『開けないLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【開けないLINE】
何もそこには感情が無かった。
“開けないLINE”
私の場合は、精神的にストリームのファイルが開けなかった。いわば、彼からの“開けないファイル”。
共有されたファイルを開くと、主催者のみ、最終閲覧が誰なのかを把握できる。わたしは彼のことが大好きなため、隙間時間でさえも授業プリントを閲覧したい。(あくまでもこれは下心ではなくただの学習意欲の高い生徒)けれど、最終閲覧が誰か、わかってしまうのだ。常に私が閲覧していることが、バレる。そしてここでなんと驚きの情報がある。最終閲覧者に加えて、最終閲覧時刻も把握できるということがわかってしまった。つまり、彼の共有ファイルの最終閲覧はいつも私だし、定期的に閲覧時刻も更新される、死ぬほど気持ちの悪い生徒が、存在しているということだ。
一度でもファイルを開いて仕舞えば最終閲覧は私になる。なんとも開きにくい、しかし最高に開きたい、魅惑のファイルが、今日も私を招く。
『もう連絡しないで。私も連絡しないから。これで私達は終わり。ばいばい』
そう言って君の家を出て行った
君からのLINEは今も届き続けている
「ごめん」「俺が悪かった」「君だけを愛してる」
そんなLINEが何通も通知センターに溜まり、LINEの赤い数字を増やしていく
「…もう、知らないし。連絡も、とらないし。」
自分に言い聞かせるように呟く
でも、私も好きだった
そんな思いが、葛藤が、私の中で暴れ出す
それが、「ブロック」という手段に出ることを迷わせる
私のスマホには、いつまでも開けないLINEが、まだ残っている
─── 開けないLINE ───
二度と来ない
大事な人からのメッセージ
葬儀も火葬も全てこなした
それでも
既読をつけたくなかった
認めたくなかった
前を向けと書かれたメッセージは
三年経った今でも未読のまま
【開けないLINE】
今開いたら
返事を送らなくてはならない
送られてきたのは
私に対する
悪口だった
きっと違う人に送るつもりが
間違えてしまったのだろう
既読をつけたら
明日から気まずくなる
というかもうすでに
明日どう反応したらいいか分からない
あなたのことが大好きなのに
親友だと思っていたのに
そんなふうに思われていたなんて
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
メンバーがいません
‹開けないLINE›
44日目
「ごめん他に好きな人ができた」
そんな通知が見えて
私はすぐさま通知を切った
だって次にくる言葉がわかってしまったから
「別れてくれ」
LINEを開いてしまったら返信してしまったら
きっとこの関係は終わってしまう
だからもう少しだけこのままで居させて
未来は無いとしてもあと少し君の彼女で
…開けない
もう、あなたを見たくない。
こんなに拙い文で貴方に好きを送りたくない
それに、一方的な私の気持ちを世間は理解しない
そうして、私は今日も彼女へのメッセージは送れぬまま、携帯の電源を落とす。
開けないLINE
(本稿を下書きとして保管)
2024.9.1 藍
何て返事を返せばいいか分からないから
私が取る方法は開かないだけ
申し訳無いなんて想わないで
何も考えない奴が悪いのよ
未読スルーされてる感じ
何となく深そうな時事ニュース転送
開きたくもないLINE3日放置
そしたら一生忘れられるかも
♯開けないLINE
開けないLINEなんてそうそうないが、クラスラインはいつだって開きたくない。むこうに既読がついちゃうのに、
自分が反応しないと相手が悲しむんじゃないかななんて思って罪悪感でいっぱいになるからだ。かといって、少し苦手意識のあるキャピキャピ軍も含めた40人もの人が存ずるその世界で発言したり、リアクションする勇気もない…いつかできるようになれるといいな。
あいつ浮気の可能性があるんだよね。
とりあえずロックは解除したけど、LINEのパスワードがわかんないんだよね……
どうしようかな……
あ!!そうだこいつアホだから全部のパスワード包み隠さずメモしてあるんだよね〜
……あれ?な、なんだろう、この気持ち……
はぁ。パスワードそのまま書くようなやつ、彼氏でも嬉しくないや。
浮気もほっとこっかな。
もうなんでもいいや。
浮気したいなら勝手にしてろ!!笑
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
開けないLINE
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
開けないLINE
スマホを触っていると、上部に通知が表示された。
文面を読み、急ぎでも、重要でもなく
面倒くさいだけのものと判断すると
既読をつけないためにスルーする。
私の頭がおかしいのか、
未だにLINEで雑談する意味がわからないのだ。
離れた場所にいるわけでも、
しばらく会えないわけでもない、
おそらく何らかの予想外がなければ
明日にでも会える相手。
あって話せばいいのでは?
つい、そう思ってしまう。
「おーい」
スルー。
「ねえねえ」
スルー。
「気づいてる?」
スルー。
「返事してー」
スルー。
「ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえ」
怖っ。
私はやはりスルーする。
最早面倒くさいから開かないのではなく、
怖いから開けないになっている。
この戦いはしばらく続いた。
結局、私が折れた。
㉚開けないLINE
優しくて
大きくて
言葉は少ないけれど
いつも見守ってくれていた
あなた
あなたが逝ってから
もう半年
いつまでも
既読をつけられずに
いるLINE
ダウンロードしてない
触ってないからと拒否る
しちめんどくさい
かかわりたくない
⬛︎開けないLINE
LINEにメッセージが来た
でも開けない
心の準備ができてないから
先に通知で少し内容を読んだけど
それだけでわかる
私にとって嬉しい報告が入ったのだ
悪い知らせなら
すぐに見て確認してしまえるのに
どうも私は
嬉しいことのほうが緊張してしまうらしい
ウキウキしながら手は震えている
気持ちが抑えきれなくなったら
準備完了の合図
意を決してタップしよう
ようやくLINEを開けた
丁寧にメッセージを読む
再来週末の予定は空けておかないと
……すまん、LINE、してない。だから、ある意味、LINEを開けない。スマホも、友達も持っていないから。LINEはこの2つを持っていなければ開くことが許されない。
開けないLINEには、どんな想いが込められているのだろう。気まずい相手でもいるのか。それとも、誰かからの返事が、怖いのだろうか。いずれにせよ、未読スルーはダメである。では、LINEする相手がいない僕はどうすればいい?LINEする為の道具を持っていない僕はどうすればいい?やはり、自分の現状を受け入れられればいいのか。じゃあ、気まずい相手がいても、返事が怖くても、LINEを出来るだけありがたいのではないか。開きたくても開けない僕からしたら、開けよ、と思ってしまう。
えぇ、LINEも持っていないヤツが何か、色々言ってしまってすみません。もしかすると、貴方だって開きたくても開けないかもしれない。でも、勇気を振り絞ろう。僕も、そろそろ、友達、作らなきゃ!
君からのLINE
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その先に続く言葉は…
でも
既読を付けた後
どんなタイミングで
なんて返せばいい?
気付いてないふりなんて
できなくなる
開けない
君からのLINE
開けないLINE
あの人からLINEが来た。
今日の話の返事だろうか。
何を言われるのだろう。
怖くてたまらない。
もうしばらく心の準備をしよう。