『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「雪を待つ」
あの人が去っていったあの日の空模様はどんよりとした曇り空にさらさらの雪が降っていた。
去って行く後ろ姿を涙でぐしゃぐしゃに濡れた顔を拭いもせずにずっと見ていた。
あれ以来雪を見るとあの時のぐしゃぐしゃな涙顔の私が見事に思い出されてイヤになる。
まだあの時の事忘れられないのだ。
雪を待つ
冷たい中を待っている
寒いのに待っている
私はあなたを待っている
冬が来るのを待っている
雪が降るのを待っている
白く音のない世界
そこにある静寂に
私の居場所を見る
全てが自由でいい
そう言われている
その感触に救われる
日常を白く染める
不思議な現実へと導く
ここではないどこかが
ここに起きる現実を見る
ここにいていいんだよ
そう言われてるような
冷たくて温かい感触
だから冷たくても
寒くても待っている
私はあなたを待っている
冬が来るのを待っている
雪が降るのを待っている
お題「雪を待つ」
雪が降るのを今か今かと待っている。
朝起きて、縮こまりながらカーテンを開ける。
一面まっしろの外を想像して、わくわくしながら開けてみる。
まだ降らない、まだ降らない、今日は雨。
幾日も待って、今日もカーテンを開ける。
ひらひらと、白い雪が降るのを待っている。
もう雪の季節
初雪は一緒に見れたらいいねなんて話した
あの日が恋しくなる。
結局私達は結ばれないまま時が過ぎて
気づいたら君は新しい恋をしていた
私だけが君との時間に囚われたまま、
君を嫌いになれなくて、、
もう少しだけ君との余韻に浸らせて
もし、神様がいるのなら
あの人と一緒に初雪を見るチャンスをください
片想いだからこそ、好きな人(大好きな人)の前では笑顔でいたい
#雪を待つ
空を眺めながら。
雪と共に君を待つ。
今日が楽しみで仕方がない。
明日なんか…来なければいいのに
あらぬ期待を抱いた夜
足跡 隠して 雪は降る
心は いつしか 雪の中
何も見えなくなるけれど
止む暇(いとま)もなく
雪は 降り頻る
私の囁きが 冬を呼ぶ
私の呟きが 雪を呼ぶ
あなたの前から
消えてしまう前に
あなたの名前 呼んでみたい
生憎の雨に混じる白い雪
姿を見せて あなたが好き
心はいつしか雪の中
忘れるまで 忘れずにいて
あなたへの想いが
辺りを白く染めていく
私の囁きが 冬を呼ぶ
私の呟きが 雪を呼ぶ
あなたの前から
消えてしまうまでは
あなたのことを 好きでいよう
私は雪虫だから
あなたには好かれない
雪降るのを待って
雪が降ったら
あなたの前からそっと消えていく
私の囁きが 冬を呼ぶ
私の呟きが 雪を呼ぶ
あなたの前から
消えてしまうまでは
あなたのことを 好きでいよう
私はそっと雪を待つ
私は雪虫 雪を呼ぶ小さき存在
#雪を待つ
私は子供の頃から雪が好きだった
友達と雪だるま作ったりするのが好きだった
だからきっと私は今年も雪が降るのを待っているだろう。
初雪をあなたといっしよに見れたら
きっと今年の冬は誰よりも幸せなんだろうな
雪を待つ。
明日には
振りそうな
雪を待つ。
手がずっと
暖かい推しなら
私の手も
握って
暖めてもらおう。
雪が降ると
本当に寒いけど
「こんな日もあったね」と
思い出を増やそう。
息を吐く
かじかむ指さき
つんとする鼻の奥
上向く目線
凍える息を見つめる
少し期待してしまう灰色
あの、時が止まってしまうような感覚が好きだ。
はやく、
はやく閉じ込めてほしい
あの時間だけは、心穏やかにいられるから。
しんしんと、おともなく、ふる
雪を待つ
『雪なんて、待つものでもないだろうに。』
どこまでも白が続いている。俺は白いなぁくらいしか思わないけど、隣の少女はそうでもないようだ。
「これが、ゆき…………」
“雪”という言葉をやたら丁寧に発音して彼女は微笑んだ。
それもそうか、彼女にはこれが初めての雪なのだ。
俺には冷たいだけの雪のひとひらだって、彼女からしてみれば余程物珍しく映っているかもしれない。
俺がぼんやりと突っ立っている横で、きゃあきゃあ楽しそうにはしゃぐ姿は、なんというか。
「…………つまらないな」
暇を持て余して足元の雪を踏み固めながらぼやくと、彼女がようやくこちらを向いた。
鼻を赤くして、髪には雪がほんのり積もっている。
「寒いのは嫌いですか?」
「べつに嫌いという程じゃない。…………そろそろ室内に戻らないとまた風邪引いて寝込むんじゃないか? あんたの看病を任される俺の身にもなってくれ」
俺の肩をすくめる仕草に、彼女は不機嫌に鼻を鳴らす。
「そうやってすぐ拗ねるのは良くないですよ。好きな子に嫌われちゃっても私、知りませんからね」
もう嫌われた後なんだがな、という返事はしまっておいた。 そんなにこの景色が面白いのだろうか。
俺には到底理解できない。
…………。
(雪/禅,李里)
君と手を繋いで
雪道を歩きたいなぁ…
音の無い白い世界へ
私を連れて行って
もう何も聞きたくないし
何も見たくないから
腰抜けで無力だよね
それでも生きたいと願う私は
きっと愚かなんだろう
まあ 嗤ってもいいよ
毎日毎日雪を心待ちにして
不格好に生きていくことにするよ
#雪を待つ
寒くなってきたね
夏生まれだから?寒いのは苦手
えっ?知ってるって⁇
そりゃそうだよね
もうすぐ付き合って4年だもんね
2年前の冬あなたが転勤になった
だから冬は、苦手プラス大嫌いになったの
お互い仕事が忙しくて
それが有難かった時もあったけど
強がりな私でもどうしようもなく甘えたくなって
困らせて喧嘩したこともあったね
心の中ではごめんなさい出来るのに
素直じゃない私 可愛くないよね…
寒いのは苦手だけど
今年は冬が待ち遠しかったよ
クリスマスはお家で過ごしたいな
2年間おつかれさまでした
2人ともがんばりましたって
ぎゅうっってくっついて
窓の外に雪…ホワイトクリスマスにならないかなぁ
(雪を待つ 歩惟ai)
雪を待つ。
あなたが居ない冬。
雪を待つ。
ただ、雪を待つ。
雪を待つ
灰色の空から静かに舞う
音が吸い込まれる
外界から切り離される
真っ白な世界でひとりぼっち
月明かりの糸をとおして
つめたく優しくふる雪は
今このときの景色を閉じ込めて
冬がおりるこの時を抱きしめているかのよう
冬はやっぱり、キンと冷えていなくちゃね
家の中が寒いのはちょっと困るけど
暖冬だって、喜んでる人もいるけどさ
やっぱり冬は、
真っ白な世界じゃないとって思うんだ
空と地を細やかな覆いで、空気の境を埋めるよう
しんしんと、静かに照らす夜道の街灯
絶え間なく振る雪を待つ