『鐘の音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
(そのとき、石室の中からかすかに鐘の音)
「聞こえた?!またさっきの鐘の音だよ!」
「うん…。」(不安そうに後ずさる)
「きっとこの鐘の音に、何かヒントがあるんだよ!俺行ってみるよ。」
(スマホのライトをつけて、暗がりのほうに一歩進む)
「待って!私も行く!」
(男に取りすがる)
【鐘の音】
今日もどこかで鐘の音が鳴る。
時刻を知らせる鐘の音。
健康を願う鐘の音。
恋愛を祈る鐘の音。
結婚式の幸せを知らせる鐘の音。
年を越す鐘の音。
そして、平和を願う鐘の音。
明日もまた平和でありますように。
■テーマ:鐘の音
鐘の音が響く。
あの日の思い出は今でも思い出せる。
今はもう楽しさも分からないけど。
それでも、もう戻らないあの日に
戻りたいと願ってしまう。
鐘の音が聴こえる。
処刑の時間を知らせるものだ。
オレの罪は、なんだったっけ? 嘘つき以外の何かだろうけど。
ああ、そうか。おまえの全てを食らい尽くそうとしたことが罪なんだった。
処刑台に引っ立てられ、処刑人が、大きな斧を振り被る。
厄介者がいなくなるというのに、ここから見える景色の中のおまえが泣いていて、疑問に思った。
『鐘の音』
神の意志か
それとも大臣の決定か
罰か
それとも誰かの都合か
足音か
それとも鐘の音か
断末魔
それとも誰かの喜びか
#note15より
教会の鐘の音が鳴り響く
ただ1人の人間が
神に祈ると優しく命を落とせるようだ
「鐘の音」
鐘の音
鐘の音。鐘の音。鐘の音。ばかり。
早くそれよりも、責任とれよ。
今までし続けてした事。隠してきたこと。
言ったでしょ?
一生許さないと。
塾の授業初めの音、それはあなたとの2人きりの時間のお告げ
ねえ先生
もし私が好きって言ったら、、
、どんな顔してどんな話聞かせてくれるの?
、先生がいるから私のいちごショート理論は成立して先生の声がホワイトノイズなんだ、
だから他の子にその顔しないでよ、、、
鐘の音
ゴーンでも、カランカランでも夏を感じるいい音。
【鐘の音】 短編②
広場の鐘の音が12時を告げた時、
僕は嬉しくて、悲しくて、
一人でベンチにうずくまっていた。
だって、大切な人が、僕だけの憧れの人が、手の届かない遠くに行ってしまうんだもの。
優しくて、向日葵みたいな笑顔が大好きだった。
「–––––––!!こんなところにいたのね。見つけた。」
そう言って走り寄ってきた彼女は、雲を集めたような、真っ白なワンピースが良く似合っていた。
隣に並んで座った彼女に身を寄せる。
「どうしたの?」
そう微笑む彼女は本当に綺麗になった。
最初に会った時から、素敵だったけど。
でもこれからあの人の隣で、もっともっと綺麗になっていくんだろう。
「二人の結婚式の鐘が鳴る日は、晴れるといいなって。」
嬉しそうにする彼女に。まだ幼い僕から、感謝と少しの後悔を込めて。
今、幸せですか –––––––––
広島
祈りの鐘
喜寿を迎えた
翳りゆく日の本で
平和への巡礼は続く
巡礼者よ
汝に光あれ
「 鐘の音 」
『この鐘を鳴らしたら願い事が叶うんだって』
『でも、口には出さず。。ね?』
微笑んで笑う君の横顔がとても輝いて見えた
ゴーン ゴーン
《 ---とずっと居られますように 》
鐘を鳴らして手を合わせる君に僕は目が離せず。
『よしっ!』
『次は---の番だよ!』
願ったあと君はそう僕にそう言ってくれた
「あ、うん‥ 。」
「えっと〜…」
『あははっ、なんでもいいんだよ。』
ゴーン ゴーン
《 --の願い事が叶いますように 》
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『願い事、叶うといいなぁ〜!』
そういう君に僕はこう言った
「きっと願うよ」
響き渡る鐘の音。
それは平和を願う声、平和への祈り。
今、世界中に響かせたい音。
罪を繰り返さぬよう、永遠に語り継ぐべきことがある。
さあ、今こそ手を取り合う時。
平和の鐘を打ち鳴らせ!
原題:合唱曲『HEIWAの鐘』
2022.8.6 広島への原爆投下に対する追悼の意を込めて
鐘の音が聴こえてくる。
盛大な拍手の音が聴こえてくる。
こっちまで幸せになってくる。
見えない式場を見ることを諦め、
本棚に駆け寄る。
取り出したのは、大切な大切な絵本。
お姫様が、悪い魔女に囚われてしまうけれど
王子様に助けられて、結婚するお話。
何度も何度も読んだお話。
このお話のように、
私は囚われているけれど
いつか王子様が助け出してくれないかな。
「鐘の音」
あ、と声が溢れた。
この音は、彼の居る教会の鐘だ。
彼はまた、いるのかすら分からない偶像に祈りを捧げているのだろうか。
鐘の音
『ゴーンゴーン』 鐘が鳴った。
国民の誰かが勇者へと進化したのだろう。
この国では、誰かが勇者になると
鐘の音が鳴り響く。
僕には両親が居ないが、長年この国に居て、
そのことが分かった。
"この世界"では、魔物がでる。
魔物の中には、良いものと悪いものがいる。
その、悪い方の討伐をするというのが
勇者の仕事である。
勇者への待遇はとても良い。
そりゃそうだ。国民の暮らしを守っているんだから。
けれど、僕の中で勇者の印象はすごく悪い。
僕がまだ小さい頃、勇者が両親を殺したんだ。
"前の世界"の方が平和だったな…。
永い年月過ごしているが、この世界はあまり好きじゃない。
強い勇者はいつ現れるのかな。
そんなことを思っていると、また鐘が鳴った。
今度はどんな"人"が勇者になったんだろう。
鐘の音
ゴーン ゴーン…
遠くから聞こえる微かな音
細く薄暗い道を歩いていく。
私の中の思いを流してくれるかと願いながら…
鐘の音
この音がなったと言うことは
私はこの世から居なくなる。
天国に逝くか。
地獄に逝くか。
私には分からない。
神様、
私が楽になれる方に連れてって。
聞こえたら年が始まる。
また今年も早かったなあ
鐘の音
8月6日
日本に、原子爆弾が初めて投下された日
その悲惨さは、想像を超えるものだと思う
だんだん、平和に対する意識が薄れてきて、今ある日常を当たり前のものだ、と感じる人が多くなってきた
77年前、世界の国々が誓ったことは何だったのか
それでも、こういう日にはその日を振り返ったり、思いを馳せたりして、平和について考えるべきなんだ
平和の「鐘の音」を鳴らせる私たちは、とても幸福なのだと噛み締めて……。