『開けないLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
5時間とちょっとかけて
やっと触れた、恋の言の葉を乗せた紙飛行機
さあ、どうしよう
もう勇気の欠片は使い果たした
開けないLINE
開けないLINE
仕事が終わり、スマホを見ると、LINEの通知が来ていた…貴女の名前で…ほんの数日前なら、慌てて開いていたはずなのに…一昨日の夕方、偶然見かけた貴女は、一人では無くて、見知らぬ男性と歩いていた…声を掛けるのを躊躇い、ゆっくりその場を離れた…いくつも通知が届いているのに、どうしても開けない…
いつからだろう。
人付き合いが面倒になったのは。
小学生の頃はよく3人の友達と遊んでいた。
正直その時が一番楽しかったと思う。
中学生になってからは3人の内2人が不登校になって
しまった。原因は分からない。
心当たりはないが、もしも私のせいだとするなら謝りたい。
残された1人の友達は毎日積極的に私に話しかけてくるようになった。話せる人がお互い他にいないからだ。
だが、その友達は気分の変わりようが激しく話しかけても無視されることも少なくなかった。
…なんでこんなふうになってしまったのか。
どこで間違えたのか。
私がおかしいのだろうか。
考えないようにしてもやはり駄目だった。
ある日友達のグループラインでこんな会話を目にした。
「今度みんなで遊ぼう!」
私はラインの通知画面上でそれを見た。
既読をつけないために。
2人は不登校でもう長い間リアルで会っていないから今更どんな顔をして会えばよいか分からなかった。
もう1人の友達にも気分によっては無視されてしまうかもしれない。
…嫌だな。
そう思った。
小学生の頃はみんなで遊ぶのがあんなに楽しかったのに
3人はお互い気まずくないのだろうか。
遊びたいという返信に対して、
「うん! いつ遊ぶ?」
「楽しそう!!」
といった返信をしていた。
そして
「〇〇は遊べる?」
と言われてしまった。
……既読をつけると、すぐに返信しないといけないと
勝手に思ってしまう。
でもはっきりさせておかないと向こうもイライラしてくるだろう。
私は意を決してこう言った。
「ごめん! その日は予定があるから遊べない」
…もちろん嘘だが
「そっかー じゃあまた今度遊ぼ!」
「うんうん!また予定が空いたら言ってね」
…「うん ごめんね」
……私は3人に『もう関わりたくない』
なんて到底言えるはずがない。
そんな勇気もないし、言ったら今の関係が
壊れてしまいそうだから。
…このまま消えてしまえば楽になるのに
考えなくていいのに
この世なんて滅びればいいのに
…毎日がこの繰り返しなら生きている意味なんてない
生きがいも感じられない
高校生になったら…少しは変わるのかな
そう思いながら私は今日も重い足を運んでいく。
開けないLINE。
『♪』
聞き慣れた通知音。
スマートフォンを手に取ると、
ロック画面に表示されるきみの名前。
なぜだろう、胸がざわつく。
「別れたい」
トーク一覧の1番上にある、
その、たった4文字を見ただけで
全身から血の気が引くような、
心臓を鷲掴みにされたような感覚に陥る。
嫌だ、別れたくない。
なぜ?何がいけなかった?
どうすれば考え直してもらえるのか。
この前の喧嘩がダメ押しだったのか。
様々な言葉が頭の中に溢れてくる。
落ち着け、落ち着くんだ。
ちょっと一服して気を取り直そう……
開けてしまったら「別れたい」の答えを出さないといけない気がして。
いまはまだ開けない、
開けられない、きみからのLINE。
たった
ひと言..ふた言
なのに
飾らない言葉で
伝えてくれた
あなたに
どれだけ
支えられたんだろう
優しいあなたに
言葉と言葉は
もう...二度と
現世では
繋がらなくても
心の文字は
消えないまま
心と心は
未来のあなたと
繋がってるから
優しいあなたと...
『開けないLINE』
告白をした。
隣に住んでる幼馴染に。
本当は伝えるつもりなんて無かった。
墓場まで持っていこうと思ってた。
あいつは僕と違って、将来が明るい人間だ。
勉強もスポーツもできて、社交性だってあるし、整った顔だし、優しいし、スタイルもいい。
素敵な恋人と出会って、結婚して、幸せな家庭を築くんだと。
僕はただずっと友人でいようと思ったのに。
「夏休みはデートあるから、あんまり遊べないかもな。」
ちゃんと聞こえてた、分かってた。
今も恋人がいることも知ってる。
じゃあしょうがないね。って言葉が頭にちゃんとあったのに、
口から出てきたのは、
「僕、優が好きだよ。」
という全く想定外の言葉だった。
理解した頃には自分の部屋に戻っていて、エアコンのついていない部屋でだらだらと汗をかきながら、ぐるぐると部屋を歩き回った。
スマホの通知音が鳴る。
1度だけ鳴るその音は巡る思考を止めるには十分だった。
[新着メッセージがあります]
こんなの開けるわけがない。
----------------
登場する名前は架空のものです。
かたんかたんと揺れる電車の中、ひっきりなしに鳴るスマホ。
わかってる、100パー君からのメッセージだ。
約束の時間になっても来ないから心配しているのか、それとも怒っているのか。
怒ってるんだろなあ、と君とお揃いのカバーの着いたスマホのボタンを撫でた。
……見る勇気がない。
あと、二駅で待ち合わせの場所に着く。
今日に限ってノロノロと動く電車に、ヤキモキしながら手摺りに持たれて、窓の外を走る電線を眺めた。
テーマ「開けないLINE」
Episode.14 開けないLINE
ごめんね、疲れてるのに押し付けてごめんね
もう言わないから安心して欲しい
いつも気遣ってくれてるのに僕は何も出来なくてほんとに惨めで悔しい、ごめんなさい
君は迷惑じゃないって言ってくれてるし、癒される嬉しいとも言ってくれるけど、きっと優しいからだよね
今まで受け止めてれてありがとう
いつもみたいに毎日褒めることは出来なくなるし、もしかしたら悲しいって思ってくれてるかもしれない
でもごめんね、休憩するね
またね、ありがとう
これが、僕の好きな人が最期に送ってきたLINE。
1度しか、目を通せなかった。
逃げた。
開けないLINE
もう、この世にはいない誰か‥
友人だつたり、身内だったり。
彼らからのLINEは、もう開くことは無い。
メッセージは決して届かないから。
アイコンだけが、わたしに向かった微笑んでる。
開けないLINE、届くことのないLINE。
開けたら忘れちゃう気がして
一生開けないLINE
開けないLINE
ん〜昔のおぷちゃ…まだ入ってるけど見れないなぁ。
なりきりしてたもんなぁ。
ちゃんと厨二病だったよなぁ。
あー見れない見れない。
開けないLINE
彼と別れてから毎日LINEが1つ送られてくる。
1つだけならまだいいかと思ったのに、ずっと待っても諦めずに送ってくるものだから、見たくなかったけどLINEを開いた。
ーやっぱり、開けるんじゃなかった。
あなたへの想いが、まだこんなに残っていて、あなたのメッセージを見るたびに胸が苦しくなるんだもの。
今夜は少しお疲れなんです
気付いてないフリをします
もう寝ちゃったりしますよ
けして嫌いなわけじゃなく
何の情報も入れたくないの
そんな時はありませんか?
明日には必ず返信をします
たぶん睡眠で回復するはず
とりあえず8時間眠りたい
カビゴンのお腹で眠りたい
ではみなさまも良き夢を♡
『開けないLINE』
嫌われたかもしれない。
なにがあなたをイライラさせたかわからないけど
わからない自分に落ち込む。
あなたからのLINE
別れの言葉が書いてあったらと
ネガティブなことばかりが頭に浮かんできて、
開けない。
頭が痛い。喉が痛い。体が熱い。
風邪なんて、絶対ひいてないからさ。
喉が渇き、岩のような水を飲んだ。
でも、やっぱり。
【開けないLINE】#34
少し前から、君の気持ちが僕に向いていないことは感じていた
既読になって、ずいぶんたってから来る返信は、どこか素っ気なくて
ここしばらく会っていない君から、夜明け前に来たLINE
とても気になるけれど、なんだか怖くて開けないんだ
この時間はまだ浮気相手といる
だからあえてLINEを送る
もちろん返ってこない
返ってきても開けない
でも、仕方がないから
1時間後にはみてあげる
なんてただの馬鹿
「開けないLINE」
そこになにがかいてあるのかはわからない。愛の言葉かもしれないし、怨みかもしれない。
もし、今もあなたが生きていれば迷わず開けて、気に入らなければあなたを非難する。
そんなあの頃のいざこざさえも、もう体験することはできない。
愛が書いてあれば泣き、怨みが書いてあれば泣くだろう。だから、開けない。
人工的盲点
ないものを得ようとして
いつの間にかなくしてしまった視界
数字が積み重なっても
知らせが来たとしても
見えない
見ない
※開けないLINE
昔はない物ばかりだった
スマホはない
LINEもない
メールで過ごしてきた青春
既読機能はない
時計とケータイとにらめっこ
今は好きな人とにらめっこ
鳴るスマホ
開けないLINE
青春はまだ消えない