『鏡の中の自分』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ねぇ私」
部屋の姿見に向かって話しかける。
『なあに私』
鏡の私は微笑む。
鏡の私は社交的で、勉強できる凄い人。
なのに私は社交性ゼロで、勉強もできない。
「今日ね、クラスの子がね」
『そうなんだ、それで?』
今日も私は学校でのことを話す。
でもクラスメイトの話に私は入っていない。
「私も皆と仲良くなれればなぁ」
『人のことをちゃんと見てる私ならできるよ』
「そうかなぁ」
鏡の私は私の話を聞いて応援してくれる。
何でもできる完璧な私。
「いいな、私が鏡の私ならうまくできるのに」
『そうかな。…そうかもしれないね』
『ねえ私?』
「なぁに私」
鏡の私はにっこり微笑み、
『私たち、入れ替わろうよ』
そんな不思議なことを鏡の私は言った。
「そんなことできっこないよ」
『できるよ。』
『だって鏡の私と会話できるじゃない』
確かに、と納得して私は考え込む。
「……そうだね、入れ替わろう」
だって親も、私が完璧なのを望んでるんだもん。
『うん、入れ替わろう』
すると突然、眠気が襲ってきて私の視界が暗転した。
数日後、夕方になり私が帰ってきた。
『ありがとう、私』
『私が人のことをちゃんと見てたから、』
『私はうまくやれてるよ』
私はにっこり微笑み、最後に言った。
『ありがとね、入れ替わってくれて』
私はそう言うと外で待つ友人に会いに行った。
何もない鏡で私を待つ、愚かな鏡の私。
鏡か.....昔は怖くて鏡を見ないようにしてたな
怖がりのくせに、怖い本を読んでトイレに行くたびにびくびくしてたっけ。
鏡のなかの自分と入れ替わるとか
合わせ鏡に未来の自分が映るとか。
霊界と繋がっているとか。
鏡の前でじゃんけんをすると鏡の中の自分に負けると鏡の世界に引きづり込まれるとか。
そんなことないってわかってるのに今もちょぴっとだけ怖い。
——-え?なに鏡の前で鏡の中の自分に向かって『お前はだれだ』と毎日問い続けると精神が壊れるって?
なんでそんなこというんだよ!寝られないじゃないか!!という会話を修学旅行の時に話したっけなぁ
結局、皆んな怖い怖いとか言いながら夜更かしして先生が起こしても起きないくらい爆睡したっけ。
鏡の中の自分。汚い部分迷い悩み葛藤。
俺は今日も生きている。
【鏡の中の自分】
鏡の中の君は
きっと僕とは正反対だ
“僕が右手を差し出せば
君は左手を差し出す
そっと手を伸ばす
僕と君で手を合わせる
このまま君が僕を
鏡の中に引っ張ってくれたら良いのに
そうすれば僕は君と入れ替わって
僕は君として
君は僕として
生きられるのに
この身をこの心を写し込む鏡よ
どうかこの願いを叶えておくれよ ”
「ほら、早く来いよ」
『う、うん、今行くよ』
あぁ、また呼ばれてしまった
“またね、鏡の中の君(自分)”
チャレンジ105(鏡の中の自分)
幼い頃、鏡の中には、もう1つの国があるという童話を読んだ。鏡に映る自分は別の人格で、もう1つの場所では異なる生活をしている。現実の自分が鏡の中に飛び込み、別の人格と友だちになる。冒険物語である。
夜ふけに洗面所に行った時、ふと別世界への扉が開いているような気がすることがある。鏡の中の疲れたオジサン。今さら別世界を夢見ることはないだろうに。別の人生があったら幸せだったか。少し息抜きが必要なのだろうか。顔を洗う。明日の朝も早い。
一番に理解してあげたい
くらい、くらい、くらい
何が見える?
受け止めて
認めて
映しだしてあげよう
ぴかり、ぴかり
まぶしくなくても
愛してあげたい
【鏡の中の自分】
鏡はどんな時でも今の自分を正確に写し出してくれる
今の自分はどんな姿で、どんな顔か
でも、現実は可愛いと思っても
鏡で見ると現実と何かが違う
ほぼ一緒なのに現実と全然違うのは
どこが違うからなのか🤔
まだ鏡が何か理解していなかった無知で幼い俺は、鏡の中の自分と必死でジャンケンをし、ずっとあいこが続く事に癇癪を起こして泣いていた。その様子をお婆ちゃんが写真に撮ってアルバムに残していた。そのアルバムが出てきたのは、亡くなったお婆ちゃんの遺品を整理していた時だった。
今思えば恥ずかしい話である。決着なんてつく筈がないw
鏡の中の自分 作:笛闘紳士(てきとうしんし)
鏡はいつでも自分をうつせる。
今自分がどんな姿でどんな顔か。
鏡の中の自分
鏡の中の自分は綺麗で可愛いはずなのに、現実の私はどうしてこんなにも醜く悍ましい存在なのか。
僕が動けば
それに合わせて同じ動きをする、鏡の中の自分
決して違えることなく
見せる表情までもが同じ存在
僕が笑うと向こうも笑う
僕がしかめっ面をしていると、
向こうもしかめっ面をしている
だとしたら、
僕が嬉しい時、鏡の中の僕も嬉しいのだろうか
僕が悲しい時、鏡の中の僕も悲しいのだろうか
同じ感情で向かい合っているのだろうか
もしそうなら、
僕は鏡の中の自分をできるだけ喜ばせたい
鏡の中の僕が嬉しそうにしているのなら、
それは僕が自分自身を喜ばせることができた
その証明になるはずだから
つるりと磨かれた鏡に指先をそっと当てる。
向こうの世界はどうなっているのだろう
鏡合わせの世界で私は私でいられるのかしら
『鏡の中の自分』
鏡を見て、そこに写った自分に対し「君は誰?」と問いかける。人によっては気持ち悪くなって続けられないが、人によってはそれを快感に思ってやめられなくなるらしい(と、ネットに書いてありました)。
信じるか信じないかは貴方次第です。んで、するとしたら自己責任です。それは置いておいて、鏡の中の自分を貴方は信じるだろうか。客観的に見る自分と主観的に見る自分は全く違う。自分の思う自分は、イケメンでスタイルも良くて、完璧で……でも結局それは自分の創り出した偶像。鏡を見れば、現実を見させられてしまう。
それでも、鏡を見たいだろうか。それとも、そんなこと心配する必要がないくらい完璧な顔立ちだろうか。それとも、そんなこと気にしないだろうか。僕もそうなれればなあ。
【鏡の中の自分】
鏡の中の自分をじっと見張ってみる。
何かおかしなことをしないかと。
勝手に片手を上げるとか、両目を閉じるとか。
実際にはそんなこと起こらないわけだけど。
それでも。
ちょっとした妄想が日々を楽しくしてくれるって、私は思っているから。
鏡は嫌いだ
鏡の中にいる自分は自分ではないからだ
いつも鏡の中で自分と入れ替わる機会を狙っている。
そう思いながら、私は鏡の前に立つ
鏡の前に立って
私は今日も可愛いと自信を持つ
皆が私の事を可愛くないと思ったとしても
私は私の事を可愛いと思ってる
本気で心の底から私の事を可愛いって思える人に
いつか必ず出会えると信じてる
私をお姫様で居させてくれる王子様
見た目だけじゃなくて中身も見てくれる素敵な人
見た目は親からもらった大切なもの
お金をかけたら変えられるけれどあまり変えたくない
けど中身はいくらでも変えられる
素敵な人と出会えるためには
まず中身から変えなきゃね
自分磨き頑張るぞ!!!
ほんとうにそれでいい?
問いかけてみる
あとに心が残らない?
鏡の中の自分は
なんて言うかな?
………鏡の中の自分
鏡の中の自分
洗面台で顔を洗い、鏡を見る。
自分が映っている。
私は自分の顔が好きではない。
鏡は見たくない物の一つだ。
いつもは見ないようにしているが、見ざるを得ない時もある。
鏡の中の自分はとても醜く、見るに耐えない。
鏡の中の自分が醜いという事は、自分自身が醜いという事だ。
鏡を見る度に意識させられる。
鏡の中の自分に尋ねる。
柴田さんは、どう思っているだろう。今夜このお店に連れてきたことを。
晴ちゃんと引き合わせたことを。
晴ちゃんの問いかけに、どう答えるだろう。
私は鏡に映る自分に言い聞かせる。
柴田さんがどんな答えをだしても、きっと私はーー
「率直にお聞きします。柴田さんは、どういう気持ちで雫と付き合ってるんですか」
大日向さんは、重めの前髪の向こうから俺を見つめた。じっと。
何も見逃さない、聞き逃さないという意志を持って。
「……どういう?とは、」
ストレートに訊かれて俺は逆に落ち着いてきた。腹の探り合いは苦手だ。飯の味も分からなくなるし。
親友に会ってほしいと水無月に言われ、この店まで出張った。引き合わされた大日向晴子さんは、およそ晴れ女とは似つかわしくない風貌をしていた。
じっとりと視線を据えて、大日向さんは言う。
「好きか、ただの遊びか、それともバツイチ男の気まぐれかってこと」
「選択肢、少なくないですか」
つい笑ってしまう。
「……っていうと?」
「【結婚を前提にしたお付き合い】って線は」
一番、今の気持ちに近いものを口にする。でも、反応は悪かった。
大日向さんは、グラスの水に口を付けた。
「あたし、何度も見てるんだ。あの子が男に振られるの。雫はあのとおり可愛いから結構もてるんだ。でも、いざ付き合うって段になると、雨女が祟る訳。デートの約束するたびに、天気、荒れるわけよ。一回ならまだいいよ。でも毎回、毎回そうだとさ、相手も嫌気差すんだろうね。結局やっぱり無理だわって話になって、おしまい。その繰り返し」
ごくッと一口呷る。
俺は黙った。
「そのうち雫も憶病になっちゃってさ。お付き合いからは遠ざかってて。ーーでも、しばらく会ってないうちに、なんだか柴田さんの話ばかりするの。上司の柴田さんがね、柴田さんとねって。こないだは娘さんとも出かけたっていうじゃない。大雨なのに。ーー柴田さん、あなたにとっては気軽に誘ったデートかもしんないけど、雫にとっては一大決心だったの。男の人と出かけては、雨で、振られてきたんだもの。怖かったはず。なのに、出かけていったって聞いて、あたし。雫がいま気持ちを寄せている人がどんななのか、ちゃんと見てやんなきゃって思ったの」
「……親友なんだね」
俺の口から出たのはそんな言葉だった。
あ?と大日向さんが目を上げる。
「水無月のこと、ホント心配してる。ともだち、なんだなあって」
「何、クサいこと」
「そうですよ」
お手洗いに立って中座していた水無月が、戻ってきていた。大日向さんの背後に。
それはそれは優しい顔をしてこう言った。
「私のたった一人の親友なんです。ハルちゃんは」
#鏡の中の自分
「通り雨7」
鏡の中の自分はどんな自分
できれば見たくない
目を逸らしたい
でも直視しなければならない