れてた! 今年もよろしく!!』
そのひと言にイラついていた心が少し落ち着いた。
それから、もう一通。
『今夜は雪で冷えます。お身体を冷やしませんように』
彼は不思議な奴だ。
野暮ったい眼鏡にヨレヨレのスーツ、趣味はゲームとネットサーフィンらしい。
私が熱を上げているあの動画配信者と真逆だというのに、なんとなく目が離せない。
——————
ああ、19時からの生配信まで時間がないぞ! あくまで予定とはいえ、待ってくれている視聴者を裏切りたくないのでなるべく時間通りに。
鍋の用意をしながら頭の中で配信スケジュールを組み立てる。
年始一発目だ、ああなんて言おう……無難に、『あけましておめでとうございます。今年もこのチャンネルをよろしくお願いします』かなぁ……あっ!!
俺は急いでスマホを手に取り、LINEを立ち上げた。
『……お身体を冷やしませんように』……っと。
同じ職場の、少しおっとりした同期のことがちょっとどころではなく気になっている。
彼女は趣味がネットの動画配信を見ることだと言っていた。
俺だって、俺だって手元オンリーの料理動画だけど、動画配信してるのに!!
すると、彼女から返事がきた。
『雪のせいかもと思うけど、今夜はすっごく冷えるね。お互いあたたかくして過ごしましょう』
これは、どっちだ? 脈アリ? ナシ?
——————
『お互いあたたかくして過ごしましょう』
……送信、っと。
ふと車外に目を向けると、先ほどよりもずっと激しく粉雪が舞っている。
ああ、今日の配信はお鍋って告知だった。あの人が作るごはん、いつも美味しそうなんだよねぇ……。
私も帰ったらひとり鍋にしようと心に決めた。一緒に食べてる雰囲気を味わうんだ。
ノロノロ運転しかできないバスに内心焦りながら、冷蔵庫にあるものを数えた。