『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#雨に佇む
傘の花が咲く街の片隅
憎らしそうに
空を見上げてるキミに出会った
頬を濡らすのは雨なのか
涙だったのか
言葉を掻き消すほどの雨音が
嗚咽を優しく包んでいく
今は黙って隣にいるから
雨が止むまで隣にいるから
その悔しさを少しだけでも
雨に溶かしてしまえばいいさ
やがて雲は流れ雨の街に
光は射すから
「ごめん」
その一言だけだった。その一言だけで、十分に私の心は削られた。
「ううん、大丈夫」
なんて笑顔を浮かべた。彼の立ち去る背中を見る。一筋、雫が伝う。立ち尽くす私に、雨が降り注いだ。
雨に佇む
雨が降っている。
私はバスを待っている。
屋根は無い。
風がないのは不幸中の幸いだ。
バスは遅れているようだが、いつになるのだろう。
想定より長い時間、雨の中で待ちぼうけだ。
傘をおろして雨に佇む。
髪の毛から伝う、雨。
静かに静かに落ちてゆく。
この感じ前に感じたのはいつだろう。
少女時代?
大人になって一人ぼっちだと気づいた時?
いつも変わらず雨は優しい。
ぼんやり霧のかかった風景に心は少しだけ和やかになっていた。
㉕雨に佇む
ざあざあ
ぴちぴち
ぴちょぴちょ
ぱらぱら
雨に佇むと
色んな音が聞こえてくる
たまには
こんな音楽会に
耳を傾けるのもいい
〚雨に佇む〛
雨の中、僕一人で外に出る。
彼は他の男の方が好きなんだって。
そんな陰口が僕の元に来る。
"大丈夫だよ"と言うけれどね。
本当は全然、平気じゃないよ。
泣きたいくらい悲しいって彼にしか言えないのに。
彼は僕の事なんて、もう好きじゃない。
元々好きって言う感情すらないもんね。
僕は彼と一緒に少しの間一緒にいれて良かったよ。
そんな事が、実際ありました。
恥ずかしいですけど。
僕は、雨の中、特に理由もなく、雨に打たれながらそこに佇んだ。
なんだか、そいうシーンのゲームやアニメを想像して、そのキャラクターになったつもりでテンションを上げた。
だが、親に「何してるの!早く中に入りなさい!!」
と、怒られてしまった。みんなも一度や二度やったことあるよね。
僕は、渋々、車へ乗り込んだ。
【雨に佇む】〜Mrs.GREEN APPLE様〚Umbrella〛〜
不幸の雨が降り続き傘も無い僕らは佇む毎日
伝えられるのに僕らは壁を作って逃げた
でもなんでなの
色が付いたら僕に名前をと
空が茜色に染まる様に
君が笑えるならば側にいよう
僕が傘になる音になって会いに行くから
―――――――――――――――――――――――――
※歌詞とばしあり!(すみません)
傘を忘れて学校に行ったことが……10回くらいあるだろうか。帰る頃には土砂降り。服も鞄も濡れて、次の日には風邪で欠席。我ながら馬鹿馬鹿しいと思う。
雨の中佇んでいるのは誰だろう。あ、こちらを見ている。傘も差していない。半分分けてやろうか。
あれ、、、こちらを見ていない?見ているようで、見ていない。どこを見ている?彼は息を呑んだ。それと同時に走り出している。
あぁ、あれは僕だ。息を切らしながら、雨をかき分けながら。僕は走る。雨の中佇むのは僕。走り出そう。彼に追いつくため、僕を超えるために。
傘などいらない。走るなら邪魔だ。走ろう。この手を振り抜いて。
続く(続きません)
野良猫の雨に佇む背中見て自由の辛さと気高さを知る
突然のスコールにワッと走り出す波に乗れずに僕は佇む
「雨に佇む」
日本人はおかしい
日本人はおかしい自分も日本人だけどちゃんと並ぶし親切だ
雨の中
道祖神が
ひっそりと道端に佇んでいる
日頃道行く人の
右往左往を
どんな思いで見ているのだろう
しっかりとした足取り
そぞろ歩き
しゃがむ子
勇み足
皆通り過ぎゆく中で
雨の降る中
1人の小学生が
道祖神の前に立ち止まる
傘を肩に掛け
手を合わせペコリとお辞儀をすると
たったか歩いて行った
道祖神は
今日もそこに
雨に佇む、濡れた髪から雫が落ちて
アスファルトを濡らす。
まぁ、それ以前に雨で濡れているが、
皆んなが不思議そうで迷惑そうな目で私を見つめる。
(見せもんじゃねぇーんだよ)って言っても無駄だから
路地裏で身を潜めた。
あったかい家であったかい家族に囲まれてあったかい
ご飯を食べるそしてあったかい布団で明日を迎える。
「はっ、」目が覚める
「しょーもない夢見た。」
明日こそ認めてもらえるように親に必死にしがみつこう
❧
雨に佇む一人
雨音を聞きながら
世界で一人のような気がしながら
家路に向かう
【 雨に佇む 】
雨の中を泳ぐ魚
湖のなかにかかる虹
しとしとと涼やかに
鮮やかに咲き誇る蒼い花
浮かぶ月は雨に泣き
わたしはこの場所を離れがたく思う
思いがけず一人旅。
台風による大雨。
雨に佇む自分。
なんだかこれが楽しい。
幸せ。
「雨に佇む」とかけまして
「きしたかの高野の髪の毛」と解きます。
その心は「雨水/薄い」です。
【雨に佇む】
冷たい雨が全身を濡らす。校舎から同級生達が心配そうにこちらを見ているが豪雨に落雷。彼方はそうそう近寄れず、此方は様子がろくに見えなきゃ声なんて聞こえもしない。そんな危険な天気の中、どうして突っ立っているのかって?希死念慮に近しいもの。こうしている時にだけ素になれる。風邪を拗らせて死んでしまえばいい、雷に打たれて死んでしまえばいい、体温低下で死んでしまえばいい。自暴自棄。どうしようもない悲しみを抱えている。だが、泣きたくても泣けない。だから、涙の表現に用いられる雨に打たれる事で擬似的に泣いているともいえる。正気じゃない。マトモじゃない。分かってる。でも、やめられない。寒さで体力が減っていくが気持ちがほんの少しだけ楽になるんだ。割に合っているか。そう問われると効率は最悪だと答えられる。この感情を気象で隠さずに表に出せたら救われるのに。
雨に佇む
傘を
持たず
雨に佇む
しばらく
待って
駆け出した
なな🐶
2024年8月27日2012
「雨に佇む」
私はこれに溶けてしまいそうだ。
なにもできずに。
【#83】