『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本性が映る鏡、何てものがあるとすれば世界はどういうふうに変わるのだろうか。
たとえば有名な女優がその鏡に映った時、腹黒で真っ黒だったらきっとその国自体が今と違う方向に動くだろう。
そんな大物でなくても、近くのクラスのマドンナが
真っ黒だったら、そのクラスは今と全く違うようになってるだろう。
私のクラスにはモテる子がいる。笑い上戸で、いじられキャラで。しかし私はモテている事に嫉妬してなのか分からないが、その子が苦手だ。
じゃあ、その子が本性が映る鏡に映った時真っ黒だったらどうなのだろう。いい気味だと嗤うのか、少し関わりやすくなるのか、どんな風に変わってしまうのだろう。
見てみたいと感じる自分が一番黒いことなど知っている。
#3 鏡
鏡は映るもの。
私はそれが嫌いだ。
醜くて仕方ないからだ。
気持ち悪くて、ブサイクだからだ。
もう見たくないと思うほどに。
鑑
そちら側は
美しいですか…?
こちら側は
薄汚れてます…
そちら側は
楽しいですか…?
こちら側は
狂っています…
そちら側は
満ちてますか…?
こちら側は
苦痛な時です…
貴方は誰なの…?
私は貴方です…
私は貴方なの…?
そう… 私です…
其では
入れ換わりましょ…?
鏡と母と涙
涙もろい母だった。
ドラマなどを見てはすぐ涙していた。
だから涙じたいは珍しくなかったけど
祖母つまり母の母が亡くなった時はいつもと違った。
それはまったく思いがけない突然のことだったし
しばらくは折りにふれよく泣いている母を見た。
鏡を見ては「かあちゃん」と呼び
「親に会いたくなったら鏡を見ろとはよく言ったものだ」とつぶやきながら涙をこぼす母を見ていた。
私は「大人でも泣くんだな」と思ったものだった。
母が祖母と過ごせた時間より
私が母と過ごせた時間の方がだいぶ短かった。
母が祖母を思って泣いていた年に私も近づいて
時々鏡を見てはハッとする。
「お母さんがいる」
そして大人になっても泣くのは私も母と同じだ。
どんな気持ちで鏡を見ては
「かあちゃん」とつぶやいていたのか
あの時母に聞いてみればよかった。
何か優しい言葉をかけてあげてもよかったのに。
いつか私の娘も鏡を見ては
「お母さん」とつぶやく日が来るのだろうか。
鏡
鏡に映る私は今の自分の気持ちとは裏腹になんだか少し強く見えた。
誰にも知られたくない。
弱いと思われたくない。
でも、気づいてほしい。
【鏡】
反転した自分は、
ちょっとだけ違う。
整えたての
逆さまな世界に行ってみたい。
私はいつも鏡を見て落ち込む。
朝鏡を見ると、憂鬱な一日が始まる。
こんな不細工な私。
みんなからモテる彼氏。
冬場は特に、寒くて顔が酷い。
鏡に自分を映してニコッと笑う
そのままのあなたがいいんだよ
そう言ってあげたい
誰とも比べなくても
1人1人美しい
だからその笑顔を大切に
鏡
好きな人できてから頻繁に見るようになったな
やっぱ少しでも垢抜けようと自分なりに努力したいからね笑笑
014【鏡】2022.08.18
コレハ、子どもノ頃、先生に叱られないいい子、デアルコトニ唯一ノぷらいどガカカッテタバカリニ、正直ニ、ゴメンナサイ、ヲいエナカッタ、私ノちいサナ懺悔。
鏡ノ反射ニツイテノ授業ノトキ、みんなデ実際ニ鏡ヲ持ッテ、ムカイノ校舎ノ壁ヲ照ラシテミル、ッテイウノヲヤッタ。みんないい子ダカラ、先生ガ指定シタぞーんニ、ちゃんと光ヲ反射サセテタ。
ダケド、みんなノ光ガぴかぴかイッショノトコロニ集マッテルカラ、私ノ光ガイッタイどれナノカ、見失ッチャッタ。私、めちゃくちゃモドカシカッタ。ダカラ、手許が狂った事にして……ひとりだけ、ぴょこんト鏡ノ光ヲハネ上ゲサセタ。やったぁ! これで私の光がどれかわかった! コレデ、みんなノ光ガイッショニナッテルトコロニごっちゃにマザッテ、マタ見失ッテモ大丈夫。なにくわぬかおして、光ヲモドシテ、鏡ヲぴかぴかサセテタ。
ソシタラ、実験ノアト、先生ガいッタンダ。
ダメ、ッテいッテタノニ、鏡で別のところを照らしてたのは誰デスカ?
ッテ。ソンナコトヲシタノハ、私だけシカイナカッタ。いつもハ悪戯ばかりしてる男子ノN君デサエ、そんなことしてなかったのに。私ハちいサクナッタ。デモ、私です、トハいエナカッタ。
アトハヨク覚エテナイ。ナントナク、いつもノヨウニ、N君の仕業、ッテコトニなっちゃったンジャナイカナァ。
イマデモ、手鏡ノ光トカ、おもちゃノめっきノきらきらトカ、おもわぬところに反射シテルノ見ツケタラ、どきっ、ッテナル。なんでやっちゃのかな、トカ、でも、そうでもしなきゃ、ホントに自分の鏡の光が壁に反射してるか、ちゃんとわかんなかったんだよ、トカ。ダケド、イチバン胸ガぎゅっトナルノハ、正直ニいエナクテ先生ゴメンナサイ、ッテコト。
鏡ヲ見ルト、アノトキノごちゃマゼのぴかぴかノヨウニ、イロンナ気持ちガ錯綜スルンダ。
人は 自分を映す鏡
あなたが笑えば 相手も笑う
あなたが悲しめば 相手も悲しむ
あなたが優しくすれば 相手も優しくしてくれる
貴方からの連絡が返ってこなくて
不安になって必死に何度もLINE開いて
あなたのインスタからあなたの友達など
嗅ぎ回ったりしてる時に
ふと鏡にうつった自分の顔とても醜くかった。
私、何やってるんだろう。
「だから言ったじゃないのぉ」
悪ふざけをして、コップに入った牛乳をこぼしてしまった。そんなに怒らなくてもいいのに…お母さんだってこぼす時あるし…。
「宿題やったの? 明日の準備は?」
「今やろうと思ってたのにぃ」
お母さんはやろうと思うことを先回りして言ってくる。だから、腹がたった。
もっと私を信じてくれても良いのに!
絶対にお母さんみたいなお母さんには、ならない!!!って思ったことが何度もある。
そうかと思えば、沢山話を聞いてくれて、悲しいことがあった時も、先回りして聞いてくれたっけ。
「なにかあったの?」
おいでって両手を広げて、私を抱きしめてくれた。ぽちゃっとした手がなんだか気持ちよくて、安心した。
時々ふと、生前の母を思い出したりする。
⚫
⚫
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「…今やろうと思ったのに!じぁあさぁ、お母さん子はどもの頃、言われなくても宿題やってたの?」
その言葉に、ハッとした。
あれ?
私…子どもの頃出来てた?
脳裏に、ため息混じりの「やれやれ」と言った表情の母が浮かんだ。
「ふふふ」
「え?なに?気持ち悪い」
「ごめん、ごめん、おいで」
両手を広げて、娘を抱きしめた。不貞腐れていた表情が急に、赤ちゃんみたいになる。
赤ちゃんをあやす様に、抱きしめた娘の体を左右に動かしながら、「大好きよ」と呟いて窓の外に目をやった。
あなたみたいには絶対にならないと誓ったのに、どうやら、似てきたようですよ…
お母さん。
―――――――
【お題】鏡
君の描く未来に私はいるのかな
あぁ
お願いだから
そんなにも
正確に
私をうつさないで
あぁ
お願いだから
私の
醜いところを
うつさないで
あぁ
お願いだから
私の
美しいところだけ
うつていてよ
「鏡」
鏡に映る自分はどんなものだろう。
人に見せる笑顔。自分に向かって大丈夫、と言った時。きっと全てはうまくいっているんだ、と。
鏡はありのままの自分を見ることができる。よくも悪くも全てを映し出してくれる。 鏡の向こうの自分はどんなに気分なのだろうか。鏡に映る自分はどこか寂しそうで辛そうだ。 きっと未来でも過去でもどんな時も自分の姿を見ることが出来るのは、今の自分だけ。
大丈夫。大丈夫。と自分に言い聞かせて。目を見て。
1番よくわかっているのは誰なのか。
目の前が真っ暗の中、ひとつの光に照らされ、大きく羽ばたいて。
私は毎日鏡を見る。
そして鏡の自分に話しかける。
「よし!今日も私はかわいいよ~、あっでもここ!ちょっと寝癖かな?直しとかないと!へへ」
毎日鏡を見てる。話しかける。
「あ~、聞いて~、今日ね学校で大失敗しちゃったのすごいショック~これはぴえんだわ」
「よし!今日は私の人生を大きく動かす日だよ!頑張ろう私」
これが私の日常。
けどね、悲しくないの、毎日鏡の私に話しかけるとね、落ち着くし、今の私をちゃんと見ることができるの。
ねぇ、そこのあなた?
疲れてない?楽しい事あった?何かない?
その時は鏡を見てみて。
自分の表情見て、今の本当の自分が何を求めてるかわかってあげて。
人は誰かに嘘をつく。
悪い嘘もあるけど、いい嘘もあるの、
でも、その嘘に疲れてない?
1人の時になると、顔は正直になるんだよ?
たまには他人の顔じゃなくて、自分も見て
そして、あなたの幸せを掴んで。
ん?私は幸せかって?
全然幸せじゃないよ!
まだまだこれから!だからさ、一緒に幸せを掴みにいこ!
また会える日を楽しみにしてるね!
またね!
『鏡』
本物の私を写してくれる不思議な道具
─ 鏡 ─
覗けば綺麗な世界
誰にも見られず
孤独に覗けば美しい世界
私だけの世界
誰か覗けば散ってしまう
私だけの世界
その世界に逝きたいの
鏡越しにぼくをみる。
ぼくはぼくを見つめる。
ぼくは見つめているぼくを見つめ返す。
鏡に映るぼくが、なんか嘘みたいに見えてきて。
視線を外した。
鏡には特別な力があるなんて君はいったけど、
ぼくは信じないよ、
ごめんね。
嘘しか映らないものはいらないんだ。