『鏡の中の自分』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鏡はいつでも自分をうつせる。
今自分がどんな姿でどんな顔か。
鏡の中の自分
鏡の中の自分は綺麗で可愛いはずなのに、現実の私はどうしてこんなにも醜く悍ましい存在なのか。
僕が動けば
それに合わせて同じ動きをする、鏡の中の自分
決して違えることなく
見せる表情までもが同じ存在
僕が笑うと向こうも笑う
僕がしかめっ面をしていると、
向こうもしかめっ面をしている
だとしたら、
僕が嬉しい時、鏡の中の僕も嬉しいのだろうか
僕が悲しい時、鏡の中の僕も悲しいのだろうか
同じ感情で向かい合っているのだろうか
もしそうなら、
僕は鏡の中の自分をできるだけ喜ばせたい
鏡の中の僕が嬉しそうにしているのなら、
それは僕が自分自身を喜ばせることができた
その証明になるはずだから
つるりと磨かれた鏡に指先をそっと当てる。
向こうの世界はどうなっているのだろう
鏡合わせの世界で私は私でいられるのかしら
『鏡の中の自分』
鏡を見て、そこに写った自分に対し「君は誰?」と問いかける。人によっては気持ち悪くなって続けられないが、人によってはそれを快感に思ってやめられなくなるらしい(と、ネットに書いてありました)。
信じるか信じないかは貴方次第です。んで、するとしたら自己責任です。それは置いておいて、鏡の中の自分を貴方は信じるだろうか。客観的に見る自分と主観的に見る自分は全く違う。自分の思う自分は、イケメンでスタイルも良くて、完璧で……でも結局それは自分の創り出した偶像。鏡を見れば、現実を見させられてしまう。
それでも、鏡を見たいだろうか。それとも、そんなこと心配する必要がないくらい完璧な顔立ちだろうか。それとも、そんなこと気にしないだろうか。僕もそうなれればなあ。
【鏡の中の自分】
鏡の中の自分をじっと見張ってみる。
何かおかしなことをしないかと。
勝手に片手を上げるとか、両目を閉じるとか。
実際にはそんなこと起こらないわけだけど。
それでも。
ちょっとした妄想が日々を楽しくしてくれるって、私は思っているから。
鏡は嫌いだ
鏡の中にいる自分は自分ではないからだ
いつも鏡の中で自分と入れ替わる機会を狙っている。
そう思いながら、私は鏡の前に立つ
鏡の前に立って
私は今日も可愛いと自信を持つ
皆が私の事を可愛くないと思ったとしても
私は私の事を可愛いと思ってる
本気で心の底から私の事を可愛いって思える人に
いつか必ず出会えると信じてる
私をお姫様で居させてくれる王子様
見た目だけじゃなくて中身も見てくれる素敵な人
見た目は親からもらった大切なもの
お金をかけたら変えられるけれどあまり変えたくない
けど中身はいくらでも変えられる
素敵な人と出会えるためには
まず中身から変えなきゃね
自分磨き頑張るぞ!!!
鏡の中の自分
洗面台で顔を洗い、鏡を見る。
自分が映っている。
私は自分の顔が好きではない。
鏡は見たくない物の一つだ。
いつもは見ないようにしているが、見ざるを得ない時もある。
鏡の中の自分はとても醜く、見るに耐えない。
鏡の中の自分が醜いという事は、自分自身が醜いという事だ。
鏡を見る度に意識させられる。
鏡の中の自分に尋ねる。
柴田さんは、どう思っているだろう。今夜このお店に連れてきたことを。
晴ちゃんと引き合わせたことを。
晴ちゃんの問いかけに、どう答えるだろう。
私は鏡に映る自分に言い聞かせる。
柴田さんがどんな答えをだしても、きっと私はーー
「率直にお聞きします。柴田さんは、どういう気持ちで雫と付き合ってるんですか」
大日向さんは、重めの前髪の向こうから俺を見つめた。じっと。
何も見逃さない、聞き逃さないという意志を持って。
「……どういう?とは、」
ストレートに訊かれて俺は逆に落ち着いてきた。腹の探り合いは苦手だ。飯の味も分からなくなるし。
親友に会ってほしいと水無月に言われ、この店まで出張った。引き合わされた大日向晴子さんは、およそ晴れ女とは似つかわしくない風貌をしていた。
じっとりと視線を据えて、大日向さんは言う。
「好きか、ただの遊びか、それともバツイチ男の気まぐれかってこと」
「選択肢、少なくないですか」
つい笑ってしまう。
「……っていうと?」
「【結婚を前提にしたお付き合い】って線は」
一番、今の気持ちに近いものを口にする。でも、反応は悪かった。
大日向さんは、グラスの水に口を付けた。
「あたし、何度も見てるんだ。あの子が男に振られるの。雫はあのとおり可愛いから結構もてるんだ。でも、いざ付き合うって段になると、雨女が祟る訳。デートの約束するたびに、天気、荒れるわけよ。一回ならまだいいよ。でも毎回、毎回そうだとさ、相手も嫌気差すんだろうね。結局やっぱり無理だわって話になって、おしまい。その繰り返し」
ごくッと一口呷る。
俺は黙った。
「そのうち雫も憶病になっちゃってさ。お付き合いからは遠ざかってて。ーーでも、しばらく会ってないうちに、なんだか柴田さんの話ばかりするの。上司の柴田さんがね、柴田さんとねって。こないだは娘さんとも出かけたっていうじゃない。大雨なのに。ーー柴田さん、あなたにとっては気軽に誘ったデートかもしんないけど、雫にとっては一大決心だったの。男の人と出かけては、雨で、振られてきたんだもの。怖かったはず。なのに、出かけていったって聞いて、あたし。雫がいま気持ちを寄せている人がどんななのか、ちゃんと見てやんなきゃって思ったの」
「……親友なんだね」
俺の口から出たのはそんな言葉だった。
あ?と大日向さんが目を上げる。
「水無月のこと、ホント心配してる。ともだち、なんだなあって」
「何、クサいこと」
「そうですよ」
お手洗いに立って中座していた水無月が、戻ってきていた。大日向さんの背後に。
それはそれは優しい顔をしてこう言った。
「私のたった一人の親友なんです。ハルちゃんは」
#鏡の中の自分
「通り雨7」
鏡の中の自分はどんな自分
できれば見たくない
目を逸らしたい
でも直視しなければならない
#鏡の中の自分
鏡の中の自分は歪に笑っていた。
とても幸せですというように目に弧を描き、口元には聖母のような笑みを讃えて。
私は今日、好きでもない人の所へ嫁ぐ。
大好きな貴方に笑顔で見送られながら。
『鏡の中の自分』
あなたと一緒にいられるときの鏡の中の自分が、いっとう嬉しそうな顔をして見えた。
あなたに可愛く見られるために鏡の中の自分とにらめっこをしていた私は、今はそんなことをしなくても、あなたにありのままを見せれるようになりました。
鏡の中の自分がやけに浮かない顔をして見えたから、たまには学校をサボってみることにした。
たまにはそんなことがあってもいいんじゃない?
自分のことは自分で労ってあげたいの。
「鏡の中の自分」とかけまして
「怖い存在」と解きます。
その心はどちらも「反射/反社」でしょう。
鏡の中の自分はモデル並みに可愛いのに写真の私はあれ?なんだこの深海魚?
鏡の中の自分って
すっごく綺麗に見えない?
他の子と比べて自分なんかって
思っちゃうけどさ、
なんだかんだ、自分のこと
かわいいって思えてるんだよ。
自分褒めて自己肯定感上げて
もっともっと可愛くなろうよ。
差別も破壊も憎しみもあなたならば、友情も優しさも勇気もあなた。他種族を差別し、この世の不都合をすべて彼らのせいにして済まそうとする輩もあなたなら、我が身をかえりみず他者を助けようとするのもあなた。何の損得勘定もなしにあなたを助け、あなたの力になろうとする仲間たちもいる。それもあなた。
あなた自身を見つめなさい。
ボロボロの身なりの子供の奴隷
無口な女の子とおしゃべりな女の子
二人の主人は貴族で奴隷に優しいと評判で賢く気品のある女だった。
ある日二人の女の子は主人からたまには何処かへ遊んできなさいとほんの少しのお金を与えられ外に出された。
二人は以前見つけた雑貨屋に来た
品を見渡すと大きく荘厳な鏡があった
近づくと声がした
「世界で一番美しいのは誰か知ってる?」
二人は息を合わせて
「御主人様」
同時にそう答えた
「いや違うね、彼女は確かに見た目はいいが心が美しくない。君たちにボロボロの服を着せているのが証拠さ。」
おしゃべり好きな女の子はムッとしたが、無口な好きなな女の子は続けて
「じゃあこの国のお姫様」
そう答えた。
「正解!そうだよこの国のお姫様は世界で一番美しいんだ。」
鏡はそう言うと。なにかの呪文を唱えだし、いきなり光を放った。キーンという耳鳴りの後目を開けると、私達の体は、荘厳できれいなドレスに包まれていた。二人の女の子は嬉しそうに一緒にはしゃいだ。それから鏡は言った。
「とってもきれいだね二人とも、その衣装で今夜行われるお城のパーティーに行くといい、きっと楽しいよ」
二人は帰って御主人様にドレスを見せた。主人は二人のドレスを見るやいなや
「どこから盗んできたの。絶対にお城へはいっちゃだめですからね」
そう言い忙しそうに何処かへ行ってしまった。叱られた二人だったがどうしてもパーティーに行くことを諦めきれず、こっそりと家を飛び出しお城へ行ってしまった。お城につくとキラキラのロウソクに照らされたたくさんのテーブル横で貴族たちがダンスをしたりおしゃべりをしたりしていた。二人ともそれに加わって楽しくみんなと過ごした。するとみんな口々に私達のドレスを褒めどこで仕立てたのか聞いてきた。二人はそれを誤魔化していたがある時無口な女の子が自分で仕立てたのだと言った。
こっから後で考える
鏡の中の自分
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.11.4 藍
身支度(各キャラクター)
ヴァシリー、ミル
「ミル」
「ん?」
「お前、髪は伸ばさないのか?」
ヴァシリーは頸辺りで切り揃えられたミルの赤い髪を櫛で梳きながら問いかける。
「伸ばしても邪魔になるから。その気は無いよ」
「そうか。……終わったぞ」
「はーい」
ヴァシリーは櫛を鏡台前に座っていたミルに渡すと、今度は自身が鏡台前に行き、ミルが後ろへ回る。
鏡の中に映る自分とミルをぼんやりと見つめながら、ヴァシリーはふとこぼした。
「……娘なのだから、伸ばせば良いものを」
「何か言った?ヴァシリー」
「何も」
二人は隙間時間にこうして髪の梳かし合いをする。
鏡を見ながら、ヴァシリーはミルの長髪姿を見たいと密かに思っている。
司書
「今日も神の祝福が皆にありますように」
身支度を整え、姿見の前に立ちおかしなところが無いかチェックする。
何事も無ければ、胸元のロザリオを握りしめて静かに祈りを捧げる。
(今日も誰かの助けになれるよう、頑張るとしましょう)
人一倍献身的な司書さんは毎日、姿見の前に立って神様に祈りを捧げる。誰かを想い、働くその姿に騎士たちは司書さんのことを「先生」と呼び慕っている。
スピカ、ルカ
早朝、訓練場で鉢合わせた二人は手合わせをした後、顔を洗いに洗い場へ向かう。
そこに備え付けられた鏡を見て、スピカは自身の右頰に触れた。僅かに切れていたからである。
「……切れてる」
「何処か怪我でもしていたか?」
「あ、ううん。大丈夫。ほんの少しだけだから」
やんわりと断るスピカに構わず、ルカはその顔を覗き込んだ。そして、スピカの右頬の傷を確認した後、持っていたタオルでそっと押さえる。
「無いよりマシだろ?少し抑えておくんだ」
「ありがとう……?」
「何で疑問系なんだ?」
「その……ここまでしなくても」
戸惑うスピカにルカは明るい笑顔を浮かべた。
「念の為ってやつだ。とにかく、戻ったら手当しておけよ。また後でな」
「うん」
ルカは立ち去った後、スピカは再度鏡を見る。そこには戸惑いと嬉しさの入り混じった顔をする自分が映っていた。
スピカはミルと同い年だが、感情表現がやや苦手。世間的に疎いところもあり、ルカはそんなスピカを日頃から気にかけている。
それぞれの日常のちょっとした小話でした。